110
歳以上の
特に長寿の
人たちについて、
血液を
詳しく
調べると、
通常の
人には
ほとんどない
特殊な
免疫細胞が
多く
含まれることを
理化学研究所などが
突き止めました。
長寿のメカニズムの
解明につながるとして
注目されています。
理化学研究所と
慶応大学の
グループは
日本国内に
およそ140
人いる110
歳以上の
人たちの
うち、
健康な
男女7人の
血液を
詳しく
調べました。
その結果、110歳以上の人たちの血液にはがん細胞などを攻撃する免疫細胞「キラーT細胞」が多く、中でも、特に「CD4陽性キラーT細胞」と呼ばれる細胞は20代から70代までの45人の平均と比べて、およそ10倍含まれていたということです。
特に長寿の人たちでは感染症やがんなどに対する免疫が強く働くことで、健康が維持されているとみられ、研究グループでは今後、「CD4陽性キラーT細胞」がどのような役割を果たしているのか明らかにしていきたいとしています。
研究成果は科学雑誌「アメリカ科学アカデミー紀要」のオンライン版に発表され、長寿のメカニズムの解明につながるとして注目されています。
理化学研究所生命医科学研究センターの橋本浩介研究員は「長寿の人の特徴はこれまで細胞レベルではほとんど分かっていなかった。長寿になるために免疫細胞が果たす役割を解き明かしていきたい」と話しています。