声明を発表したのはテニスの男子ツアーを統括するATP=男子プロテニス協会と、女子ツアーを統括するWTA=女子テニス協会です。
声明によりますと、いずれの団体も6月に開幕するウィンブルドン選手権が、ウクライナへの軍事侵攻を受けてロシアとベラルーシの選手の出場を認めないとしたことについて「世界ランキングの公平性を欠き、ほかのツアー大会に影響する前例をつくる」などとして選手の出場が認められなければ、ウィンブルドン選手権に世界ランキングのポイントを付与しないとしています。
また、ITF=国際テニス連盟もウィンブルドン選手権のジュニアと車いすの部にポイントを付与しないということです。
これに対してウィンブルドン選手権の主催者は、ロシア政権のプロパガンダに大会が利用される可能性があるなどとしたうえで、「どのような選択肢があるか考えていて、現時点で立場は保留する」とコメントしています。