【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（6月2日の動き） - Easy News

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる6月つき2日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

セベロドネツクのおよそ8割わりロシア軍ぐんに掌握しょうあくか

ロシア軍ぐんの攻勢こうせいについてルハンシク州しゅうのガイダイ知事ちじは、1日にち、SNSの投稿とうこうの中なかで、セベロドネツクのおよそ8割わりがロシア軍ぐんに掌握しょうあくされたという見方みかたを示しめしました。

その上うえでガイダイ知事ちじは「市街しがい地ちでの戦闘せんとうは続つづいており、一部いちぶでは反撃はんげきに成功せいこうし、6人にんのロシア側がわの兵士へいしを捕とらえた」などとも投稿とうこうし、ウクライナ側がわも激はげしい抵抗ていこうを続つづけているとしています。

フィンランドとスウェーデンのNATO加盟かめいに向むけ協議きょうぎ

NATOのストルテンベルグ事務じむ総長そうちょうとアメリカのブリンケン国務こくむ長官ちょうかんは、1日にち、ワシントンでウクライナ情勢じょうせいなどをめぐって意見いけんを交かわしたあと、そろって記者きしゃ会見かいけんしました。

この中なかで、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟かめいについて、加盟かめい国こくのトルコが、テロ組織そしきとして指定していしているクルド人じん武装ぶそう組織そしきを両国りょうこくが支援しえんしているなどとして、難色なんしょくを示しめす中なか、ストルテンベルグ事務じむ総長そうちょうは、近ちかく、3か国かこくの高官こうかんをベルギーのブリュッセルに招まねいて協議きょうぎし、事態じたいの打開だかいを目指めざす考かんがえを明あきらかにしました。そのうえで「われわれは前進ぜんしんできると確信かくしんしている」と述のべ、両国りょうこくの加盟かめいの実現じつげんに自信じしんを示しめしました。

ドル建だてロシア国債こくさい「一部いちぶ利子りし支払しはらわれず」との主張しゅちょう認みとめる判断はんだん

世界せかいの主要しゅような金融きんゆう機関きかんの代表だいひょうなどでつくる「クレジットデリバティブ決定けってい委員いいん会かい」は、1日にち、4月つき4日にちに期限きげんを迎むかえたドル建だてのロシア国債こくさいをめぐって、「一部いちぶの利子りしが支払しはらわれていない」とする投資とうし家かの主張しゅちょうを認みとめる判断はんだんをしました。

この国債こくさいの利払りばらいや償還しょうかんをめぐってはロシア政府せいふがいったんルーブルでの支払しはらいを宣言せんげんするなど、曲折きょくせつがあって支払しはらいが遅おくれ、投資とうし家かは、支払しはらいが遅おくれたことに伴ともなう利子りしを受け取うけとれると主張しゅちょうしていました。

今回こんかいの判断はんだんによって、市場しじょうで、ロシア国債こくさいにデフォルト＝債務さいむ不ふ履行りこうが起おきたとみなされ、国際こくさい金融きんゆう市場しじょうからロシアを締め出しめだす動うごきを決定けっていづける可能かのう性せいがあります。

へルソン州しゅう知事ちじ「州しゅう北部ほくぶの20以上いじょうの地区ちくが解放かいほうされた」

ロシア軍ぐんが全域ぜんいきを掌握しょうあくしたと主張しゅちょうし、支配しはいの既成きせい事実じじつ化かを進すすめるウクライナ南部なんぶのヘルソン州しゅうについて、ウクライナの国営こくえい通信つうしんは、1日にち、州しゅう知事ちじの話はなしとしてこれまでの反撃はんげきにより州しゅう北部ほくぶの20以上いじょうの地区ちくが解放かいほうされたと伝つたえました。

これに先立さきだち、ウクライナの国営こくえい通信つうしんは5月つき30日にちにも、内務省ないむしょうの高官こうかんの話はなしとしてヘルソン州しゅうやザポリージャ州しゅう方面ほうめんで、ウクライナ軍ぐんがロシア軍ぐんを8キロから10キロほど押し返おしかえしたと伝つたえています。

