アメリカのトランプ大統領は16日、首都ワシントンに向かう大統領専用機の機内で記者団の取材に応じ、ウクライナ情勢をめぐる停戦に向けたロシアとの協議について言及しました。
トランプ大統領は「もしかしたら火曜日になにか発表するかもしれない。火曜日にプーチン大統領と話す」と述べ、18日にロシアのプーチン大統領と対話する予定だと明らかにしました。
そして「週末に多くの仕事をした。あの戦争を終わらせられるかやってみたい。できるかもしれないしできないかもしれないが可能性は十分ある」と期待を示しました。
対話ではアメリカが提案する30日間の停戦案についてロシアにも受け入れを求めるものとみられます。
また、トランプ大統領はプーチン大統領からどのような譲歩を引き出すのかと記者から問われ「領土について話すだろう。土地の多くが戦争前と比べて大きく変わっている。発電所についても話す。われわれは多くのことをすでにウクライナとロシアの双方と話し合っている。特定の資産を分けることについてだ」と述べました。
林官房長官「引き続きロシア側による前向きな対応を強く期待」
林官房長官は午後の記者会見で「引き続きロシア側による前向きな対応を強く期待している。今後、米ロ間をはじめ関係国の間でさまざまなやり取りが続くことが見込まれるが、アメリカを含む各国による外交努力が公正かつ永続的な平和の実現につながるよう国際社会と緊密に連携しながら対応していく」と述べました。