ネタニヤフ首相は「イスラエルは、より強い軍事力でハマスに対して行動する」と強調していて、停戦の維持が危ぶまれています。
ことし1月から停戦が続くパレスチナのガザ地区で、イスラエル軍は現地時間の18日未明、ハマスの拠点に大規模な空爆を行っていると発表しました。
空爆の理由についてネタニヤフ首相は声明で、停戦を一定期間延長し、ハマスが人質の解放を進めるアメリカの提案について、ハマスが拒否したためだとしていて「イスラエルはより強い軍事力でハマスに対して行動する」と強調しています。
ロイター通信や中東の衛星テレビ局アルジャジーラは医療関係者の話としてガザ地区各地で多くの子どもを含む100人以上が死亡したと伝えています。
停戦の継続をめぐる協議が難航する中、イスラエル軍はこれまでもガザ地区で無人機などによる散発的な攻撃を行い、死傷者が出ていましたが、今回の空爆は、停戦の発効後、最も大規模な攻撃となっています。
空爆についてハマスは声明で「ネタニヤフ首相は停戦合意を破棄することを決定し、人質を危険にさらしている」などと強く反発していて、停戦の維持が危ぶまれています。
イスラエル軍は現地時間18日に行った大規模な空爆で、ガザ地区各地のイスラム組織ハマスの拠点を標的にしたとしています。
NHKガザ事務所のサラーム・アブタホンカメラマンが現地時間の18日午前2時半ごろ、南部ハンユニスのナセル病院で撮影した映像では子どもを含む負傷者が次々と搬送されています。
米報道官「ガザ地区への攻撃 イスラエルから相談受けていた」
アメリカ・ホワイトハウスのレビット報道官は17日、FOXニュースの番組に出演し、イスラエル軍によるガザ地区のイスラム組織ハマスの拠点への空爆について「トランプ政権とホワイトハウスは、ガザ地区での攻撃についてイスラエルから相談を受けていた」と明らかにしました。