貸金業者から
債務整理を
希望する
多重債務者のあっせんを
違法に
受けていたとして、
警視庁は
東京の86
歳の
弁護士ら3
人を
弁護士法違反の
疑いで
逮捕しました。
弁護士は
多重債務者270
人から
合わせて1
億円余りの
報酬を
受け取り、
一部を「
紹介料」として
貸金業者らに
支払っていたということです。
逮捕されたのは、弁護士で、東京 北区に住む古閑孝 容疑者(86)と元・行政書士の田中良明 容疑者(59)、それに、貸金業者の社長、中村健太 容疑者(41)の3人です。
弁護士が弁護士資格を持たない人に紹介料を支払って業務のあっせんを受けることは禁じられていますが、警視庁によりますと、古閑弁護士はおととし、田中容疑者と中村容疑者から債務整理を希望する多重債務者3人のあっせんを受け、紹介料としておよそ46万円を支払ったとして弁護士法違反の疑いが持たれています。
中村容疑者の会社に金を借りに来た多重債務者に債務整理を勧め、行政書士だった田中容疑者を介して、古閑弁護士に紹介する人のリストを送っていたということです。
警視庁は、弁護士が、2年間で多重債務者270人から合わせて1億円余りの報酬を受け取り、このうち3600万円を「紹介料」として田中容疑者らに支払っていたということです。
警視庁によりますと、古閑弁護士は、「弁護士が増え、紹介を受けないとやっていけない」などと供述し、容疑を否認している一方、ほかの2人は認めているということです。