記事後半ではベストイレブンを全員紹介しています。
MVPは大迫勇也 得点王とのダブル受賞
「Jリーグアウォーズ」は5日夜、横浜市の横浜アリーナで行われ、今シーズン、活躍した選手や監督などが表彰されました。
このうち最優秀選手にはヴィッセルの大迫選手が初めて選ばれました。
大迫選手は1メートル84センチのフォワードで、攻撃の起点となるポストプレーやゴール前の決定力の高さが持ち味です。
今シーズンは34試合に出場し、22得点をあげて横浜F・マリノスのアンデルソン・ロペス選手とともに得点王に輝き、クラブ創設29年目の初優勝に大きく貢献しました。
最優秀選手と得点王をあわせて受賞するのは、2年ぶり10人目です。
ベストイレブンにはヴィッセルと浦和レッズからそれぞれ4人選ばれ、ヴィッセルからは大迫選手とともに攻撃を支えた武藤嘉紀選手が9年ぶり2回目の選出となりました。
また、リーグ最少失点のレッズからは守備の選手が多くを占め、ゴールキーパーで37歳の西川周作選手は7年ぶり6回目の選出となりました。
また、初選出は6人でセレッソ大阪のディフェンダー、毎熊晟矢選手やレッズのミッドフィルダー、伊藤敦樹選手などが選ばれました。
大迫勇也「絶対にやるぞという強い気持ち 反骨心持って臨んだ」
最優秀選手と得点王を同時受賞したヴィッセル神戸の大迫勇也選手は「コンディションがいい状態で入れたのが良かったと思う。日本に戻ってきてチームとして結果が出なくて1年半悔しい思いを抱いていた。ことしは絶対にやるぞという強い気持ち、反骨心を持って臨んでいた」と今シーズンを振り返りました。
その上で、来シーズンに向けて「まだまだフィジカルは鍛えられると思っているし、この冬挑戦するつもりだ。楽しみにしていてください」と力強く話しました。
《ベストイレブン 全員紹介》
【ゴールキーパー(1人)】
▽西川周作(浦和レッズ)7年ぶり6回目
【ディフェンダー(4人)】
▽アレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ) 初受賞
▽マリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ) 初受賞
▽毎熊晟矢(セレッソ大阪) 初受賞
▽酒井高徳(ヴィッセル神戸) 初受賞
【ミッドフィルダー(3人)】
▽伊藤敦樹(浦和レッズ) 初受賞
▽脇坂泰斗(川崎フロンターレ) 3年連続3回目
▽山口蛍(ヴィッセル神戸) 6年ぶり3回目
【フォワード(3人)】
▽アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス) 初受賞
得点王も。
▽大迫勇也(ヴィッセル神戸) 10年ぶり2回目
最優秀選手・得点王も。
▽武藤嘉紀(ヴィッセル神戸) 9年ぶり2回目
功労選手賞に中村俊輔さんなど12人
Jリーグや日本サッカーの発展に貢献した選手に贈られる「功労選手賞」が元日本代表で去年現役を引退した中村俊輔さんなど12人に贈られました。
引退した選手が対象となる「功労選手賞」は、日本選手の場合、Jリーグや天皇杯、それに日本代表などで合わせて500試合以上出場していることなどが選考基準になっています。
このうち45歳の中村さんは、Jリーグで最優秀選手に2回選ばれ、スコットランドやイタリアなど海外リーグでもプレーしたほか、日本代表としても98試合に出場して24得点をマークしました。
中村俊輔さん「現役時代の賞やタイトルと同じぐらいうれしい」
中村さんは「現役時代にさまざまな賞やタイトルをもらったが、同じぐらいうれしい」と喜びを語りました。
中村さんは今シーズンから横浜FCのコーチを務めていて、指導者としての1年を振り返り「指導の難しさを痛感した1年だったがやりがいはあった。チームはJ2に降格してしまったのでまたJ1に昇格するために何ができるのか、指導の幅と深さをもっと磨いていきたい」と話していました。