大相撲夏場所で
優勝した
大関 照ノ
富士について、
横綱審議委員会の
矢野弘典委員長は「
どん底まで
落ちてここまで
よく戻ってきた」と
高く
評価したうえで、
次の7
月の
名古屋場所が「
綱とり」の
場所に
なるという
見解を
示しました。
夏場所は大関に復帰した照ノ富士が力強い相撲で12勝3敗とし、大関 貴景勝との優勝決定戦を制して2場所連続4回目の優勝を果たしました。
横綱審議委員会は24日夕方、東京 両国の国技館で定例の会合を開き、照ノ富士など力士たちの戦いぶりについて意見を交わしました。
会合のあと会見した矢野委員長は照ノ富士について、「どん底まで落ちてここまでよく戻ってきた。ファンの心をつかんだのではないか。優勝インタビューも浮かれたところが全くなく好感が持てた」と高く評価しました。
そのうえで「7月は横綱を目指す場所になるだろう」と話し、次の名古屋場所が「綱とり」の場所になるという見解を示しました。
横綱審議委員会の内規では、横綱に推薦する力士について「大関で2場所連続優勝もしくは、それに準ずる成績を残した力士」としていますが、昇進へ必要な成績については「何勝何敗かということは私が言えるわけではない。相撲自体もいい相撲であってほしい。立派な勝ち星を重ねていけば道が開けるのではないか」と話していました。
一方、夏場所の直前に不要不急の外出をしていたことを認め、途中休場した大関 朝乃山については「失望した。看板力士であり、次の横綱にいちばん近い位置にいると考えていたが、あまりにも軽率で自覚が足りていない」と厳しく批判したうえで、「心を入れ替えてやり直してほしい。今回のことが反省材料になればまた道も開けるのではないか」と話していました。
「横綱 白鵬 本当の意味で壁になって」
横綱審議委員会の
矢野弘典委員長は、7
月に
行われる
次の
名古屋場所で
進退を
かける意向を
示している
横綱 白鵬について、「
本当に7
月場所で
進退をかけると
言っていると
理事長から
聞いた。
それを
信用して、
もう1
回チャンスを
与えると3
月の
会合で
決めた。
その期待を
持っているのでぜひ
出場して
頑張ってほしい」と
話しました。
そのうえで「横綱ですから、本当の意味で壁になってほしい。けがを治して出場し活躍してほしい」と期待していました。