イラン
原子力庁は、
IAEA=
国際原子力機関の
査察官が
核施設を
訪れた
際に、
不審なものを
持っている
疑いが
あるとして、
施設への
立ち入りを
拒否したと
発表しました。イランが
核合意の
制限を
破り、ウラン
濃縮活動を
強化する
中、
今後、
IAEAが
査察活動を
維持できるのか
懸念が
強まり
そうです。イラン
原子力庁は
6日、
IAEAの
査察官が
先週、
中部ナタンズの
核施設を
訪れた
際、
所持品の
検査で
不審なものを
持っている
疑いが
あるとして、
施設への
立ち入りを
拒否したと
発表しました。
その後イラン側は、IAEAに対してこの査察官の受け入れを取り消すと通告し、査察官はイランを離れてIAEAの本部があるオーストリアのウィーンに向かったとしています。
査察官が何を持っていたのかなど、詳しい状況は明らかにしていません。
一方IAEAは、7日に理事会を開きイランの核開発への査察活動についてフェルータ事務局長代行が報告すると発表しました。
イランも査察官の立ち入り拒否について説明する予定だとしていて、理事会では、この問題などについて話し合われるものとみられます。
イランが核合意の制限を破る形でウラン濃縮活動を強化する措置を相次いで打ち出す中、今後IAEAが査察活動を維持できるのか懸念が強まりそうです。