事業者からは、これ以上の影響の拡大に不安を訴える声があがっています。
那覇市の首里城近くの300以上の客室があるホテルによりますと、この時期は例年、7月・8月の夏休みシーズンの予約が増えていくということです。
ところが、沖縄県内で新型コロナの患者数が急激に増えた影響で、先週末から予約の申し込みが鈍り、キャンセルの申し出が1日に2、3件寄せられているということです。
また、一部の予約客から感染状況について問い合わせも受けるようになったということです。
このホテルでは、コロナ禍前に比べると夏休みシーズンの予約率はことしも10%程度低く、これから予約が増えてくるのを期待していたところだったといいます。
ノボテル沖縄那覇の坂本公敏総支配人は「この1年を占う意味で、特に7月、8月は稼ぎ時なので、そこを下方修正するとなると影響が大きいと思うので非常に不安だ」と話していました。
一方、ホテルでは先月、新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に移行した以降、宿泊客の自主的な感染対策を原則としながら、消毒用のアルコールや、レストランでビュッフェの利用客が使う手袋などを引き続き置いていて、今後も同様の対策を取っていくことにしています。
坂本総支配人は「お客様に強制的にマスクをしてくださいとか、消毒してくださいということはない。それぞれ皆さんがご自身のお考えで対策を取りながら、沖縄観光を楽しんでもらいたい」と話していました。