来年のミラノ・コルティナ大会の出場枠がかかる女子の世界選手権は大会2日目の16日、予選リーグの各試合が行われ、前日の初戦で韓国に敗れた、日本代表で世界ランキング8位のフォルティウスは、初勝利を目指して世界15位のイタリアのチームと対戦しました。
日本はこの試合、司令塔のスキップ、吉村紗也香選手の正確なショットが光りました。
第1エンド、ハウスと呼ばれる円の中心にストーンを集め積極的に複数得点をねらう形をつくると、吉村選手がラストショットで相手のストーン2つを一気にはじくダブルテイクアウトを決めて一挙5点を先制しました。
さらに6対3とリードして迎えた第5エンド、吉村選手はほかのストーンに挟まれて難しい位置にあった相手のストーンを精度の高いショットでハウスの外にはじき、このエンド、2点を追加しました。
日本はこのあともスチールなどを決めて得点を重ねると、最終、第10エンドの途中でイタリアが負けを認めたため、10対5で勝ち、今大会、初勝利をあげました。
スキップ 吉村「集中してリード守ることができた」
司令塔のスキップ、吉村紗也香選手は、第1エンドで5点を奪って主導権を握ったことを踏まえ、「“思い切っていっちゃえ”という感じでうまく決められて、1エンド目からビッグエンドをつくることができた。アイスをしっかり読んでいいショットをつなぎ、集中してリードを守ることができた」と笑顔で話しました。
そのうえで「コールとスイープがうまくかみ合っていいショットができたが、自分のショットはもっと精度を上げられると思うので、また修正して臨みたい。アイスをしっかり読んでショットを決めることに集中すれば結果はついてくると思う」と冷静に、次を見据えていました。
第3戦では中国のチームに敗れる
続く午後の第3戦で日本は、世界17位の中国のチームと対戦しました。
1点を先制され迎えた第3エンド、日本は相手に複数得点のチャンスを許すと、吉村選手のラストショットがミスとなり、一挙4点を奪われました。
その後は点を取り合う展開で、精度を取り戻した吉村選手のダブルテイクアウトなどで追い上げましたが、序盤の大量失点が響き、9対10で中国に敗れました。
これで日本の対戦成績は1勝2敗となり、17日はリトアニアとスイスのチームとそれぞれ対戦します。