日本新聞: 【速報中】陸上村竹ラシッド福部真子がパリ五輪内定

パリオリンピックの代表だいひょう選考せんこうを兼かねて新潟にいがた市しで開ひらかれている陸上りくじょうの日本にっぽん選手権せんしゅけんは、最終さいしゅう日びの30日にち、雨あめのコンディションの中なか、各かく種目しゅもくで決勝けっしょうが行おこなわれています。

男子だんし110メートルハードルで村むら竹たけラシッド選手せんしゅが、女子じょし100メートルハードルで福部ふくべ真子しんこ選手せんしゅが優勝ゆうしょうし、いずれもパリオリンピックの代表だいひょうに内定ないていしました。

女子じょし800メートルでは、注目ちゅうもくの高校こうこう2年生ねんせい、久保くぼ凛りん選手せんしゅ。サッカーの久保くぼ建けん英えい選手せんしゅのいとこが中ちゅう長距離ちょうきょりのエース、田中たなか希のぞみ実じつ選手せんしゅなどを抑おさえ、初はつ優勝ゆうしょうしました。

陸上りくじょうの花形はながた種目しゅもく、男子だんし100メートルは、トップで決勝けっしょうに進すすんだ坂井さかい隆一郎りゅういちろう選手せんしゅが優勝ゆうしょうしました。

NHKでは総合テレビそうごうてれびで午後ごご4時半じはんから中継ちゅうけいし、NHKプラスでも配信はいしんしています。

男子だんし110mハードル村むら竹たけラシッドがパリ五輪ごりん内定ないてい

男子だんし110メートルハードルの決勝けっしょうで、すでに参加さんか標準ひょうじゅん記録きろくを突破とっぱしているしました。

【決勝けっしょう結果けっか】男子だんし110mハードル（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく 13秒びょう27）

▽2.高山こうざん峻たかし野の 13.31

▽3.横地よこち大雅たいが 13.39

▽4.阿部あべ竜りゅう希のぞみ 13.41

▽5.野本のもと周しゅう成しげる 13.43

▽6.石川いしかわ周平しゅうへい 13.47

▽7.藤井ふじい亮あきら汰 13.48

▽8.町まち亮あきら汰 13.55

◇村むら竹たけラシッド（むらたけ・らしっど）選手せんしゅ

陸上りくじょう男子だんし110メートルハードルの村むら竹たけラシッド選手せんしゅは、千葉ちば県けん出身しゅっしんの22歳さい。トーゴ人じんの父ちちと日本人にっぽんじんの母ははの間まに生うまれ、力強ちからづよい走はしりが持ち味もちあじです。19歳さいだった2021年ねんに東京とうきょうオリンピックの代表だいひょう選考せんこうを兼かねた日本にっぽん選手権せんしゅけんの予選よせんで当時とうじのオリンピックの参加さんか標準ひょうじゅん記録きろくを突破とっぱする13秒びょう28をマークして注目ちゅうもくされましたが、決勝けっしょうではフライングで失格しっかくとなりオリンピック出場しゅつじょうを逃のがしました。

その後そのごはパリ大会たいかい出場しゅつじょうを目標もくひょうに世界せかいの舞台ぶたいでも経験けいけんを積つんできましたが去年きょねんはシーズン序盤じょばんに肉離にくばなれをおこすなどけがに悩なやまされました。それでも、しました。村むら竹たけ選手せんしゅは、初はじめてのオリンピックとなるパリ大会たいかいに向むけては「勝かつことだけを考かんがえている」と闘志とうしを燃もやしていました。

女子じょし100mハードル福部ふくべ真子しんこが優勝ゆうしょうパリ五輪ごりん内定ないてい

女子じょし100メートルハードルの決勝けっしょうで日本にっぽん記録きろく保持ほじ者しゃのしました。

福部ふくべ選手せんしゅは、29日にちの準決勝じゅんけっしょうで12秒びょう75の好こうタイムをマークしパリオリンピックの参加さんか標準ひょうじゅん記録きろくを突破とっぱしていたため、優勝ゆうしょうが代表だいひょう内定ないていの条件じょうけんでした。福部ふくべ選手せんしゅは初はじめてのオリンピック代表だいひょう内定ないていです。

【決勝けっしょう結果けっか】女子じょし100mハードル（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく 12秒びょう77）

