大統領だいとうりょうに就任しゅうにん後ご、2014年ねん以降いこうのウクライナ東部とうぶでの紛争ふんそうに関にかんして、プーチン大統領だいとうりょうとの間まで長時間ちょうじかんの交渉こうしょうを行おこない、電話でんわでも何なん度ども話はなして、「ミンスク合意ごうい」と呼よばれる停戦ていせん合意ごういを結むすびましたが、その後そのごも戦闘せんとうは続つづいてきました。

〈以下いか、ポロシェンコ前ぜん大統領だいとうりょうのコメント〉

「プーチンとの交渉こうしょうの経験けいけんから導き出みちびきだした結論けつろんは『決けっしてプーチンを信用しんようしてはならない』、そして『プーチンを恐おそれてはいけない』ということです。

プーチンは約束やくそくを決けっして守まもらず、妥協だきょうすれば、その分ぶん入り込はいりこんできます。

プーチンと交渉こうしょうする際さいにどのような姿勢しせいで臨のぞめばよいかといえば、答こたえは1つしかありません。

それは力強ちからづよく出でることです。

力強ちからづよく交渉こうしょうすれば、プーチンを止とめることができます。

しかし、弱よわい姿勢しせいで臨のぞむとプーチンに結果けっかを奪うばわれることになるでしょう。」

「彼かれの目的もくてきは、第だい2のソビエト連邦れんぽう、あるいはロシア帝国ていこくを作つくることだと思おもいます。

自分じぶん自身じしんを中世ちゅうせいの皇帝こうていのように考かんがえているのです。

交渉こうしょうによって、彼かれと何なんらかの形かたちで折り合おりあうのは不可能ふかのうです。

なぜならば、プーチンはウクライナを世界せかい地図ちずから消けし去さりたいのに対にたいして、われわれは、1000年ねんの歴史れきしを持もつウクライナを守まもり、発展はってんさせたいからです。」

「いくつかの要因よういんがありますが、最もっとも重要じゅうようなのはウクライナ軍ぐんの功績こうせきです。

私わたしは2014年ねん以降いこう、大統領だいとうりょうとして、ウクライナ軍ぐんをNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうのスタンダードに合あわせて改革かいかくし、新あたらしい兵器へいき、新あたらしい戦術せんじゅつを導入どうにゅうしました。

ロシア軍ぐんは旧きゅうソビエトのスタンダードで戦たたかっていますが、私わたしたちは新あたらしいNATOのスタンダードで戦たたかっているのです。」

「攻撃こうげきが激化げきかする可能かのう性せいがあります。

プーチンは何なん回かいも首都しゅとキーウを攻撃こうげきし、奪うばおうとしてきました。

それ以外いがいにいくつものウクライナの都市としを狙ねらいました。

しかし、実現じつげんできなかったのは、ウクライナがプーチンを止とめたからです。

世界せかいはそのことに驚おどろきました。

だからこそ、プーチンが一層いっそう攻撃こうげきを強つよめる可能かのう性せいがあるかと聞きかれたら、私わたしの答こたえはイエスです。」

「国際こくさい的てきに連携れんけいしてプーチンと交渉こうしょうすることが極きわめて重要じゅうようです。

私わたしは、アメリカ、イギリス、日本にっぽん、EU、オーストラリアに深ふかく感謝かんしゃしています。

経済けいざいや軍事ぐんじで最もっとも強つよい国々くにぐにがプーチンを止とめるために団結だんけつすることこそが、プーチンとの交渉こうしょうを効果こうか的てきなものにするために最もっとも大切たいせつな要因よういんです。」