このうち、感染かんせん状況じょうきょうは去年きょねん11月つき19日にちに4段階だんかいのうち最もっとも高たかい警戒けいかいレベルに引き上ひきあげられました。

「総括そうかつコメント」では、今月こんげつ4日にちの会議かいぎから「再さい拡大かくだいの危険きけん性せいが高たかいと思おもわれる」と指摘してきされています。

さらに「総括そうかつコメント」を補足ほそくする具体ぐたい的てきなコメントでは、2週間しゅうかん前まえ、今月こんげつ10日にちの会議かいぎで「新規しんき陽性ようせい者しゃ数すうが十分じゅうぶんに下さがりきっていない」、1週間しゅうかん前まえ、今月こんげつ17日にちは「新規しんき陽性ようせい者しゃ数すうは下さげ止とまっている」と指摘してきされていました。

そして、24日にち「感染かんせんの再さい拡大かくだいの予兆よちょうが見みられる」と指摘してきされ、都内とないの感染かんせん状況じょうきょうが悪化あっかしていることに強つよい危機きき感かんが示しめされました。

そのうえで、「通常つうじょう医療いりょうは、大変たいへんな状況じょうきょうなうえに、今いま、一生懸命いっしょうけんめいワクチンを打うっているので、医療いりょう提供ていきょう体制たいせいは全まったく余力よりょくはない。感染かんせん者しゃ数すうが増ふえてくることを考かんがえると非常ひじょうに心配しんぱいしている」と述のべ、懸念けねんを示しめしました。

この中なかで、多羅尾たらお副ふく知事ちじは「新規しんき陽性ようせい者しゃ数すうの増加ぞうか比ひが2週しゅう連続れんぞくで大変たいへん上あがっていて、重点じゅうてん措置そち期間きかんには入はいったものの、非常ひじょうに今いま、厳きびしい状況じょうきょうだと認識にんしきしている」と述のべました。

そのうえで、「これ以上いじょう、何なにとしても拡大かくだいをさせないために感染かんせん防止ぼうし対策たいさくの改あらためての徹底てっていが必要ひつようだ。不要ふよう不急ふきゅうの外出がいしゅつ自粛じしゅくのほか、テレワークや時差じさ出勤しゅっきんなどを改あらためて徹底てっていしていただき、飲食いんしょく店てんなどの皆様みなさまには本当ほんとうに長ながい期間きかん、苦労くろうをおかけしているが、現在げんざいのルールを必かならず守まもっていただきたい。本当ほんとうに今いまが正念場しょうねんばだ」と述のべました。

西田にしだセンター長ちょうによりますと、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが解除かいじょされてから23日にちまでの3日間にちかんの都内とない7つの繁華はんか街がいの人出ひとでは、夜間やかんが7.1％、昼間ひるまが1.3％、それぞれ増加ぞうかしたということです。

都内とないの繁華はんか街がいの人出ひとでは、ことし4月つきに緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出だされた直後ちょくごの2週間しゅうかんは、夜間やかんで50％以上いじょう減少げんしょうしていましたが、先月せんげつの大型おおがた連休れんきゅうのあと5週間しゅうかんにわたって増加ぞうかが続つづきました。

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが解除かいじょされる前まえの先週せんしゅう1週間しゅうかんは、人出ひとでは一時いちじ横よこばいでしたが、解除かいじょ後ごは再ふたたび増加ぞうかに転てんじたことになります。

西田にしだセンター長ちょうは「増加ぞうかが続つづくと数すう週間しゅうかん後ごには感染かんせん者しゃ数すうが急増きゅうぞうするリスクがあり強つよい警戒けいかいが必要ひつようだ。繁華はんか街がいでの夜間やかんの人出ひとでの増加ぞうかをできるかぎり抑おさえていくことが必要ひつようだ」と指摘してきしました。

モニタリング会議かいぎでは変異へんいウイルスごとの感染かんせん割合わりあいが報告ほうこくされました。

それによりますと、インドで見みつかった「L452R」の変異へんいがあるウイルスへの感染かんせん割合わりあいは今月こんげつ13日にちまでの1週間しゅうかんで変異へんいウイルスへの感染かんせんが確認かくにんされた人ひと全体ぜんたいの3.2％で、人数にんずうでは32人にんでした。

それが、今月こんげつ20日にちまでの次つぎの1週間しゅうかんでは速報そくほう値ちで45人にん、割合わりあいは8.2％に上昇じょうしょうしました。

依然いぜんとして「N501Y」の変異へんいがあるウイルスの割合わりあいがおよそ80％を占しめているものの、さらに感染かんせん力りょくが強つよいとされる「L452R」の変異へんいがあるウイルスの占しめる割合わりあいが、1週間しゅうかんで5％増加ぞうかしています。

都との「専門せんもん家かボード」の座長ざちょうで東北とうほく医科いか薬科やっか大学だいがくの賀来かく満夫みつお特とく任にん教授きょうじゅは「今後こんごかなり増ふえてくる兆きざしがうかがわれる。『N501Y』に置き換おきかわるまでに2か月かげつほどかかったが、『L452R』はもう少もうすこし早はやく拡大かくだいするのではないか」と述のべました。

そのうえで「特定とくていの年代ねんだいに多おおいということではなくて、比較的ひかくてき、各かく年代ねんだいで感染かんせんが確認かくにんされていて、地域ちいきもさまざまだ。今後こんごしっかりと注意ちゅういしていく必要ひつようがある」と指摘してきしました。

前まえの週しゅうのおよそ111％となり、専門せんもん家かは「2週しゅう連続れんぞくで大おおきく上昇じょうしょうし、感染かんせんの再さい拡大かくだいの予兆よちょうが見みられる。新規しんき陽性ようせい者しゃ数すうは十分じゅうぶんに下さがり切きらないまま、高たかい値ねで推移すいいしている」と強つよい警戒けいかい感かんを示しめしました。