▽2.田中たなか佑美ゆみ 12.89

▽3.寺田てらだ明日香あすか 12.91

▽4.大松おおまつ由季ゆき 13.15

▽5.清山きよやまちさと 13.17

▽6.紫むらさき村むら仁美ひとみ 13.21

▽7.中島なかじまひとみ 13.23

▽8.芝田しばた愛花あいか 13.29

◇福部ふくべ真子しんこ（ふくべ・まこ）選手せんしゅ

陸上りくじょう、女子じょし100メートルハードルの福部ふくべ真子しんこ選手せんしゅは、広島ひろしま県けん出身しゅっしんの28歳さいでです。小学生しょうがくせいのころに陸上りくじょうを始はじめ、100メートルハードルでは高校生こうこうせい時代じだいに全国ぜんこく高校こうこう総体そうたいを3連覇れんぱし注目ちゅうもくされました。

大学だいがく卒業そつぎょうとともに競技きょうぎを引退いんたいすることも考かんがえたといいますが、4年生ねんせいで自己じこベストを更新こうしんしたことをきっかけに競技きょうぎを続つづけることを決きめ、2022年ねんの世界せかい選手権せんしゅけんでは準決勝じゅんけっしょうに進出しんしゅつしました。さらに同おなじ年としの国内こくないの大会たいかいで12秒びょう73の日本にっぽん記録きろくをマークしました。しかし、去年きょねんの日本にっぽん選手権せんしゅけんでは上位じょうい4人にんが12秒びょう台だいのタイムをマークするレースの中なかで4位いに終おわり、世界せかい選手権せんしゅけん出場しゅつじょうを逃のがしました。

この悔くやしさを糧かてに今こんシーズンは、体からだ脂肪しぼうを減へらすなど肉体にくたい改造かいぞうにも取り組とりくみ、今こん大会たいかいの準決勝じゅんけっしょうでは自身じしんが持もつ日本にっぽん記録きろくに0秒びょう02に迫せまる12秒びょう75をマークしパリオリンピックの参加さんか標準ひょうじゅん記録きろくを突破とっぱしていました。

女子じょし800m 高校こうこう2年生ねんせい久保くぼ凛りんが初はつ優勝ゆうしょう田中たなか希のぞみ実みなど抑おさえ

女子じょし800メートルの決勝けっしょうでしました。

東大阪ひがしおおさか大だい敬愛けいあい高校こうこう2年ねんの久保くぼ選手せんしゅは、サッカー日本にっぽん代表だいひょうの主力しゅりょく、久保くぼ建けん英えい選手せんしゅのいとこで、1年生ねんせいで出場しゅつじょうした去年きょねんの全国ぜんこく高校こうこう総体そうたいの800メートルで優勝ゆうしょうし、ことしは、日本にっぽんのトップ選手せんしゅも参加さんかした国内こくないの大会たいかいでも優勝ゆうしょうするなど急きゅう成長せいちょうを遂とげる注目ちゅうもくの選手せんしゅです。

初はつ出場しゅつじょうの日本にっぽん選手権せんしゅけんでは29日にちの800メートル予選よせんを全体ぜんたいトップのタイムで通過つうかし、30日にちの決勝けっしょうでは、終盤しゅうばんのスパート勝負しょうぶで中ちゅう長距離ちょうきょりのエース、田中たなか希のぞみ実じつ選手せんしゅなどを引き離ひきはなし、自己じこベストとなる2分ふん3秒びょう13の好こうタイムで初はつ優勝ゆうしょうしました。この種目しゅもくで高校生こうこうせいが優勝ゆうしょうするのは8年ねんぶりです。

この大会たいかいで5レース目めとなった田中たなか選手せんしゅは2分ふん5秒びょう14のタイムで7位いでした。

【決勝けっしょう結果けっか】女子じょし800m（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく 1:59.30）

▽2.卜ぼく部ぶ蘭あららぎ 2:04.26

▽3.渡辺わたなべ愛あい 2:04.33

▽4.塩見しおみ綾乃あやの 2:04.70

▽5.池崎いけざき愛里あり 2:04.80

▽6.川田かわた朱しゅ夏なつ 2:05.06

▽7.田中たなか希まれ実み 2:05.14

▽8.広田ひろた有紀ゆうき 2:06.91

男子だんし800m 高校こうこう3年生ねんせい落合おちあい晃あきらが初はつ優勝ゆうしょう

男子だんし800メートルは予選よせんで日本にっぽん記録きろくに迫せまるタイムをマークしたしました。

落合おちあい選手せんしゅは、滋賀しが学園がくえんの高校こうこう3年生ねんせいで、29日にちの800メートルの予選よせんで日本にっぽん記録きろくまで0秒びょう07に迫せまる1分ふん45秒びょう82の好こうタイムをマークして、20歳さい以下いかの日本にっぽん記録きろくを更新こうしんしました。30日にちの決勝けっしょうではスタート直後ちょくごから先頭せんとうでレースを引っ張ひっぱって、そのまま逃げ切にげきり、1分ふん46秒びょう56のタイムで初はつ優勝ゆうしょうを果はたしました。この種目しゅもくで高校生こうこうせいが優勝ゆうしょうするのは5年ねんぶりです。

