Japanese News: 【台風10号】気象庁鹿児島に台風の特別警報を発表の可能性

非常ひじょうに強つよい台風たいふう10号ごうは、鹿児島かごしま県けんの奄美あまみ市しの北きたの海上かいじょうにあって、奄美あまみ地方ちほうを含ふくむ鹿児島かごしま県けんでは最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそくは70メートルと一部いちぶの住宅じゅうたくが倒壊とうかいするような猛烈もうれつな風かぜが吹ふくと予想よそうされています。

気象庁きしょうちょうは進路しんろによっては28日にち昼ひるごろ、鹿児島かごしま県けんに暴風ぼうふう、高波たかなみ、高潮こうちょうの特別とくべつ警報けいほうを発表はっぴょうする可能かのう性せいがあり、鹿児島かごしま県けんと宮崎みやざき県けんでは今後こんご、大雨おおあめの特別とくべつ警報けいほうの可能かのう性せいもあるとして、最大さいだい級きゅうの警戒けいかいを呼よびかけています。

気象庁きしょうちょう「鹿児島かごしま県けんに暴風ぼうふう波浪はろう高潮こうちょうの特別とくべつ警報けいほうを発表はっぴょうする可能かのう性せい」

台風たいふう10号ごうの今後こんごの見通みとおしについて気象庁きしょうちょうと国土こくど交通こうつう省しょうが合同ごうどうで開ひらいた会見かいけんで、気象庁きしょうちょうの杉本すぎもと悟史さとし予報よほう課長かちょうは「鹿児島かごしま県けんにきょう昼ひるごろ暴風ぼうふう、波浪はろう、高潮こうちょうの特別とくべつ警報けいほうを発表はっぴょうする可能かのう性せいがある。これまでに経験けいけんしたことがないような暴風ぼうふう、高波たかなみ、高潮こうちょうが予想よそうされ、最大さいだい級きゅうの警戒けいかいが必要ひつようだ。また、九州きゅうしゅう南部なんぶでは記録きろく的てきな大雨おおあめとなり、大雨おおあめの特別とくべつ警報けいほうを発表はっぴょうする可能かのう性せいがある。河川かせんの増水ぞうすいや氾濫はんらん、土砂どしゃ災害さいがい、低ひくい土地とちの浸水しんすいにも最大さいだい級きゅうの警戒けいかいが必要ひつようだ」と呼よびかけました。

「暴風ぼうふうが吹ふき始はじめる前まえに避難ひなんすることが重要じゅうよう」

また、気象庁きしょうちょうは、「非常ひじょうに強つよい台風たいふう10号ごうは、29日にちにかけて九州きゅうしゅう南部なんぶに非常ひじょうに強つよい勢力せいりょくで接近せっきんする見込みこみで、その後そのご、台風たいふうは九州きゅうしゅうに上陸じょうりくするおそれがある。一部いちぶの住宅じゅうたくが倒壊とうかいするような猛烈もうれつな風かぜが吹ふく見込みこみで、暴風ぼうふうが吹ふき始はじめる前まえに頑丈がんじょうな建物たてものの中なかに移動いどうするとともに屋内おくないでは窓まどから離はなれてほしい。高潮こうちょうや洪水こうずいの浸水しんすい想定そうてい区域くいきや土砂どしゃ災害さいがい警戒けいかい区域くいきなどでは、暴風ぼうふうが吹ふき始はじめる前まえに避難ひなんすることが重要じゅうようだ。特別とくべつ警報けいほうが発表はっぴょうされない場合ばあいでも記録きろく的てきな大雨おおあめや暴風ぼうふう、高波たかなみ、高潮こうちょうとなるおそれがあり、自分じぶんの命いのちや大切たいせつな人ひとの命いのちを守まもるため、地元じもとの市町村しちょうそんが発令はつれいする避難ひなん情報じょうほうに従にしたがって早はやめに身みの安全あんぜんを確保かくほしてほしい」と呼よびかけました。

「警報けいほう実況じっきょうの経過けいかを見みつつ適切てきせつなタイミングで発表はっぴょう」

そして気象庁きしょうちょうは、「警報けいほうや注意報ちゅういほうの発表はっぴょうの状況じょうきょうで注目ちゅうもくしてもらいたいのは、九州きゅうしゅう南部なんぶから奄美あまみの付近ふきんになる。すでに暴風ぼうふうや高潮こうちょう、波浪はろう警報けいほうが発表はっぴょうされている。雨あめに関にかんしても、宮崎みやざき県けんなどですでに12時間じかんで100ミリ弱じゃくくらい雨あめが降ふっている」と述のべました。

また、「衛星えいせい画像がぞうを見みると台風たいふうの目めがはっきりとしていて、きのうに比くらべて発達はったつしてきた。現在げんざいは、九州きゅうしゅうの南みなみ、奄美あまみ大島おおしまの北東ほくとう付近ふきんをゆっくりとしたスピードで北上ほくじょうしている。雨あめは台風たいふうの周辺しゅうへんや九州きゅうしゅうの東岸とうがんで強つよまっていて、九州きゅうしゅう南部なんぶではあす午前ごぜん6時じまでの24時間じかんに多おおいところで500ミリ、その後そのごの24時間じかんに600ミリの雨あめが降ふると考かんがえていて、鹿児島かごしま県けんと宮崎みやざき県けんでは大雨おおあめの特別とくべつ警報けいほうの可能かのう性せいが出でてきた。実況じっきょうの経過けいかを見みつつ適切てきせつなタイミングで発表はっぴょうしていきたい」と述のべました。

