【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（5月17日の動き） - Easy News

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる17日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ウクライナ軍ぐん“製鉄せいてつ所しょでの戦闘せんとう任務にんむ終了しゅうりょう” マリウポリ攻防こうぼう戦せん節目ふしめ

ウクライナ東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリで、ロシア軍ぐんが包囲ほういし、ウクライナ側がわに投降とうこうを迫せまっていた製鉄せいてつ所しょについて、ウクライナ軍ぐんは戦闘せんとう任務にんむを終了しゅうりょうしたと明あきらかにしました。

多おおくの兵士へいしらが親しんロシア派はが支配しはいする町まちなどに移送いそうされたということで、マリウポリの攻防こうぼう戦せんは大おおきな節目ふしめを迎むかえています。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう“マリウポリ兵士へいしの救出きゅうしゅつ作戦さくせん開始かいし”

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは16日にち、新あらたな動画どうがを公開こうかいし、東部とうぶマリウポリでロシア軍ぐんが包囲ほういしている製鉄せいてつ所しょに関連かんれんし「マリウポリの兵士へいしたちを救すくうための作戦さくせんがはじまった」と明あきらかにしました。

そのうえで、「兵士へいしの中なかには重傷じゅうしょうを負おっている者ものもいる。英雄えいゆうたちが生いきることがウクライナにとってなによりも必要ひつようだということを強調きょうちょうしたい」述のべ、兵士へいしの避難ひなんを急いそぐ考かんがえを示しめしました。

また、ウクライナのマリャル国防こくぼう次官じかんは16日にち、「53人にんの重傷じゅうしょう者しゃがアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょから医療いりょう施設しせつに搬送はんそうされ、211人にんが避難ひなんルートを通をつうじて、移送いそうされた」と述のべ兵士へいしの移送いそうにあたってウクライナ軍ぐんが拘束こうそくしたロシア軍ぐんの捕虜ほりょとの交換こうかんが行おこなわれる可能かのう性せいも示唆しさしました。

マリャル国防こくぼう次官じかんによりますと、重傷じゅうしょうの兵士へいしが搬送はんそうされたのは、東部とうぶドネツク州しゅうにある親しんロシア派はの武装ぶそう勢力せいりょく側がわの医療いりょう施設しせつだということです。

スウェーデン NATO加盟かめい申請しんせい決定けってい “近ちかくフィンランドとともに”

スウェーデン政府せいふは16日にち、臨時りんじの閣議かくぎを開ひらき、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうによって安全あんぜん保障ほしょうの環境かんきょうは根本こんぽん的てきに変かわり、安全あんぜんを守まもるにはNATOへの加盟かめいが最善さいぜんの道みちだとして加盟かめいを申請しんせいすることを決きめました。

アンデション首相しゅしょうは、「スウェーデンの安全あんぜん保障ほしょうが強化きょうかされるだけでなくNATO全体ぜんたいの安全あんぜん保障ほしょうにも寄与きよできる」などと述のべ、隣国りんごくフィンランドとともに近ちかく申請しんせいを行おこなう計画けいかくだと説明せつめいしました。

首都しゅとストックホルムの市民しみんからは、「今いまの状況じょうきょうを考かんがえると、正ただしい道みちだ。去年きょねんだったらNATOへの加盟かめいは必要ひつようないと思おもっていたが、状況じょうきょうは変かわった」とか、「長年ながねん、NATOへの加盟かめいを支持しじしてきたが、200年ねんにわたってこうした同盟どうめいには加くわわってこなかったので本当ほんとうに特別とくべつなことだ」などと、決定けっていを歓迎かんげいする声こえが聞きかれました。

一方いっぽうで、「スウェーデンのNATO加盟かめいはヨーロッパでの対立たいりつを加速かそくさせかねない。政治せいじ家かはもっと市民しみんの声こえを聞きくべきで拙速せっそくな判断はんだんだ」と懸念けねんする声こえもありました。