【決勝けっしょう結果けっか】男子だんし800m（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく 1:44.70)

▽2.川元かわもと奨すすむ 1:47.66

▽3.四方しほう悠ゆう瑚 1:47.94

▽4.石井いしい優ゆう吉きち 1:47.99

▽5.岡村おかむら颯太ふとし 1:48.02

▽6.佐藤さとう主しゅ理り 1:48.23

▽7.早川はやかわ龍りゅう斗と 1:48.45

▽8.前田まえだ陽ひ向むこう 1:48.70

男子だんし400m 佐藤さとう拳けん太郎たろうが決勝けっしょうを棄権きけん

男子だんし400メートルの日本にっぽん記録きろく保持ほじ者しゃ、佐藤さとう拳けん太郎たろう選手せんしゅがコンディション不良ふりょうのため、30日にちに出場しゅつじょう予定よていだった決勝けっしょうのレースを棄権きけんしました。佐藤さとう選手せんしゅは前日ぜんじつの予選よせんでは、左足ひだりあしにテーピングをして出場しゅつじょうしていて、レースのあと左ひだりのアキレス腱あきれすけんに痛いたみがあると話はなしていました。

佐藤さとう選手せんしゅは、すでにパリオリンピックの参加さんか標準ひょうじゅん記録きろくを突破とっぱしていて、この大会たいかいで優勝ゆうしょうすれば代表だいひょう内定ないていが決きまることになっていました。

《大会たいかい4日にち目め結果けっか》

【決勝けっしょう結果けっか】女子じょし200m（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく 22秒びょう57）

▽2.鶴田つるた玲美れいみ 23.20

▽3.高橋たかはし亜あ珠たま 23.79

▽4.青野あおの朱しゅ李り 23.88

▽5.御家おいえ瀬せ緑みどり 23.92

▽6.壹岐いきあいこ 24.09

▽7.佐藤さとう葵あおい唯ゆい 24.29

▽8.松本まつもと奈菜子さいこ 29.08

【決勝けっしょう結果けっか】女子じょし400mハードル（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく 54秒びょう85)

▽2.梅原うめはら紗しゃ月つき 57.38

▽3.松岡まつおか萌もえ絵え 57.61

▽4.益子ましこ芽里めり 58.07

▽5.南みなみ澤さわ明めい音おん 58.26

▽6.大だい久保くぼ光ひかり 58.65

▽7.辻井つじい美緒みお 58.73

▽8.宇都宮うつのみや絵莉えり 59.01

【決勝けっしょう結果けっか】女子じょし砲丸投ほうがんなげ（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく18m80）

▽2.大迫おおばさま晴香はるか 15m45

▽3.大野おおの史し佳けい 15m28

▽4.尾山おやま和かず華はな 14m84

▽5.田中たなか杏実あんみ 14m46

▽6.今西いまにしあかり 14m30

▽7.日夏ひなつ涼香りょうか 14m12

▽8.坂ざかちはる 14m11

▽9.菊池きくち聖奈みな 14m07

▽10.奥山おくやま琴きん未み 14m03

▽11.中原なかはら鈴すず 13m95

▽12.吉沢よしざわ花はな菜さい 13m94

▽13.松下まつしたちひろ 13m78

▽14.秋山あきやま愛あい莉 13m65

▽15.廣ひろし島とう愛あい亜あ梨なし 13m46

▽16.谷口たにぐち梨なし瑠 13m23

▽17.三田みた樹き梨香りか 12m46

▽18.大谷おおや夏なつ稀まれ 12m10

《大会たいかい4日にち目め注目ちゅうもくは》

男子だんし100m 決勝けっしょう（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく 10秒びょう00）

