それによりますと、埋葬まいそうされているのはリシチャンシクや隣接りんせつするセベロドネツクなどから運はこばれた遺体いたいで、兵士へいしのほか、砲撃ほうげきに巻き込まきこまれて亡なくなった民間みんかん人じんが含ふくまれるとみられるということです。

また、現地げんちのウクライナ軍ぐんは取材しゅざいに対にたいし「4月つき以降いこうに亡なくなった人ひとたちをわれわれが埋葬まいそうした」としたうえで、その人数にんずうはこれまでにおよそ300人にんに上のぼると話はなしているとしています。

現地げんちで撮影さつえいされた映像えいぞうで、攻撃こうげきを受うけたとみられる建物たてものの中なかから、住民じゅうみんが運び出はこびだされる様子ようすが確認かくにんできます。

また、ハイダイ知事ちじは17日にち、SNSのテレグラムへの投稿とうこうで「リシチャンシクは完全かんぜんにウクライナの管理かんり下かにある」とする一方いっぽう、リシチャンシクと近郊きんこうの都市としを結むすぶ幹線かんせん道路どうろがロシア軍ぐんによって破壊はかいされるなど、重要じゅうようなインフラへの攻撃こうげきも続つづいているとしています。

ジョンソン首相しゅしょうは、ことし4月つき、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこう後ご、G7＝主要しゅよう7か国かこくの首脳しゅのうとしては初はじめてキーウを訪問ほうもんしていて、今回こんかいは2回かい目めの訪問ほうもんとなります。

ジョンソン首相しゅしょうは、厳重げんじゅうな警備けいびの中なか、ウクライナ軍ぐんによって破壊はかいされたというロシアの戦車せんしゃなどが展示てんじされているキーウ市内しないの広場ひろばをゼレンスキー大統領だいとうりょうとともに訪おとずれました。

また、イギリスの首相しゅしょう官邸かんていによりますと、ゼレンスキー大統領だいとうりょうとの会談かいだんでは、120日にちごとに最大さいだいで1万まん人にんのウクライナ兵へいを対象たいしょうに前線ぜんせんでの戦たたかい方かたなどの訓練くんれんを支援しえんする計画けいかくについて伝つたえたということです。

イギリスは、これまでに多連装たれんそうロケットシステム「M270」のほか対たい戦車せんしゃミサイルや防空ぼうくうシステムを供与きょうよするなどウクライナに対にたいする軍事ぐんじ面めんでの支援しえんを続つづけています。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうと共同きょうどうで会見かいけんを行おこなったジョンソン首相しゅしょうは「ウクライナの人々ひとびとがプーチン大統領だいとうりょうとは妥協だきょうできないと考かんがえていることはよく理解りかいできる」と述のべ、ウクライナにとって財政ざいせい面めんや軍事ぐんじ面めんなどが引き続ひきつづき必要ひつようだと強調きょうちょうしました。

そして、こうした支援しえんは、ウクライナから侵略しんりゃく者しゃを追放ついほうするために必要ひつようだと強調きょうちょうし、停戦ていせん協議きょうぎを含ふくめた将来しょうらいに向むけての話し合はなしあいが始はじまるのは、その後そのごだという認識にんしきを示しめしました。

一方いっぽう、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは会見かいけんで「われわれの兵器へいきの必要ひつよう性せいを理解りかいしてもらい感謝かんしゃしている」と述のべたうえで「兵器へいきの供給きょうきゅうを増ふやす必要ひつようがあることや防空ぼうくう手段しゅだんの提供ていきょうについて話はなし、その方向ほうこうで動うごき始はじめた」と述のべ、追加ついかの軍事ぐんじ支援しえんなどで合意ごういしたことを明あきらかにしました。

また「侵略しんりゃく行為こういやテロ行為こういがロシア自身じしんの損失そんしつにつながることを実感じっかんさせる」とし、ロシアへの制裁せいさいを強つよめる認識にんしきで一致いっちしたということです。

一方いっぽうで「欧米おうべい側がわはロシア経済けいざいを破壊はかいしようとしたが、明あきらかに失敗しっぱいした。ことしの春先はるさきにはロシア経済けいざいの先行さきゆきに対にたいして悲観ひかん的てきな見通みとおしが予想よそうされたが現実げんじつのものとなっていない」と述のべ、制裁せいさいにもかかわらずロシアの経済けいざい対策たいさくが機能きのうしていると強調きょうちょうしたうえで、欧米おうべい側がわとの対決たいけつ姿勢しせいを鮮明せんめいにしました。

さらにプーチン大統領だいとうりょうは、ロシアへの制裁せいさいによって欧米おうべい側がわでむしろ物価ぶっかが上昇じょうしょうしているとしたうえで、欧米おうべい側がわは世界せかい的てきな食料しょくりょうなどの価格かかく高騰こうとうの責任せきにんをロシアに転嫁てんかしていると一方いっぽう的てきに批判ひはんしました。

そして「食料しょくりょう価格かかくが上昇じょうしょうし、貧まずしい国々くにぐにを脅おびやかしている。ロシアは食料しょくりょうと肥料ひりょうの輸出ゆしゅつを大幅おおはばに増ふやすことができるだろう」と述のべ、食料しょくりょう安全あんぜん保障ほしょうをめぐり、ロシアの制裁せいさい解除かいじょが必要ひつようだと訴うったえました。

また「ロシアはウクライナからの穀物こくもつの輸出ゆしゅつを妨さまたげることは全まったくしていない」として、ウクライナ南部なんぶに面めんする黒海こっかいの海上かいじょう輸送ゆそうを妨害ぼうがいしていないと主張しゅちょうしました。

一方いっぽう、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうについては「特別とくべつ軍事ぐんじ作戦さくせんのすべての目標もくひょうは確実かくじつに達成たっせいされるだろう」と述のべ、継続けいぞくする考かんがえを改あらためて示しめしました。

また、フランスでは17日にち、天然てんねんガスのパイプラインの運営うんえい会社かいしゃが、ドイツを経由けいゆしてロシアから輸入ゆにゅうしているガスの供給きょうきゅうが15日にちから止とまっていると発表はっぴょうしました。

各国かっこくとも減少げんしょうしたガスは、ほかの市場しじょうから調達ちょうたつするなどして補おぎなえていると強調きょうちょうしています。

ただ、ロシアにエネルギーで大おおきく依存いぞんするドイツは、ガスプロムの今回こんかいの対応たいおうはガス価格かかくを高騰こうとうさせ、ドイツに経済けいざい的てきな打撃だげきを加くわえるねらいがあるなどと非難ひなんしていて、警戒けいかい感かんが高たかまっています。