ヘルソン州しゅうをめぐっては、アメリカのシンクタンク「戦争せんそう研究所けんきゅうじょ」も先月せんげつ29日にちの分析ぶんせきで「ウクライナ軍ぐんがヘルソン州しゅうとミコライウ州しゅうとの州しゅう境さかいの近ちかくで限定げんてい的てきに反撃はんげきに成功せいこうした」として、一部いちぶでウクライナ側がわが反撃はんげきしているという見方みかたを示しめしています。

首都しゅと近郊きんこうの町まち破壊はかいされた住宅じゅうたく再建さいけんの動うごき

ロシア軍ぐんによるウクライナ侵攻しんこうで多おおくの市民しみんが殺害さつがいされているのが見みつかったブチャなど首都しゅと近郊きんこうの町まちでは、破壊はかいされた住宅じゅうたくを再建さいけんし元もとの日常にちじょうを取り戻とりもどそうと住民じゅうみんたちが動うごき始はじめています。

首都しゅとキーウ近郊きんこうのブチャでは3月つき下旬げじゅんにロシア軍ぐんが撤退てったいしたあと市長しちょうは400人にん以上いじょうの遺体いたいが見みつかったと明あきらかにしました。中心ちゅうしん部ぶの広場ひろばに面めんしたビルでは1階かいの薬局やっきょくがロシア軍ぐんの攻撃こうげきで焼やけ焦こげたまま放置ほうちされていますが、レストランは2週間しゅうかんほど前まえから営業えいぎょうを再開さいかいするなど住民じゅうみんの暮くらしも少すこしずつ元もとに戻もどり始はじめています。

ブチャに近ちかいブリスタビツァでは1日にち、キーウの建築けんちく士しが被害ひがいを受うけた住宅じゅうたくを訪おとずれ、どのように修復しゅうふくできるのか、あるいは建て直たてなおすのか状況じょうきょうを確認かくにんしていました。

建築けんちく士しの訪問ほうもんを受うけたオレクサンドル・コロミーコさん（62）は2月つき26日にちにロシア軍ぐんの攻撃こうげきで自宅じたくが焼やけ崩くずれ、家族かぞくは無事ぶじでしたが、その後そのごは知り合しりあいの家いえなどで仮住かりずまいを続つづけています。コロミーコさんは行政ぎょうせいから住宅じゅうたく再建さいけんに向むけた支援しえんを受うけるため、建築けんちく士しに被害ひがいを受うけたときの状況じょうきょうや今後こんごの暮くらしのめどなどについて説明せつめいしていました。コロミーコさんは「私わたしたちは家いえを追おわれてから各地かくちを転々てんてんとし、今いまは近ちかくの友人ゆうじんの家いえに一家いっか4人にんで身みを寄よせています。この場所ばしょは私わたしのすべてで早はやく戻もどってきたい」と話はなしていました。

町まちで住宅じゅうたくの再建さいけんに向むけた支援しえんを担当たんとうするナターリア・ビノゴロツカさんは「多おおくの住宅じゅうたくは被害ひがいがひどくすぐに修復しゅうふくできないのは明あきらかだ。資材しざいが足たりないなど課題かだいはあるが、一刻いっこくも早はやく住すむ場所ばしょを確保かくほしてもらえるよう努つとめたい」と話はなしていました。

ウクライナ国防こくぼう省しょう「敵てきは中心ちゅうしん部ぶに到達とうたつ」

ウクライナ国防省こくぼうしょうのモツヤニク報道ほうどう官かんは1日にちの会見かいけんで、東部とうぶルハンシク州しゅうでのウクライナ側がわの最後さいごの拠点きょてんとされるセベロドネツクの戦況せんきょうについて「状況じょうきょうは容易よういではない。敵てきの部隊ぶたいはすでにセベロドネツクに侵入しんにゅうしている。市街しがい戦せんが行おこなわれており、現在げんざい敵てきは中心ちゅうしん部ぶに到達とうたつし足場あしばを得えようとしている」と述のべました。そのうえでセベロドネツクではウクライナ当局とうきょくが住民じゅうみんに対にたいして街まちから出でるよう呼よびかけていて避難ひなんが続つづいているということです。

