1
審で
審理を
やり直すことになったのは、
裁判の
手続きに
違法な
点があったと
指摘されたためです。
1審の裁判員裁判は2018年12月に始まりましたが、その前に行われた裁判官と検察官、弁護士が話し合う争点整理の手続きの中で裁判所は検察と弁護側の双方に本件は「危険運転の罪には当たらない」という見解を示していました。
裁判員裁判の中で弁護士は被告が車を止めたあとに起きた事故に危険運転の罪は適用できないと主張しましたが、判決で横浜地方裁判所は危険運転致死傷の罪を適用できるという判断を示し、懲役18年を言い渡しました。
これに対し2019年12月、2審の東京高等裁判所は「被告の妨害運転によって被害者は高速道路に車を止めるという極めて危険な行為を余儀なくされた。一連の行為と結果との因果関係を認めて、危険運転の罪を適用した1審の判断に誤りはない」としました。
一方で「裁判の前の手続きで裁判所が検察と弁護側の双方に危険運転の罪に当たらないという見解を表明したのは違法で、明らかな越権行為だ。量刑に影響を与えた可能性がなかったとは言えない。被告に主張の機会を十分に確保せずに有罪判決を言い渡したことは不意打ちとなることが明らかで違法だ」と指摘し、1審の判決を取り消し、改めて横浜地方裁判所で審理をやり直すよう命じました。
やり直しの裁判はことし1月から横浜地裁で始まり、当初、判決は3月に言い渡される予定でした。しかし死亡した夫婦の長女などの証人尋問で裁判所が弁護側の尋問を不適切に制限したとして一部の審理がやり直されることになり、判決は3か月にわたって延期される事態になりました。
異例の経緯をたどった裁判は事故から5年を経て判決を迎えました。
■あおり運転の危険性に注目集まる
この事故を
きっかけにあおり
運転の
危険性に
注目が
集まりました。
1. 罰則強化
3
年後の2020
年には
道路交通法が
改正され、
法的に
定義されていなかったあおり
運転について「
妨害運転」と
規定し、
幅寄せや
急ブレーキ、
執ようなクラクション
などで
危険を
生じさせると
取締りの
対象となり
罰則も
強化されました。
また自動車運転処罰法も改正され、高速道路などで走行中の車の前で停止したり著しく接近して停止させたりする行為について罰則の重い「危険運転」と位置づけられました。
2. 警察 取り締まり強化
罰則の
強化に
伴って
警察の
取り締まりも
強化されました。
上空から
ヘリコプターを
使って
高速道路などでのあおり
運転を
監視・
摘発する
取り組みも
各地で
行われています。
警察庁によりますと、去年1年間に全国の警察が摘発したあおり運転は96件で、このうち高速道路上に車を停車させるといった著しく危険な行為の摘発は26件でした。厳罰化されて以降もあおり運転はあとを絶ちません。
3. ドライブレコーダー 取り付ける人が増加
被害の
防止や
記録を
残すためドライブレコーダーを
車に
取り付ける
人も
増えました。
■石橋被告が起訴された4つの事件
石橋和歩被告(30)は4つの
事件で
起訴されています。
<第1の事件>強要未遂
1
件目の
事件は2017
年5
月8
日の
午後8
時ごろ、
山口県下関市であおり
運転で
ほかの
車の
進路を
妨害して
無理やり停車させ、
フロントガラスをたたきながら「
出てこい」と
怒鳴った
などとして
強要未遂の
罪に
問われているものです。
<第2の事件>器物損壊
2
件目の
事件は
そのおよそ5
時間後でした。2017
年5
月9
日の
午前1
時ごろ、
同じ下関市内で
進路を
妨害して
無理やり止めさせた
相手の
車の
ドアを
蹴ってへこませたとして
器物損壊の
罪に
問われています。
<第3の事件>危険運転致死傷・暴行・監禁致死傷
そして3
件目が
同じ年(2017
年)の6
月5
日に
起きた
東名高速道路での
事件です。
神奈川県の
東名高速道路で
夜間、あおり
運転でワゴン
車の
進路を
妨害して
車線上に
停車させ、
後続の
トラックが
追突する
事故を
引き起こし、
夫の
萩山嘉久さん(45)と
妻の
萩山友香さん(39)を
死亡させ、
娘2
人にもけがをさせたとして
危険運転致死傷と
暴行の
罪に
問われています。
この事件については
危険運転などの
罪が
認められない
場合に
備えて、
検察が
監禁致死傷の
罪を
加えました。
<第4の事件>強要未遂
さらに東名高速道路の事故から2か月余りたった2017年8月21日にも山口市内であおり運転によってトラックを停車させ、運転席の窓ガラスをたたきながら「出てこい」と怒鳴るなどしたとして強要未遂の罪に問われています。
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