総務省は、
谷脇総務審議官と
巻口国際戦略局長が、NTTの
社長らと
行っていた
会食について、
調査の
中間報告を
公表し、
谷脇氏が3
件、
合わせて10
万円余り、
巻口氏が1
件、4
万円余りの
違法な
接待を
受けていたことを
明らかにしました。
中間報告では、
谷脇総務審議官と
巻口国際戦略局長がNTTの
社長らと
行っていた
会食について、
具体的な
日時や
場所、
参加者、それに
代金などを
一覧表にまとめていて、
合わせて4
件の
会食が
いずれも
国家公務員の
倫理規程に
違反する
接待だったとしています。
このうち谷脇氏は、去年7月に1件、3年前の9月に2件の合わせて3件で、総額10万1852円の接待を受けていたとしています。
最も高額だった3年前の9月の会食では、コース料理とシャンパンやワインなどで、1人当たり6万円を超えていたということです。
谷脇氏は、3件の会食について、今月4日の参議院予算委員会で「NTT側の申し出に応じて、提示された金額を負担したと思う」と話していましたが、実際に負担していたのは去年7月の会食での5000円のみでした。
また、去年7月の会食には、当時外務省の外務審議官だった金杉インドネシア大使も同席していたということです。
谷脇氏は、衛星放送関連会社からの接待問題の調査の際「ほかに倫理規程に違反する会食はなかった」と答えていて、今回「なぜ、NTT側との会食を報告しなかったのか」との調査に対し「誠に申し訳ない」と答えたということです。
一方、巻口氏が受けていた接待は去年6月の1件で、本人が負担した1万円を除いた接待の代金は4万1165円でした。
店は谷脇氏と同じで、当時総務審議官だった山田前内閣広報官が同席していたということです。
総務省は、この4件以外の会食についても確認中だとしています。
谷脇氏と巻口氏は、総務省の調査に対して、NTT側が利害関係者にあたるという認識は持っていたと説明しているということで、会食での会話の内容については「情報通信一般や国際情勢の話題はしたが、利益誘導にあたる個別の話はしていない」と話しているということです。
総務省は、2人に対する調査が終わりしだい、人事院の国家公務員倫理審査会に報告したうえで、処分を行うことにしています。
また、通信や放送を担当する職員を幅広く対象にして、倫理規程に違反する行為がなかったか、調査を進める方針です。