関西電力かんさいでんりょく 株主かぶぬし総会そうかい “原発げんぱつに依存いぞんしない電力でんりょく供給きょうきゅうを”提案ていあん否決ひけつ

大阪おおさか 住之江すみのえ区くで開ひらかれた関西かんさい電力でんりょくの株主かぶぬし総会そうかいには、およそ240人にんの株主かぶぬしが出席しゅっせきしました。

この中なかでは、森もり望のぞむ社長しゃちょうが「ゼロカーボンへの挑戦ちょうせんや強きょうじんな企業きぎょう体質たいしつへの改革かいかくなど3本ほん柱ばしらの改革かいかくを一層いっそう進すすめていく」と述のべました。

今回こんかいの総会そうかいでは、株主かぶぬしの大阪おおさか市しから使用しよう済ずみ核かく燃料ねんりょうの最終さいしゅう処分しょぶん方法ほうほうの確立かくりつなどの条件じょうけんを満みたせる見通みとおしが立たたないかぎり、原発げんぱつについては必要ひつよう最低さいてい限げんの稼働かどうとするとした提案ていあんが出だされたほか、京都きょうと市しからは原発げんぱつに依存いぞんしない持続じぞく可能かのうな電力でんりょく供給きょうきゅう体制たいせいの早期そうき構築こうちくを目指めざすことが提案ていあんされました。

これらを含ふくめ、株主かぶぬしからは合あわせて18の議案ぎあんが提出ていしゅつされましたが、いずれも否決ひけつされました。

また、株主かぶぬしからは昨年度さくねんどの決算けっさんが過去かこ最高さいこう益えきとなったことを踏ふまえ、電気でんき料金りょうきんの値下ねさげを求もとめる声こえや、ほかの大手おおて電力でんりょく会社かいしゃとのカルテルなど一連いちれんの不祥事ふしょうじを受うけて再発さいはつ防止ぼうしを求もとめる声こえなども挙あがりました。

一方いっぽう、総会そうかいでは、会社かいしゃ側がわが提出ていしゅつした森もり社長しゃちょうを含ふくむ13人にんの取締役とりしまりやくの選任せんにんなど、3つの議案ぎあんはすべて可決かけつされました。

株主かぶぬし総会そうかいに出席しゅっせきした70歳さいの株主かぶぬしは「金品きんぴん授受じゅじゅの問題もんだい以降いこう、関西かんさいの株主かぶぬしとしてすごく残念ざんねんに思おもっている。従業じゅうぎょう員いんは襟えりを正ただして、コンプライアンスを徹底てっていしてもらいたい」と話はなしていました。

森もり社長しゃちょう「今後こんごの事業じぎょう活動かつどうに生いかしていきたい」

関西かんさい電力でんりょくの森もり望のぞむ社長しゃちょうは株主かぶぬし総会そうかいのあとに記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、「原発げんぱつの安全あんぜん性せいやゼロカーボンの取り組とりくみ、コンプライアンス対策たいさくなど、株主かぶぬしからさまざまな意見いけんをいただいた。しっかりとご意見いけんを受け止うけとめて、今後こんごの事業じぎょう活動かつどうに生いかしていきたい」と述のべました。

また、政府せいふが物価ぶっか高だか対策たいさくとして8月つきの使用しよう分ぶんから実施じっしする方針ほうしんの電気でんき料金りょうきんへの補助ほじょについて、森もり社長しゃちょうは「電気でんきを利用りようするお客様おきゃくさまの負担ふたん軽減けいげんを目的もくてきに、さまざまな状況じょうきょうの変化へんかを勘案かんあんして、国くにが判断はんだんしたものだと理解りかいしている。政府せいふにはできるだけ早はやく決きめていただいて、実施じっしできるように準備じゅんびしていきたい」と述のべました。