「同おなじ場所ばしょで長ながい時間じかん大雨おおあめとなることが考かんがえられる」

気象庁きしょうちょうは、「台風たいふうはきょう午前ごぜん3時じの時点じてんで、非常ひじょうに強つよい勢力せいりょくで中心ちゅうしん気圧きあつが935ヘクトパスカル、最大さいだい風速ふうそく50メートルとなっている。今後こんご、北上ほくじょうしていく段階だんかいで若干じゃっかん強つよくなり、中心ちゅうしん気圧きあつが925ヘクトパスカルになると予想よそうしている。その状態じょうたいで九州きゅうしゅう南部なんぶに接近せっきんし、途中とちゅうで東ひがしに向むきを変かえて九州きゅうしゅうに上陸じょうりくすると予想よそうしている」と述のべました。

また、気象庁きしょうちょうは、「台風たいふうの特徴とくちょうとして動うごきがゆっくりであることが挙あげられる。そのため、九州きゅうしゅう南部なんぶや奄美あまみ地方ちほうは暴風ぼうふうの吹ふく期間きかんが長ながく、九州きゅうしゅう南部なんぶではあさっても一部いちぶ、暴風ぼうふうになる見込みこみだ。徐々じょじょに台風たいふうが北上ほくじょうすると九州きゅうしゅう南部なんぶだけでなく九州きゅうしゅう北部ほくぶや四国しこく、中国ちゅうごく地方ちほう、近畿きんきも影響えいきょうを受うけるようになる。九州きゅうしゅう北部ほくぶに接近せっきんしても台風たいふうの速度そくどは遅おそい状況じょうきょうで暴風ぼうふうや高波たかなみの警報けいほうを発表はっぴょうする期間きかんが長引ながびくおそれがある。また、ずっと同おなじ風向かざむきで暖あたたかく湿しめった空気くうきが流れ込ながれこむため地形ちけいの影響えいきょうなどで上昇じょうしょう流りゅうが発生はっせいし、同おなじ場所ばしょで長ながい時間じかん、大雨おおあめとなることが考かんがえられ最大さいだい級きゅうの警戒けいかいが必要ひつようになる」と述のべました。

国土こくど交通こうつう省しょう「早はやめ早はやめの避難ひなん行動こうどうを」

台風たいふう10号ごうの今後こんごの見通みとおしについて気象庁きしょうちょうと国土こくど交通こうつう省しょうが合同ごうどうで開ひらいた会見かいけんで、国土こくど交通こうつう省しょうは、「河川かせんでは現在げんざい、ダムの事前じぜん放流ほうりゅうや水門すいもんの閉鎖へいさなど、氾濫はんらんを防止ぼうしするための事前じぜん対策たいさくを進すすめているが、台風たいふうの接近せっきんに伴ともなって長期ちょうき的てきな大雨おおあめや集中しゅうちゅう的てきな豪雨ごううが重かさなると、氾濫はんらんの危険きけん性せいが高たかまる。早はやめ早はやめの避難ひなん行動こうどうをしてほしい。雨あめや風かぜが強つよくなったり、暗くらくなったりしてからの移動いどうは危険きけんを伴ともなうため、早はやめの避難ひなん行動こうどうをお願おねがいする。今後こんご、台風たいふうの接近せっきんが予想よそうされる地域ちいきの人ひとは、事前じぜんの準備じゅんびが大事だいじだ。今いまのうちにハザードマップなどの確認かくにんをして、停電ていでんや断水だんすいなども視野しやに準備じゅんびを進すすめてほしい。運休うんきゅうや欠航けっこう、道路どうろの通行止つうこうどめの可能かのう性せいがあり各かく事業じぎょう者しゃのウェブサイトなどで最新さいしんの情報じょうほうを確認かくにんしてほしい。特とくに、外出がいしゅつの予定よていがある人ひとは十分じゅうぶんな時間じかん的てき余裕よゆうを持もった行動こうどうをお願おねがいしたい」と呼よびかけました。

「事前じぜん放流ほうりゅうを実施じっししているダムが全国ぜんこくで51」

国土こくど交通こうつう省しょうは、「台風たいふうの接近せっきん前まえからすでに各地かくちで大雨おおあめとなっていてこれまでにまとまった雨あめが降ふった地域ちいきでは河川かせんの流域りゅういきの土壌どじょうが非常ひじょうに湿しめった状態じょうたいとなり、ふだんよりも少すくない雨あめで氾濫はんらんの危険きけん性せいが高たかまる。また、高潮こうちょうの影響えいきょうで河口かこうの周辺しゅうへんで潮位ちょういが上昇じょうしょうすると氾濫はんらんの可能かのう性せいがより高たかまるので十分じゅうぶんな注意ちゅういが必要ひつようだ。特とくに、小ちいさな河川かせんでは、急激きゅうげきに水位すいいが上昇じょうしょうするため、河川かせんの特性とくせいに応おうじた行動こうどうをお願おねがいしたい。川かわに排水はいすいしている水路すいろなどでも水位すいいが上あがって浸水しんすい被害ひがいが発生はっせいする可能かのう性せいがあり注意ちゅういしてほしい」と述のべました。

また、国土こくど交通こうつう省しょうは、「ダムについては、現在げんざい、雨あめが降ふり始はじめる前まえから事前じぜん放流ほうりゅうを実施じっししている。ダムの洪水こうずい調節ちょうせつ容量ようりょうには限度げんどがあるので、雨あめが長時間ちょうじかんに及およぶ場合ばあいなどには流量りゅうりょうを抑制よくせいできなくなる可能かのう性せいもあるため、早はやめ早はやめの避難ひなんを検討けんとうしてほしい。きょう午前ごぜん5時じの時点じてんで、事前じぜん放流ほうりゅうを実施じっししているダムが全国ぜんこくで51あるほか、それ以外いがいの76のダムでも事前じぜん放流ほうりゅうの容量ようりょうを確保かくほしている」と述のべました。