米べいメタは「政治的圧力せいじてきあつりょくに屈くっした」、ファクトチェック廃止はいしめぐり　監督委員会共同議長かんとくいいんかいきょうどうぎちょう

米べいメタが投稿内容とうこうないようの事実確認じじつかくにん「ファクトチェック」を廃止はいししたのは、政治的圧力せいじてきあつりょくに屈くっした判断はんだんだった――。メタ監督委員会かんとくいいんかいの共同議長きょうどうぎちょうを務つとめるスタンフォード大学教授だいがくきょうじゅのマイケル・マコーネル氏しがそう指摘してきしている。

マコーネル氏しは１０日とおか、米公共放送べいこうきょうほうそうＮＰＲの取材しゅざいに対たいし、こうした発表はっぴょうはもっと党派間とうはかんの争あらそいが少すくない時ときに行おこなうべきだったと指摘してき。「そうすれば、ドナルド・トランプが大統領だいとうりょうになって彼かれらが屈くっしたとはみなされず、メリットに基もとづく判断はんだんだったとみなされただろう」とした。

メタがファクトチェック廃止はいしを発表はっぴょうしたのはトランプ大統領就任だいとうりょうしゅうにんの２週間前しゅうかんまえ。メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者さいこうけいえいせきにんしゃ（ＣＥＯ）は昨年さくねん１１月がつにトランプ氏しの邸宅ていたく「マール・ア・ラーゴ」を訪おとずれていた。かつてトランプ氏しが激げきしく批判ひはんしていたメタなどのテック超大手ちょうおおては、トランプ氏就任ししゅうにんに向むけて多額たがくの寄付きふを行おこなっている。

マコーネル氏しは監督委員かんとくいいんとしてではなく、あくまで個人的見解こじんてきけんかいとした上うえで、「これは間違まちがいなく政治的圧力せいじてきあつりょくに屈くっしたように見みえる」と語かたった。

ザッカーバーグ氏しは７日なのか、フェイスブックやインスタグラムなどに投稿とうこうされた内容ないようのファクトチェックを行おこなっていた第三者機関だいさんしゃきかんとの提携関係ていけいかんけいを、Ｘ（旧きゅうツイッター）のようなユーザー主導しゅどうの「コミュニティーノート」に置おき換かえると発表はっぴょう。同時どうじに利用規定りようきていを密みつかに改訂かいていして、「女性じょせいを家庭用品かていようひんや所有物しょゆうぶつのように言いうこと」「トランスジェンダーまたはノンバイナリージェンダーの人ひとを『それ（ｉｔ）』と呼よぶこと」などを禁止きんししていた項目こうもくを削除さくじょした。

メタがヘイト発言はつげんに関かんする利用規定りようきていを改訂かいていしたのは、監督委員会かんとくいいんかいにとって「予想外よそうがい」だったとマコーネル氏しは話はなす。

その上うえで、今回こんかいの変更へんこうが今後こんごの選挙せんきょや外国政府がいこくせいふのプロパガンダにどう影響えいきょうするかはわからないと述のべ、「これは情報じょうほうの真偽しんぎではなく、その情報じょうほうの出所しゅっしょと関係かんけいがある」と話はなしている。