分電盤の
点検に
訪れた
業者に「すぐに
交換しなければ
漏電して
火事に
なる」と
不安をあおられ、
高額な
工事を
契約してしまった
などの
相談が
急増しているとして、
国民生活センターが
注意を
呼びかけています。
国民生活センターによりますと、全国の消費生活センターなどに寄せられた分電盤の点検商法に関する相談は、去年4月から11月末までで461件に上り、前の年の同じ時期と比べておよそ25倍に急増しています。
相談者のほとんどが70代以上の高齢者で、南関東に住んでいる人が多いということです。
相談事例のうち、90代の男性は電力会社から委託を受けたという業者から電話があり、分電盤を点検してもらったところ「漏電する可能性もある。危険なので交換したほうがいい」と言われ、23万円の工事契約を結んだが、電力会社に確認したところ、関係がないと言われたということです。
このほか、分電盤の漏電では火災保険の補償対象とならないとか、交換は法律で定められているなどうその説明をされて交換工事の契約を迫られたケースもあったということです。
国民生活センター相談第1課の岩崎直子課長は「電話などで点検を持ちかけてきても、まず安易に点検を承諾しない。周囲の人に相談したり、事業者を自分で調べたり、調査員証の提示も必ず求めるようにして慎重に対応してください」と話し、注意を呼びかけています。