【詳くわしく】フィンランドとスウェーデン NATO加盟かめいなぜ目指めざす？

チョルノービリ原発げんぱつ汚染おせんの実態じったい調査ちょうさ始はじまる

ウクライナ北部ほくぶのチョルノービリ原子力げんしりょく発電はつでん所しょ、ロシア語ごでチェルノブイリ原発げんぱつの周辺しゅうへんでは、ロシア軍ぐんに一時いちじ占拠せんきょされた際さい、軍ぐんの行動こうどうによって放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつによる汚染おせんが広ひろがったおそれが指摘してきされていて、実態じったいを調しらべる調査ちょうさが進すすめられています。

チョルノービリ原発げんぱつは、ことし2月つき下旬げじゅんから1か月かげつ余あまりにわたってロシア軍ぐんに占拠せんきょされ、周囲しゅういでは、ロシア軍ぐんが放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつを含ふくむ土どを掘り返ほりかえしてざんごうを作つくるなどしたため放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつによる汚染おせんが広ひろがったのではないかと懸念けねんされています。

16日にちの調査ちょうさでは、担当たんとう者しゃ2人にんが原発げんぱつから12キロほど離はなれたチョルノービリにある建物たてもので、計測けいそく器きを使つかって放射線ほうしゃせん量りょうを調しらべていました。

研究所けんきゅうじょ職員しょくいんのアレクサンドル・バルスコフさんは「ロシア軍ぐんは、悪わるいことをした。きちんと調査ちょうさを行おこなうことで明あきらかにできる」と話はなしていました。

EU外相がいしょう会議かいぎロシアからの石油せきゆ輸入ゆにゅう禁止きんし合意ごういに至いたらず

EU＝ヨーロッパ連合れんごうは外相がいしょう会議かいぎを開ひらき、ウクライナに対にたいして670億おく円えん余あまりの追加ついかの軍事ぐんじ支援しえんを行おこなうことを決きめましたが、ロシアからの石油せきゆの輸入ゆにゅう禁止きんしについてはハンガリーが反対はんたいを続つづけていて合意ごういには至いたりませんでした。

会議かいぎのあとの記者きしゃ会見かいけんでEUの外相がいしょうにあたるボレル上級じょうきゅう代表だいひょうは、ウクライナに対にたいして5億おくユーロ、670億おく円えん余あまりの追加ついかの軍事ぐんじ支援しえんを行おこなうことで合意ごういしたと明あきらかにしました。

一方いっぽう、協議きょうぎが難航なんこうしているのが、EUが今月こんげつ4日にちに加盟かめい国こくに提案ていあんしたロシアからの石油せきゆの輸入ゆにゅうを年内ねんないに禁止きんしすることを含ふくむ、ロシアへの追加ついか制裁せいさい案あんです。

制裁せいさいを実施じっしするにはすべての加盟かめい国こくの同意どういが必要ひつようですが、ロシアからパイプラインで石油せきゆの供給きょうきゅうを受うけているハンガリーが反対はんたいを続つづけています。

外相がいしょう会議かいぎでも、輸入ゆにゅう禁止きんしに対応たいおうするためにハンガリーが必要ひつようだとする期間きかんやコストなどをめぐって話し合はなしあいが行おこなわれたということですが、合意ごういには至いたりませんでした。

見通みとおしについてボレル上級じょうきゅう代表だいひょうは「これ以上いじょう長ながくかからないことを願ねがうが、あと1週間しゅうかんかかるのか2週間しゅうかんかかるのか言いうことはできない」と述のべ、引き続ひきつづき協議きょうぎを行おこなう考かんがえを示しめしました。

プーチン大統領だいとうりょう CSTO加盟かめい国こく首脳しゅのうと相次あいつぎ個別こべつ会談かいだん

プーチン大統領だいとうりょうは16日にち、CSTOの加盟かめい国こくの首脳しゅのうたちと相次あいついで、個別こべつに会談かいだんしました。

このうち、ロシアと関係かんけいが深ふかいベラルーシのルカシェンコ大統領だいとうりょうとも会談かいだんし、ベラルーシの大統領だいとうりょう府ふによりますと、両りょう首脳しゅのうは▽ロケット弾だんの製造せいぞうなど両国りょうこくの軍事ぐんじ産業さんぎょう分野ぶんやでの協力きょうりょくについて話し合はなしあい、▽近ちかい将来しょうらい、再ふたたび会談かいだんすることで合意ごういしたということです。

