ＣＩＡ長官ちょうかんがウクライナ訪問ほうもん、大統領だいとうりょうらと会談かいだん　米当局者べいとうきょくしゃ

米中央情報局べいちゅうおうじょうほうきょく（ＣＩＡ）のバーンズ長官ちょうかんが最近さいきんウクライナを訪問ほうもんし、ゼレンスキー大統領だいとうりょうらと会談かいだんしていたことが分わかった。

米紙べいしワシントン・ポストが最初さいしょに伝つたえ、米当局者べいとうきょくしゃがＣＮＮに語かたった。

同当局者どうとうきょくしゃによると、バーンズ氏しはロシアがウクライナ侵攻しんこうを開始かいししてからの１年ねんあまり、定期的ていきてきにウクライナを訪おとずれ、ゼレンスキー氏しや情報当局者じょうほうとうきょくしゃらと会談かいだんしてきた。

今回こんかいの訪問ほうもんは、ロシアの民間軍事会社みんかんぐんじかいしゃワグネルの反乱はんらんが起おきる前まえのタイミングで、反乱はんらんは話題わだいに上のぼらなかったという。

同紙どうしは訪問ほうもんの事情じじょうを知しる当局者とうきょくしゃらの話はなしとして、ウクライナ当局者とうきょくしゃらはバーンズ氏しに、年内ねんないにロシア支配地しはいちを奪還だっかんして停戦交渉ていせんこうしょうを始はじめるとの戦略せんりゃくを明あかしたとも伝つたえた。

別べつの当局者とうきょくしゃがＣＮＮに語かたったところによると、バーンズ氏しは反乱はんらんが起おきた後あとでロシアのナルイシキン対外情報庁長官たいがいじょうほうちょうちょうかんと電話でんわで会談かいだんし、米国べいこくは反乱はんらんに関与かんよしていないと言明げんめいした。この電話でんわについては、米紙べいしウォールストリート・ジャーナルが最初さいしょに報ほうじた。

またバーンズ氏しは１日ついたち、英国えいこくでの講演こうえんで、ロシア内部ないぶで戦争せんそうへの不満ふまんが政権せいけんを弱体化じゃくたいかさせていると指摘してき。ＣＩＡにとっては「一世代いちせだいに一度いちど」のチャンスが生うまれていると述のべ、「このチャンスを無駄むだにはしていない」と強調きょうちょうした。

ＣＮＮはこれまでに、ＣＩＡがＳＮＳなどを通とおして戦争せんそうや生活せいかつに不満ふまんを持もつロシア人じんに働はたらき掛かけ、スパイを募つのる活動かつどうに乗のり出だしていると伝つたえてきた。

バーンズ氏しは講演こうえんの中なかで、ワグネルの反乱はんらんにも言及げんきゅう。反乱はんらんに先立さきだって、創設者そうせつしゃプリゴジン氏しが戦争せんそうの大義名分たいぎめいぶんやロシア軍指導部ぐんしどうぶの戦法せんぽうを厳きびしく批判ひはんした言動げんどうによる影響えいきょうは今後こんごも広ひろがり続つづけ、プーチン政権せいけんや社会しゃかいの消耗しょうもうを浮うき彫ぼりにするだろうと述のべた。