ローマ近郊・ガタリ洞窟で発掘されたネアンデルタール人の頭蓋骨です。イタリア文化財省は発掘された化石は9体で、うち8体は5万~6万8000年前、残る1体は9万~10万年前のものだとしています。また骨にはハイエナが噛んだ痕があったということです。
ネアンデルタール人は、2~3万年前に絶滅したと考えられていて、最近の研究で、遺伝子がホモ・サピエンスにも混入していることが判明しましたが、その生活場所や絶滅の理由などほとんどが謎に包まれています。
この洞窟では以前にも2体の化石が見つかっていて、発掘作業のリーダーは「この地域に多くのネアンデルタール人がいたことを示すものだ」と発見の意義を強調しています。