일본어 뉴스: 若い男性の脳がガラスに変化、ベスビオ火山噴火の超高温にさらされた過程を解明

若わかい男性だんせいの脳のうがガラスに変化へんか、ベスビオ火山噴火かざんふんかの超高温ちょうこうおんにさらされた過程かていを解明かいめい

Mar 1, 2025 07:03

Furigana

自然界しぜんかいで有機物ゆうきぶつからガラスが形成けいせいされることはめったにない。しかし西暦せいれき７９年ねんにイタリアで起おきたベスビオ火山噴火かざんふんかの犠牲者ぎせいしゃの頭蓋骨ずがいこつ（ずがいこつ）の中なかから、２０２０年ねんに漆黒しっこくのガラス状じょうの物質ぶっしつが見みつかった。

この犠牲者ぎせいしゃの脳組織のうそしきが化石化かせきかしてガラス状じょうになった過程かていを解明かいめいしたとして、イタリアの研究けんきゅうチームが２７日にちの科学誌かがくしサイエンティフィック・リポーツに研究結果けんきゅうけっかを発表はっぴょうした。

遺骨いこつはベスビオ火山噴火かざんふんかでポンペイとともに消滅しょうめつした海岸沿かいがんぞいの町まちヘルクラネウムで発見はっけんされた。火山灰かざんばいに埋うまったベッドの上うえでうつ伏ぶせに横よこたわっていたのは、若わかい男性だんせいだったと思おもわれる。

研究けんきゅうチームが頭蓋骨ずがいこつと脊椎せきつい（せきつい）の内部ないぶで見みつかったガラスの標本ひょうほんを分析ぶんせきした結果けっか、この遺体いたいの身体組織しんたいそしきが５１０度どを超こす高温こうおんで熱ねっせられた後あと、急激きゅうげきに冷ひえてガラス化かしたことが分わかった。

論文ろんぶんを発表はっぴょうしたローマ・トレ大学だいがくの火山学者かざんがくしゃグイド・ジョルダーノ氏しは、「液体えきたいは急激きゅうげきな加熱かねつではなく急激きゅうげきな冷却れいきゃくを経へてガラスになる」「火山かざんガラスの黒曜石こくようせきは、溶岩ようがんが水みずに入はいるなどして急激きゅうげきに冷却れいきゃくされて形成けいせいされる」と解説かいせつする。

ただし、この男性だんせいの脳組織のうそしきをガラスに変かえたのは、ベスビオ火山かざんから噴出ふんしゅつしてヘルクラネウムを覆おおった火砕流かさいりゅうではなかったと思おもわれる。火砕流かさいりゅうは温度おんどが４６５度どを超こえることなはく、冷却れいきゃくも緩慢かんまんだったと推定すいていされている。