東京・
港区のベアリング
商社「
堀正工業」が
売上高などを
改ざんしたうその
決算報告書を
示して、
銀行から
融資金5
億円を
だまし取ったとして、
警視庁が
社長ら3
人を
詐欺の
疑いで
逮捕したことが
捜査関係者への
取材でわかりました。
この会社では40余りの金融機関から融資を受けていて、負債は250億円に上るということで、警視庁はこうした粉飾決算を繰り返していた疑いがあるとみて調べています。
逮捕されたのは、破産手続き中のベアリング商社「堀正工業」の社長だった堀雅晴 容疑者(69)や総務部長だった大熊重康 容疑者(73)ら3人です。
捜査関係者によりますと、堀社長らはおととしから去年にかけて、売上高などを改ざんしたうその決算報告書を示して、三菱UFJ銀行から融資金5億円をだまし取ったとして、詐欺の疑いがもたれています。
堀正工業は1933年に創業した老舗ベアリング商社で、関係者によりますと、社長らはこうした粉飾決算をおよそ20年前から行っていたとみられ、去年7月には東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けていました。
この会社ではメガバンクや地方銀行など、46の金融機関から融資を受けていて、負債は250億円に上るということで、警視庁は資金繰りのために粉飾決算を繰り返していた疑いがあるとみて調べています。