冒頭、拉致被害者の家族会と支援団体の「救う会」が取りまとめた今後の運動方針と、すべての被害者の即時一括帰国が実現するなら、国交正常化の妨げになることはしないなどとしたキム・ジョンウン(金正恩)総書記に対するメッセージを菅総理大臣に手渡しました。
続いて、菅総理大臣は「来週、16日にはアメリカのバイデン大統領と首脳会談を行う予定だ。日本にとって拉致問題がいかに重要であるかを大統領に直接訴えて理解してもらい、協力して拉致問題の解決を進めていきたい」と述べました。
そのうえで「問題を解決するためには、日本が主体的に動かなければならない。全く条件を付けずにキム総書記と向き合う決意だ」と述べ、すべての拉致被害者の1日も早い帰国の実現に向けて取り組む考えを強調しました。
これに対し、横田早紀江さんは「何十年、朝起きたら子どものことを思い、夜は無事でいてくださいと祈って寝るような毎日を重ねている。なんとかして、日本の土を踏ませてあげたいということだけが、私たち家族の願いだ」と述べました。