政治資金規正法の
改正に
向けて、
自民党は
立憲民主党に対し、18
日参議院の
特別委員会で
岸田総理大臣に
出席を
求めて
質疑を
行ったあと
法案を
採決することを
提案しました。
立憲民主党は
岸田総理大臣の
答弁を
踏まえて
判断したいとして
採決には
応じず、
引き続き協議することになりました。
政治資金規正法の改正をめぐり、参議院の特別委員会では自民党が公明党と日本維新の会の主張を踏まえて修正した法案などの質疑が行われました。
こうした中、自民党の石井参議院国会対策委員長は立憲民主党の斎藤参議院国会対策委員長と17日午前、国会内で会談し、18日委員会で岸田総理大臣に出席を求めて質疑を行ったあと、法案を採決することを提案しました。
これに対し斎藤氏は質疑を行うことは受け入れたものの、採決については岸田総理大臣の答弁を踏まえて判断したいとして応じず、引き続き協議することになりました。
自民党は、委員会での採決に続き、19日にも本会議で採決し、法案を成立させたい考えで、今月23日の会期末を前に政治改革の議論が大詰めを迎えます。
自民 石井参院国対委員長「十分に審議重ね答弁できている」
自民党の石井参議院国会対策委員長は記者団に対し「与党としては十分に審議時間を重ね答弁もできていると思う。野党側は『抜け穴だらけの法案だ』と指摘しているが、会期内に仕上げたいという決意は変わらない」と述べました。
また19日の法案成立を目指すのかと問われ「それは与党の思いだ。会期が限られているので丁寧に与野党の合意形成を図りたい」と述べました。
立民 斎藤参院国対委員長「現状では採決はとても無理」
立憲民主党の斎藤参議院国会対策委員長は記者団に対し「参議院の特別委員会のやりとりを見ても自民党は抜け穴を埋めるような答弁をしていない。このまま法案を採決し、可決することになれば、『抜け穴の合法化法案』をただ成立させることになりかねず、現状では採決はとても無理だ。会期を延長してでも、1個ずつ問題を詰めていくような審議が必要だ」と述べました。
維新 音喜多政調会長“合意した約束ほごなら賛成ありえず”
特別委員会の質疑の中で日本維新の会の音喜多政務調査会長は、岸田総理大臣と維新の会の馬場代表による党首会談で合意している国会議員に支給されている「調査研究広報滞在費」の使いみちの公開などについて「『今の国会中の実現はできない』という声が自民党内で大勢を占めていると聞いているが、岸田総理大臣や自民党が合意した約束をほごにする、だます、うそをつくというのであれば、法案採決で賛成することはありえない。その後に続くであろう内閣不信任案などの対応においても極めて厳しい姿勢で臨んでいく」と述べました。