公立こうりつ病院びょういん再編さいへんで期限きげん延長えんちょうを 加藤かとう厚あつし労相ろうしょうに要望ようぼう

これについて、地方ちほうからは反発はんぱつの声こえが上あがっていて、20日にちは、全国ぜんこく自治体じちたい病院びょういん開設かいせつ者しゃ協議きょうぎ会かいの会長かいちょうを務つとめる、鳥取とっとり県けんの平井ひらい知事ちじや自治体じちたい病院びょういんの代表だいひょう者しゃらが厚生こうせい労働ろうどう省しょうを訪おとずれ、加藤かとう大臣だいじんに要望ようぼう書しょを手渡てわたしました。

この中なかでは「地域ちいきの事情じじょうを踏ふまえずに病院びょういん名めいを公表こうひょうし、住民じゅうみんや医療いりょう関係かんけい者しゃに不安ふあんや混乱こんらんが広ひろがっている。病院びょういんが機械きかい的てきに再編さいへん統合とうごうされることは、あってはならない」と指摘してきしています。

そのうえで、国くにが来年らいねん９月くがつまでに結論けつろんを出だすよう求もとめていることに対にたいして、地域ちいきの実情じつじょうに応おうじて、期限きげんの延長えんちょうを認みとめるよう要望ようぼうしています。

さらに、再編さいへんや統合とうごうなどは、公立こうりつだけでなく民間みんかん病院びょういんも含ふくめて議論ぎろんすることが重要じゅうようだとして、すべての医療いりょう機関きかんの診療しんりょうデータを公表こうひょうするよう求もとめています。

これに対にたいし、加藤かとう厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんは「国くにが突出とっしゅつして議論ぎろんを進すすめるのではなく、地方ちほうと協議きょうぎをしながら医療いりょう改革かいかくを進すすめていきたい」などと答こたえ、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは今後こんご、要望ようぼうへの対応たいおうを検討けんとうすることにしています。

全国ぜんこく自治体じちたい病院びょういん開設かいせつ者しゃ協議きょうぎ会かいの会長かいちょうを務つとめる、鳥取とっとり県けんの平井ひらい伸治しんじ知事ちじは「病院びょういんの再編さいへん統合とうごうは、地域ちいきの実情じつじょうに即そくして検討けんとうする必要ひつようがある。地域ちいきのペースで議論ぎろんが進すすめられるよう、国くにの柔軟じゅうなんな対応たいおうが必要ひつようだ」と指摘してきしています。

さらに「民間みんかん病院びょういんも含ふくめて地域ちいきの将来しょうらいを考かんがえるのが本当ほんとうの医療いりょう改革かいかくであり、情報じょうほうの共有きょうゆう化かを図はかるべきだ。また厚生こうせい労働ろうどう省しょうには、改革かいかくを進すすめる地域ちいきに対にたいする財政ざいせい面めんの支援しえんやアドバイスなどを求もとめていきたい」と話はなしています。