一方いっぽう、今回こんかいの首脳しゅのう会議かいぎで、プーチン大統領だいとうりょうは、加盟かめい国こくの首脳しゅのうたちに対にたいして、ウクライナでの軍事ぐんじ作戦さくせんの状況じょうきょうを説明せつめいしていて、個別こべつの会談かいだんでは、各国かっこくの首脳しゅのうに作戦さくせんへの協力きょうりょくを求もとめた可能かのう性せいがあります。

しかし、ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうをめぐってはカザフスタンなど、一部いちぶの加盟かめい国こくはロシアと距離きょりを置おいているともみられています。

ウクライナ検察けんさつ当局とうきょく子こども229人にん死亡しぼう(16日にち時点じてん）

ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうで死傷ししょうした子こどもの数かずについて、ウクライナの検察けんさつ当局とうきょくは、16日にちの時点じてんで少すくなくとも229人にんが死亡しぼうし、421人にんがけがをしたと発表はっぴょうしました。

死亡しぼう、またはけがをした子こどもが最もっとも多おおいのは

▽東部とうぶドネツク州しゅうで140人にん、

次ついで

▽首都しゅとがあるキーウ州しゅうで116人にん

▽東部とうぶハルキウ州しゅうで100人にん

▽北部ほくぶチェルニヒウ州しゅうで68人にんなどとなっています。

また、爆撃ばくげきや砲撃ほうげきによる被害ひがいを受うけた学校がっこうなどの教育きょういく施設しせつは1748か所かしょにのぼり、このうち144か所かしょは完全かんぜんに破壊はかいされたということです。

国連こくれんウクライナ市民しみん 3668人にん死亡しぼう(今月こんげつ15日にちまで）

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまったことし2月つき24日にちから今月こんげつ15日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも3668人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。

このうち245人にんは子こどもだとしています。

地域ちいき別べつでみると、東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで2014人にん、キーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなどで1654人にんの死亡しぼうがそれぞれ確認かくにんされているということです。

また、けがをした市民しみんは3896人にんに上のぼるとしています。

ただ国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、東部とうぶのマリウポリなど激はげしい攻撃こうげきを受うけている地域ちいきでの死傷ししょう者しゃの数かずについては、集計しゅうけいが遅おくれていたり、確認かくにんがまだ取とれていなかったりしていて、実際じっさいは大おおきく上回うわまわるという見方みかたを示しめしています。

米べい北欧ほくおうのNATO加盟かめい「歓迎かんげいする」

北欧ほくおうのフィンランドとスウェーデンが、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうへの加盟かめいに向むけた動うごきを進すすめていることについて、アメリカ・ホワイトハウスのジャンピエール報道ほうどう官かんは16日にち、記者きしゃ会見かいけんで「歓迎かんげいする。正式せいしきに加盟かめい申請しんせいがなされれば強つよく支持しじするだろう。フィンランドとスウェーデンはともにアメリカおよびNATOの緊密きんみつかつ確たしかな防衛ぼうえい上じょうのパートナーだ」と述のべました。

また、アメリカ国防こくぼう総省そうしょうのカービー報道ほうどう官かんも会見かいけんで、「NATOは防衛ぼうえいのための同盟どうめいであり、ロシアを含ふくむほかのいかなる国くににも脅威きょういを与あたえてはいない。NATOに加盟かめいするかどうかについてプーチン大統領だいとうりょうやそのほかの第三者だいさんしゃが拒否きょひすることはできない」と述のべました。

