ウクライナめぐり欧州おうしゅう中心ちゅうしんの首脳しゅのう会合かいごう “ロシアへ圧力あつりょく”で合意ごうい

イギリスのスターマー首相しゅしょうは、停戦ていせん後ごの平和へいわ維持いじにあたる有志ゆうし連合れんごうへの賛同さんどうが広ひろがっているとして平和へいわ維持いじ部隊ぶたいの運用うんようについて話し合はなしあいを始はじめることを明あきらかにしました。

このオンライン会合かいごうは今月こんげつ2日にちに続つづいてイギリスのスターマー首相しゅしょうが主催しゅさいし、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうやヨーロッパ各国かっこく、それにカナダやオーストラリアなど30近ちかい国くにや機関きかんのトップが参加さんかしました。

各国かっこくはアメリカが提示ていじした30日間にちかんの停戦ていせん案あんの受け入うけいれをロシアが遅おくらせているとして、受け入うけいれに向むけてウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんとロシアへの経済けいざい制裁せいさいを強化きょうかし、圧力あつりょくをかけ続つづけることで合意ごういしました。

会合かいごうに参加さんかしなかった日本にっぽんからも支持しじの表明ひょうめいがあったということです。

会合かいごうのあとスターマー首相しゅしょうは、イギリスとフランスが主導しゅどうしている、停戦ていせん後ごの平和へいわ維持いじにあたる有志ゆうし連合れんごうについて「新あらたな協力きょうりょくが示しめされた」と述のべ賛同さんどうが広ひろがっているとした上うえで、今月こんげつ20日にちに各国かっこくの軍ぐん関係かんけい者しゃが集あつまり、平和へいわ維持いじ部隊ぶたいの運用うんようについて具体ぐたい的てきな話し合はなしあいを始はじめることを明あきらかにしました。

ただ、平和へいわ維持いじ部隊ぶたいをめぐっては派遣はけんの前提ぜんていとしているアメリカからの安全あんぜんの保証ほしょうがどこまで得えられるかが不透明ふとうめいなほか、ロシア側がわが強つよく反発はんぱつしていてさらなる調整ちょうせいが必要ひつような状況じょうきょうです。

石破いしば首相しゅしょうがメッセージ

石破いしば総理そうり大臣だいじんは、日本にっぽん時間じかんの15日にち夜よる、イギリスの主催しゅさいで開ひらかれたウクライナに関にかんするオンラインの首脳しゅのう会合かいごうに対にたいし「ウクライナでの平和へいわのあり方ありかたが誤あやまった教訓きょうくんが導き出みちびきだされる状況じょうきょうとならないよう対応たいおうしなくてはならない」などとするメッセージを送おくりました。

この中なかで、石破いしば総理そうり大臣だいじんは「ロシアによるウクライナ侵略しんりゃくのような、力ちからによる一方いっぽう的てきな現状げんじょう変更へんこうの試こころみは世界せかいのどこであれ、決けっして容認ようにんできない」としています。

その上うえで「ウクライナでの平和へいわのあり方ありかたが、ヨーロッパのみならずインド太平洋たいへいよう地域ちいきを含ふくむ世界せかいの安全あんぜん保障ほしょうに影響えいきょうを与あたえ得えるということを念頭ねんとうに置おく必要ひつようがあり、誤あやまった教訓きょうくんが導き出みちびきだされる状況じょうきょうとならないよう対応たいおうしなくてはならない」としています。

そして、アメリカの関与かんよも引き続ひきつづき必要ひつようだとした上うえで「わが国わがくにとしてウクライナの経済けいざいや社会しゃかいの強きょうじん化かに取り組とりくむため、中ちゅう長期ちょうき的てきな視点してんに立たった、官民かんみん一体いったいの復旧ふっきゅう・復興ふっこう支援しえんを引き続ひきつづき推進すいしんしていく」としています。