東日本大震災から10
年となる11
日、
宮城県山元町にある
深山の
山頂では
慰霊のために
鐘を
鳴らす人たちが
早朝から
訪れていました。
標高287
メートルの
深山の
頂上には、
東日本大震災で
亡くなった
人たちに
祈りをささげるために
建てられた
鎮魂の
鐘があります。
岩沼市に住む鈴木昭忠さん(76)は、震災の津波で友人3人を亡くしました。
鈴木さんと亡くなった3人はタクシーの運転手仲間で、友達づきあいをしていました。
鈴木さんは22年前に宮城県に引っ越してきました。
知り合いのいなかった鈴木さんにとって3人の存在はとても大切だったといいます。
鈴木さんは震災から10年がたつ今も、この場所を定期的に訪れています。
午前6時すぎに朝日に照らされた鐘を鳴らして、亡くなった友人3人へ祈りをささげていました。
鈴木昭忠さんは「この場所に来ると亡くなった仲間に会えるような気がします。3人に手を合わせて、鐘を鳴らして10年というのを感じます」と話しています。