アメリカの
連邦最高裁判所が、
まだ公表されていない
裁判の
判断の
内容がうかがえる
文書を
誤って
一時的にウェブサイト
上に
掲載し、
その内容が
流出しました。
秋の
大統領選挙においても
争点の1つとなっている
人工妊娠中絶をめぐる
裁判のものであったことから、
アメリカの
メディアが
大きく
報じています。
アメリカのメディア、ブルームバーグは26日、連邦最高裁判所のウェブサイトにまだ公表されていない裁判の判断の内容がうかがえる判事の意見書のコピーが一時、掲載されたとして、流出した文書の内容を伝えました。
これは、人工妊娠中絶を事実上、禁止している西部アイダホ州の法律をめぐる裁判のもので、連邦最高裁が、母親の命に危険性がある場合には緊急の中絶手術を行うことを当面、認めるなどとする判断を示すことがうかがえるとしています。
これについて連邦最高裁の広報担当は「不注意により、短時間、文書を、裁判所のウェブサイト上に掲載した」としてミスを認めたうえで、この裁判の判断はまだ示されておらず、時期がくれば公表するとしています。
アメリカではおととし連邦最高裁が、中絶は憲法で保障された権利だとするそれまでの判断を覆して以降、全米の半数近い州で中絶規制が強化されるなど、中絶をめぐる意見の対立が激しくなっています。
秋の大統領選挙においても争点の1つとなっていることから今回の裁判も注目されていて、アメリカのメディアは大きく取り上げています。