俳優はいゆうマシュー・ペリーさんの死因しいん、「ケタミンの急性作用きゅうせいさよう」　米検視局べいけんしきょく

米べいロサンゼルス郡検視局ぐんけんしきょくは１５日にち、人気にんきドラマ「フレンズ」に出演しゅつえんした俳優はいゆうマシュー・ペリーさん（享年きょうねん５４）の死因しいんについて報告書ほうこくしょを発表はっぴょうし、「ケタミンの急性作用きゅうせいさよう」に襲おそわれた後あとに溺おぼれて死亡しぼうしたとの見解けんかいを示しめした。

報告書ほうこくしょによると、ペリーさんの血液けつえきを検査けんさした結果けっか、ケタミンの陽性反応ようせいはんのうが出でた。ケタミンはうつ病びょうや不安ふあんの治療ちりょうに使用しようされる。

報告書ほうこくしょは「死後しごの血液けつえきサンプルから検出けんしゅつされたケタミンの濃度のうどの高たかさを踏ふまえると、主おもな致死要因ちしよういんは心血管系しんけっかんけいへの過剰刺激かじょうしげきと呼吸抑制こきゅうよくせいだとみられる」と指摘してき。事故死じこしと断定だんていされたことを明あきらかにした。

ペリーさんは１０月がつ２８日にち、カリフォルニア州しゅうマリブの自宅じたくのジャグジーにうつぶせ状態じょうたいで浮うかんでいるのが発見はっけんされた。当局とうきょくは当時とうじ、事件性じけんせいはないとの見方みかたを示しめしていた。

検視報告書けんしほうこくしょによると、ペリーさんは「うつ病びょうと不安ふあんの治療ちりょうためケタミン注入療法ちゅうにゅうりょうほうを受うけていたとの情報じょうほうがある」という。

ケタミンは外科手術げかしゅじゅつの麻酔薬ますいやくとして使つかわれるほか、心身しんしんの「解離かいり」作用さようがあることなどから娯楽用ごらくようのドラッグとしても知しられる。短時間たんじかんの幻覚作用げんかくさようもある。

ペリーさんが最後さいごに治療ちりょうを受うけたのは死しの１週間半前しゅうかんはんまえで、この治療ちりょうで使用しようしたケタミンが体内たいないに残のこる時間じかんははるかに超こえていたという。

ペリーさんの住すみ込こみの助手じょしゅは用事ようじを済すませて帰宅きたくした際さい、ジャグジーで意識不明いしきふめいとなっているペリーさんを発見はっけん。ジャグジーに飛とび込こみ、ペリーさんを浴槽よくそうの階段かいだんに座すわらせた後あと、緊急通報きんきゅうつうほうした。

検視報告書けんしほうこくしょでは、ペリーさんは意識いしきを失うしなって水中すいちゅうに沈しずんだ可能性かのうせいが高たかく、溺水できすい（できすい）も死因しいんの一ひとつになったと考かんがえられると指摘してきしている。