ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる19日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
ウクライナ軍司令官「弾薬不足」訴え
ウクライナ東部ではロシア軍がドネツク州の拠点で、州都に近いアウディーイウカを包囲しようと周辺地域で攻撃を繰り返すなど、激しい戦闘が続いているもようです。
前線でウクライナ軍部隊の指揮を執るタルナウシキー司令官はロイター通信が18日に伝えたインタビューで「弾薬に問題がある。支援を受けてはいるが十分でない。ロシア軍の攻撃は絶えず行われている」と述べ、弾薬不足に直面していると訴えました。
そして「すべての前線で戦力を維持することはできない。攻撃を続ける地域もあれば守備にまわる地域もある」と述べ、反転攻勢を開始して半年が過ぎる中で、一部で作戦の縮小を余儀なくされているという認識を示しました。
ウクライナ国防省 情報総局長「動員は避けられない」
ウクライナ国防省の情報部門のトップ、ブダノフ情報総局長は17日、討論会で「現在の兵力を契約軍人だけでは埋め切れず、動員は避けられない。弾薬と同じ問題だ」と述べました。
その一方で「動機づけを見いだせなければどれだけ徴兵しようと効果はほぼゼロになる」とも述べ、ウクライナで社会問題になっている徴兵逃れにも対処する必要があるという考えを示しました。
ロシア ラブロフ外相「領土めぐる論争 存在しない」
ロシア外務省は18日、ラブロフ外相がロシア国営の「第1チャンネル」に応じたインタビューを映像とともに公開しました。
この中でラブロフ外相はNATO=北大西洋条約機構の加盟国を攻撃する意図はないとするプーチン大統領の最近の発言を引用しながら「NATO諸国と領土をめぐる争いはない」と述べました。
そのうえで「全体として、われわれにはもはや日本を含むどの国とも領土をめぐる論争は存在しない。すべて終わっている」と強調しました。