そのうえでカービー報道ほうどう官かんはプーチン大統領だいとうりょうが将来しょうらい、対抗たいこう措置そちを取とることも辞じさない構かまえを示しめしていることについて、「誰だれが本当ほんとうの侵略しんりゃく者しゃなのか、そして誰だれの行動こうどうがフィンランドとスウェーデンにNATOに加盟かめいしたいと思おもわせたのか、われわれは忘わすれてはならない。それはプーチン大統領だいとうりょうとロシア自身じしんだ」と述のべて、ロシア側がわをけん制けんせいしました。

トルコ大統領だいとうりょう北欧ほくおうのNATO加盟かめい重かさねて否定ひてい的てきな立場たちば示しめす

フィンランドとスウェーデンのNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうの加盟かめいに向むけた動うごきに、トルコが難色なんしょくを示しめしていることを受うけて、ロイター通信ろいた-つうしんは、両国りょうこくの政府せいふ高官こうかんが、協議きょうぎを行おこなうため、トルコを訪おとずれるとスウェーデン外務省がいむしょうの報道ほうどう官かんの話はなしとして伝つたえました。

これについて、トルコのエルドアン大統領だいとうりょうは16日にち、首都しゅとアンカラで会見かいけんし、「彼かれらは来週らいしゅう月曜日げつようびに説得せっとくしにくるというが、そんな手間てまは必要ひつようない。我々われわれに制裁せいさいをかしている国くにのNATO参加さんかにイエスとは言いえない」と述のべ、両国りょうこくの加盟かめいの動うごきに重かさねて否定ひてい的てきな立場たちばを示しめしました。

そのうえで、両国りょうこくがトルコがテロ組織そしきに指定していしているクルド人じん武装ぶそう組織そしきのメンバーの引き渡ひきわたし要請ようせいに応おうじていないとして、「どうやって彼かれらを信頼しんらいすればいいのか」と述のべ、クルド人じん武装ぶそう組織そしきへの対応たいおうをめぐり不満ふまんをあらわにしました。

フランス大統領だいとうりょう府ふ NATOへの加盟かめい申請しんせい決定けっていを支持しじ

フランス大統領だいとうりょう府ふは16日にち、フィンランドとスウェーデンがNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうへの加盟かめい申請しんせいを決定けっていしたことについて「ヨーロッパの非常ひじょうに緊密きんみつなパートナーである両国りょうこくの決定けっていを歓迎かんげいする」という声明せいめいを発表はっぴょうしました。

そのうえで「両国りょうこくのNATOへの加盟かめいはその強力きょうりょくな防衛ぼうえい力りょくによりバルト諸国しょこくやヨーロッパ、そして大西洋たいせいよう地域ちいきの安全あんぜん保障ほしょうをより強化きょうかすることになる。フランスはハイレベルの戦略せんりゃく協議きょうぎや軍事ぐんじ的てきな交流こうりゅうを通をつうじて、両国りょうこくとの安全あんぜん保障ほしょう上じょうの協力きょうりょくを強化きょうかする用意よういがある。主権しゅけん国家こっかに対にたいする侵略しんりゃくや脅おどしによってヨーロッパの連帯れんたいを試ためそうとする国くには、フランスが両国りょうこくの側がわに立たつことを確信かくしんしなければならない」として、ロシアをけん制けんせいしました。

米べい国防こくぼう総省そうしょう “ロシア軍ぐんハルキウ周辺しゅうへんから国境こっきょう近ちかくまで後退こうたい”

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは16日にち、ウクライナ軍ぐんが第だい2の都市とし、ハルキウの周辺しゅうへんに展開てんかいしていたロシア軍ぐんの部隊ぶたいをロシアとの国境こっきょう近ちかくまで押し返おしかえしたとする分析ぶんせきを明あきらかにしました。

この高官こうかんによりますと、ハルキウではロシア軍ぐんが空爆くうばくや砲撃ほうげきを続つづけていますが、ウクライナ軍ぐんが周辺しゅうへんで占領せんりょうされた地域ちいきを取り戻とりもどし続つづけているということです。そして周辺しゅうへんに展開てんかいしていたロシア軍ぐんの部隊ぶたいを北きたに押し返おしかえし、ロシアとの国境こっきょうまでおよそ3キロから4キロの位置いちにまで後退こうたいさせたと指摘してきしました。

