Japanese News: 2.9億円の「醜い」噴水に批判殺到ウィーン

2.9億円おくえんの「醜みにくい」噴水ふんすいに批判殺到ひはんさっとうウィーン

Nov 14, 2023 11:11

Furigana

　オーストリアの首都しゅとウィーンでこのほど、近代的きんだいてきな水道設立すいどうせつりつから150年ねんを記念きねんする噴水ふんすいがお披露目ひろうめされた。しかし、「醜みにくい」上うえ、制作費せいさくひが高額こうがくだとして激はげしい批判ひはんを呼よんでいる。

　180万まんユーロ（約やく2億おく9000万円まんえん）かけて設置せっちされた噴水ふんすいは、左派社民党所属さはしゃみんとうしょぞくのミヒャエル・ルートビヒ（Michael Ludwig）氏しが市長しちょうを務つとめるウィーン市しが発注はっちゅうしたもの。先月せんげつ24日にじゅうよっかの落成式らくせいしきには、アレクサンダー・ファンデアベレン（Alexander Van der Bellen）大統領だいとうりょうが出席しゅっせきした。

　水盤すいばんの周まわりに人ひとのような形かたちをした彫像ちょうぞう33体たいが輪わになって座すわっているデザインを手掛てがけたのは、挑発的ちょうはつてきな作風さくふうで知しられるウィーンを拠点きょてんに活動かつどうするアーティスト集団しゅうだん「ジェラティン（Gelitin）」。審査しんさによって選えらばれた。彫像ちょうぞうは大切たいせつな資源しげんである「水みずに対たいする地域社会ちいきしゃかいの責任せきにん」を象徴しょうちょうしている。

　あるインターネットユーザーは、これまで見みた中なかで「最もっとも醜みにくい噴水ふんすい」だと批判ひはん。像ぞうの一部いちぶがミシュランマン（Michelin Man）のようだとけなす声こえもある。

　右派自由党党首うはじゆうとうとうしゅは、社民党員しゃみんとういんたちが「醜みにくい人ひとの像ぞう」が付ついた「ぜいたくな噴水ふんすい」を建たてて、ウィーンのイメージを傷付きずづけたと非難ひなんした。社民党しゃみんとうがいかに「市民しみんのことをまったく理解りかいしていない」かということを示しめしていると主張しゅちょうした。