またロシア軍ぐんのねらいについては「主おもな目的もくてきはルハンシク州しゅうとドネツク州しゅうの行政ぎょうせい境界きょうかい線せんに到達とうたつし、一時いちじ的てきに占領せんりょうするクリミア半島くりみあはんとうとの陸りくの回廊かいろうを維持いじし、黒海こっかいの北西ほくせい部ぶで海上かいじょうの交通こうつう路ろを封鎖ふうさすることだ」と述のべました。

米べい国防こくぼう総省そうしょう “4両りょうの高こう機動きどうロケット砲ほうシステム供与きょうよ”

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうは1日にち、ウクライナに対にたいする最大さいだい7億おくドル、日本にっぽん円えんにしておよそ900億おく円えんの追加ついかの軍事ぐんじ支援しえんの内訳うちわけを発表はっぴょうしました。このうち精密せいみつな攻撃こうげきが可能かのうだとされる兵器へいき「高こう機動きどうロケット砲ほうシステム」について国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは記者きしゃ会見かいけんで、供与きょうよされるのは4両りょうだとしたうえでウクライナ側がわに速すみやかに届とどけられるようすでにヨーロッパに搬入はんにゅうされていることを明あきらかにしました。

一方いっぽう、この高官こうかんはウクライナ軍ぐんがこの兵器へいきを使つかうためにはおよそ3週間しゅうかんの訓練くんれんが必要ひつようなことも明あきらかにし、戦地せんちで使用しようされるまでにはまだ時間じかんがかかるという認識にんしきを示しめしました。

ウクライナ軍事ぐんじ専門せんもん家か米べいの追加ついかの軍事ぐんじ支援しえんを評価ひょうか

おととしまでウクライナの副ふく国防こくぼう相しょうを務つとめた防衛ぼうえい戦略せんりゃくセンターのアリーナ・フロロワ副ふく所長しょちょうは、ウクライナ軍ぐんのこれまでの戦たたかい方かたについて「NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうの持もつ技術ぎじゅつと戦術せんじゅつを用もちいて兵士へいしの犠牲ぎせいを減へらしている。信しんじられないことを成し遂なしとげている。私わたしたちにとっては当たり前あたりまえだが、市民しみんの抵抗ていこうも大おおきく、欧米おうべいの国々くにぐには驚おどろいている。今いまのところうまくいっている」と述のべました。

そして、アメリカが精密せいみつな攻撃こうげきが可能かのうだとされる「高こう機動きどうロケット砲ほうシステム」と呼よばれる兵器へいきなど追加ついかの軍事ぐんじ支援しえんを決きめたことについて「今いまは、ロシア軍ぐんを攻撃こうげきするためには砲撃ほうげきにさらされる距離きょりまで近ちかづかなければならない。今回こんかい供与きょうよされる兵器へいきはロシアのものよりずっと精密せいみつだ。一定いっていの距離きょりから標的ひょうてきに届とどく能力のうりょくを得えられる」と評価ひょうかしました。

一方いっぽうで「西側にしがわはまるでサラミを切り分きりわけるように、少すこしずつ兵器へいきを送おくってくる。正ただしい決断けつだんをしてほしい」と述のべ、欧米おうべいのいっそうの軍事ぐんじ支援しえんに期待きたいを示しめしました。

ウクライナ市民しみん少すくなくとも4149人にん死亡しぼううち267人にんは子こども国連こくれん

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょはロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまったことし2月つき24日にちから5月つき31日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも4149人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。このうち267人にんは子こどもだとしています。

地域ちいき別べつでは東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで2371人にん、首都しゅとのあるキーウ州しゅうや東部とうぶハルキウ州しゅうなどそのほかの地域ちいきで1778人にんの死亡しぼうが確認かくにんされているということです。またけがをした市民しみんは4945人にんに上のぼるとしています。

ただ国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、激はげしい戦闘せんとうが続つづいた東部とうぶマリウポリなどでの死傷ししょう者しゃについてはまだ確認かくにんが取とれていないなどとして、実際じっさいの死傷ししょう者しゃの数かずはこれを大おおきく上回うわまわるという見方みかたを示しめしています。