またウクライナ東部とうぶではロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんとの間まで砲撃ほうげきの応酬おうしゅうが続つづいていて、ロシア側がわが大おおきく支配しはい地域ちいきを拡大かくだいすることはできていないとの見方みかたを示しめしました。東部とうぶルハンシク州しゅうではロシア軍ぐんの部隊ぶたいがウクライナ側がわの抵抗ていこうでドネツ川がわにかかる橋はしを渡わたることができずにいるとしたうえで、この高官こうかんは「ロシア軍ぐんは部隊ぶたいを再さい配置はいちするか、川かわを渡わたるためにウクライナ側がわの守もりの手薄てうすな地域ちいきを見みつけるまで東部とうぶ地域ちいきで大おおきな成果せいかを上あげることは難むずかしい」と述のべました。

一方いっぽう、この高官こうかんによりますと東部とうぶドネツクの近ちかくでは激はげしい戦闘せんとうの末すえ、ロシア軍ぐんの部隊ぶたいがわずかに前進ぜんしんしたということです。この部隊ぶたいが前進ぜんしんしている方向ほうこうには東部とうぶマリウポリを離はなれて北上ほくじょうしたあと動うごきを停止ていししているロシア軍ぐんの部隊ぶたいがいるということで、これらの部隊ぶたいに合流ごうりゅうしようとしている可能かのう性せいがあると指摘してきしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうロシア国境こっきょうに到着とうちゃくした部隊ぶたいに感謝かんしゃ

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは16日にち、公開こうかいされた動画どうがの中なかで第だい2の都市としハルキウ近ちかくのロシアとの国境こっきょうに到着とうちゃくしたウクライナ軍ぐんの部隊ぶたいに向むけてメッセージを述のべました。

この中なかでゼレンスキー大統領だいとうりょうは「感謝かんしゃの気持きもちでいっぱいです。あなたたちは素晴すばらしい仕事しごとをしている」などと述のべ、軍ぐんの部隊ぶたいをたたえました。

英えい国防省こくぼうしょう “ベラルーシ軍ぐんの特殊とくしゅ作戦さくせん部隊ぶたいを国境こっきょうに展開てんかい”

イギリス国防省こくぼうしょうは16日にち、最新さいしんの戦況せんきょう分析ぶんせきを公表こうひょうし、ロシアの同盟どうめい国こくベラルーシが軍ぐんの特殊とくしゅ作戦さくせん部隊ぶたいをウクライナとの国境こっきょう沿ぞいに展開てんかいさせることなどを発表はっぴょうしたと明あきらかにしました。

そのうえで「国境こっきょう近ちかくでのベラルーシ軍ぐんの存在そんざいによってウクライナ軍ぐんの部隊ぶたいは足止あしどめされ、東部とうぶドンバス地域ちいきでの作戦さくせん支援しえんのために展開てんかいすることが難むずかしくなる可能かのう性せいが高たかい」と分析ぶんせきしています。

一方いっぽう、ベラルーシ領内りょうないはロシア軍ぐんが当初とうしょ、ウクライナの首都しゅとキーウなどに侵攻しんこうする際さいの中継ちゅうけい地点ちてんや、空爆くうばくやミサイル攻撃こうげきの拠点きょてんとして使つかわれたものの、「ベラルーシ軍ぐんはこれまで戦闘せんとうに直接ちょくせつ関与かんよはしていない」という見方みかたを示しめしています。

これについてイギリス国防省こくぼうしょうは、ベラルーシのルカシェンコ大統領だいとうりょうは、ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうへの支持しじと、欧米おうべいの制裁せいさいやウクライナ側がわの報復ほうふくといったリスクを伴ともなう直接ちょくせつ的てきな軍事ぐんじ参加さんかは避さけたいという思惑おもわくとのバランスをとっていると見みられるとしています。