米インディアナ州北西部で車を運転中に事故を起こして車の中に閉じ込められていた女性が11日、6日ぶりに救出された。CNN提携局WLSによると、ブリオナ・カッセルさん(41)は今月5日、友人を訪問するため母親の自宅を出た後に行方が分からなくなった。カッセルさんは運転中に眠気に襲われ、車は道路を外れて深い側溝に転落。車の転落した場所が道路からは見えなかったため、通行する車は気づかず、助けを求めるカッセルさんの声も届かなかった。11日に記者会見した両親によると、カッセルさんはこの事故で負傷していて両脚を動かすことができなかった。携帯電話のバッテリーも切れ、カッセルさんは自分のセーターを近くの小川に浸し、水を絞って飲んでいたという。父のデルマー・コードウェルさんは、「娘は激痛の中で、助けを求めて叫び声を上げていた」と記者団に語った。ニュートン郡保安官事務所の11日の発表によれば、現場近くで排水装置を操作していたジョニー・マルティネスさんが通りかかってカッセルさんを発見。近郊の町モロッコで消防署長を務める上司に連絡した。2人が車の中のカッセルさんを発見した当時、カッセルさんは意識があり、話もできる状態だった。「けがをしていたにもかかわらず、カッセルさんは6日間生き延びて救助を待っていた」と保安官事務所は説明する。助け出されたカッセルさんは空路シカゴの病院に搬送されて集中治療室(ICU)に入院した。両脚と肋骨(ろっこつ)、手首に重傷を負っていることから12日に手術を受ける。