陸上りくじょうの花形はながた種目しゅもく、男子だんし100メートルは、去年きょねんの世界せかい選手権せんしゅけんで決勝けっしょうに残のこったサニブラウン選手せんしゅがすでに代表だいひょうに内定ないていしていて、日本にっぽん勢ぜいに残のこされた枠わくはあと2つです。参加さんか標準ひょうじゅん記録きろくの10秒びょう00を突破とっぱしての優勝ゆうしょうが条件じょうけんとなる、オリンピック代表だいひょう内定ないていを目指めざします。オリンピックではメダル獲得かくとくをねらう400メートルリレーの代表だいひょうを選えらぶ上うえでも重要じゅうようなレースとなります。

▽坂井さかい隆りゅう一郎いちろう 10.11

▽東田ひがした旺洋よう 10.16

▽デーデーブルーノ 10.18

▽柳田やなぎだ大輝だいき 10.20

▽桐生きりゅう祥さち秀しゅう 10.20

▽和田わだ遼りょう 10.21

▽鈴木すずき涼太りょうた 10.22

▽山本やまもと匠たくみ真しん 10.24

女子じょし100mハードル決勝けっしょう（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく 12秒びょう77）

前日ぜんじつの準決勝じゅんけっしょうで、日本にっぽん記録きろく保持ほじ者しゃの福部ふくべ真子しんこ選手せんしゅが12秒びょう75の好こう記録きろくをマークしました。パリオリンピックの参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく、12秒びょう77を突破とっぱしたため、30日にちの決勝けっしょうで優勝ゆうしょうすれば、初はじめてのオリンピック代表だいひょうに内定ないていします。

去年きょねんのアジア大会たいかいで銅メダルどうめだるを獲得かくとくした25歳さいの田中たなか佑美ゆみ選手せんしゅ、東京とうきょうオリンピック代表だいひょうで、元もと日本にっぽん記録きろく保持ほじ者しゃの寺田てらだ明日香あすか選手せんしゅも決勝けっしょうに進すすんでいます。

女子じょし走り幅跳はしりはばとび決勝けっしょう（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく 6m86）

去年きょねん7月つきのアジア選手権せんしゅけんで6メートル97センチの自己じこベストと17年ねんぶりとなる日本にっぽん記録きろくの更新こうしんを果はたした秦はた澄きよし美鈴みすず選手せんしゅ。この記録きろくは東京とうきょうオリンピックの金きんメダリストの記録きろくにあと3センチに迫せまるものでした。その後そのごは得意とくいとしていた踏み切ふみきりに違和感いわかんを感かんじ、国際こくさい大会たいかいでは結果けっかを残のこせない日々ひびが続つづいていましたが、5月つきの国内こくないの大会たいかいで6メートル72センチと好こう記録きろくをマークし復調ふくちょうを感かんじさせました。日本にっぽん選手権せんしゅけん4連覇れんぱを果はたせば、オリンピックへの切符きっぷをつかむことができます。

男子だんし走り高跳はしりたかとび（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく 2m33cm）

▽赤松あかまつ諒一りょういち選手せんしゅ（2m30cm）

▽真野まや友博ともひろ選手せんしゅ（2m31cm）

去年きょねんの世界せかい選手権せんしゅけんで8位いに入賞にゅうしょうした赤松あかまつ選手せんしゅは、参加さんか標準ひょうじゅん記録きろくを突破とっぱした時点じてんで代表だいひょう内定ないていとなりますが、その記録きろくは自己じこベストを3センチ上回うわまわる、厳きびしいものです。真野まや選手せんしゅもおととしの世界せかい選手権せんしゅけんで8位いに入賞にゅうしょうしていて、自己じこベストでは赤松あかまつ選手せんしゅを1センチ上回うわまわっていて、2人にんとも勝負しょうぶだけでなく記録きろくとの戦たたかいとなります。

女子じょし800m 決勝けっしょう（参加さんか標準ひょうじゅん記録きろく1:59.30）

注目ちゅうもくの高校こうこう2年生ねんせい、久保くぼ凛りん選手せんしゅ。サッカーの久保くぼ建けん英えい選手せんしゅのいとこで、ことしはシニアの大会たいかいでも優勝ゆうしょうするなど急きゅう成長せいちょうを遂とげる注目ちゅうもくの若手わかてです。前日ぜんじつの予選よせんでは田中たなか希のぞみ実じつ選手せんしゅと同おなじ組くみで競り勝せりかち、全体ぜんたいトップで決勝けっしょうに進すすんでいます。すでに1500メートルと5000メートルで代表だいひょうに内定ないていしている田中たなか選手せんしゅとの争あらそいに注目ちゅうもくです。