今月こんげつ21日にちまでの1週間しゅうかんに感染かんせんが確認かくにんされた人ひとの年代ねんだい別べつの割合わりあいは、20代だいが最もっとも多おおく32.0％で、2週しゅう連続れんぞくで30％を超こえています。

次ついで30代だいが18.9％、40代だいが16.6％、50代だいが12.2％、10代だいが7.9％、60代だいが4.6％、10歳さい未満みまんが3.1％、70代だいが2.5％、80代だいが1.5％、90代だい以上いじょうが0.7％でした。

20代だいから40代だいをあわせると全体ぜんたいのおよそ67％を占しめる一方いっぽうで、65歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃは、今週こんしゅうは170人にんで前まえの週しゅうより11人にん減へり、割合わりあいも減少げんしょうして6.3％でした。

感染かんせん経路けいろが分わかっている人ひとでは同居どうきょする人ひとからの感染かんせんが49.7％と最もっとも多おおく、次ついで職場しょくばが16.8％、高齢こうれい者しゃ施設しせつや病院びょういん、保育園ほいくえんや学校がっこうといった施設しせつでの感染かんせんが11.4％、会食かいしょくが8.5％でした。

今週こんしゅうは、施設しせつでの感染かんせんが前まえの週しゅうと比くらべて倍増ばいぞうし、特とくに80代だい以上いじょうでは19ポイント余あまり増ふえて60.6％でした。

10代だいでも18ポイント余あまり増ふえて29.7％になりました。

専門せんもん家かによりますと「病院びょういんや老人ろうじんホームなどの介護かいご施設しせつでのクラスターが複数ふくすう発生はっせいしている。さらに、保育園ほいくえんや高校こうこうなどでの感染かんせん例れいも散見さんけんされている」と指摘してきしています。

また、職場しょくばでの感染かんせんでは、先週せんしゅうから横よこばいの16.8％でした。

「感染かんせんの広ひろがりを反映はんえいする指標しひょう」とされる、感染かんせん経路けいろが分わからない人ひとの7日間にちかん平均へいきんは23日にち時点じてんで260.6人にんで、前まえの週しゅうから22人にん増ふえました。

増加ぞうか比ひは、23日にち時点じてんで109.2％と前回ぜんかいから9ポイント上昇じょうしょうしました。

専門せんもん家かは「感染かんせん経路けいろが追おえない潜在せんざい的てきな感染かんせん拡大かくだいが危惧きぐされる。第だい3波はでは100％を超こえて緩ゆるやかな上昇じょうしょう傾向けいこうのあと急激きゅうげきに感染かんせんが再さい拡大かくだいした」と分析ぶんせきしました。

そのうえで「再さい拡大かくだいを回避かいひするためにはさらに増加ぞうか比ひを低下ていかさせる必要ひつようがある。これまで以上いじょうに人ひとの流ながれの増加ぞうかを抑制よくせいするとともに、感染かんせん防止ぼうし対策たいさくを徹底てっていすることが必要ひつようだ」と警戒けいかいを呼よびかけました。

感染かんせん経路けいろが分わからない人ひとの割合わりあいはおよそ63％と、前まえの週しゅうと比くらべて横よこばいでした。

年代ねんだい別べつでは、10代だい以下いかと80代だい以上いじょうをのぞくすべての年代ねんだいで感染かんせん経路けいろの分わからない人ひとが50％を超こえています。

特とくに、20代だいと30代だい、それに50代だいでは60％台だい後半こうはん、40代だいでは70％を超こえる割合わりあいとなっています。

専門せんもん家かは「保健所ほけんじょの積極せっきょく的てき疫学えきがく調査ちょうさによる接触せっしょく歴れきの把握はあくが困難こんなんな状況じょうきょうが続つづいている。その結果けっか、感染かんせん経路けいろが分わからない人ひととその割合わりあいも高たかい値ねで推移すいいしている可能かのう性せいがある。学校がっこうや高齢こうれい者しゃ施設しせつなどで新規しんきの陽性ようせい者しゃが発生はっせいすると同おなじ地域ちいき内ないに感染かんせん者しゃが集積しゅうせきし、さらに周辺しゅうへんにも拡大かくだいするおそれがある」と指摘してきしています。

入院にゅういん患者かんじゃは23日にち時点じてんで1301人にんと今月こんげつ16日にち時点じてんより45人にん減少げんしょうしましたが、専門せんもん家かは「減少げんしょう傾向けいこうにあるものの、N501Yよりもさらに感染かんせん力りょくが高たかいとされるL452Rによる感染かんせん拡大かくだいが懸念けねんされ、急激きゅうげきな新規しんき陽性ようせい者しゃ数すうの増加ぞうかによる医療いりょう提供ていきょう体制たいせいのひっ迫ひっぱくが危惧きぐされる」と指摘してきしています。

入院にゅういん患者かんじゃを年代ねんだい別べつにみると、60代だい以下いかが全体ぜんたいのおよそ75％を占しめています。

最もっとも多おおいのは、50代だいでおよそ19％、次ついで、40代だいのおよそ18％などとなっています。

ただ、30代だい以下いかも全体ぜんたいのおよそ26％を占しめていて、専門せんもん家かは「あらゆる世代せだいが感染かんせんによるリスクを持もっている意識いしきを強つよく持もち、人ひととの接触せっしょくの機会きかいを減へらし基本きほん的てきな感染かんせん防止ぼうし対策たいさくを徹底てっていするよう啓発けいはつする必要ひつようがある」と呼よびかけています。

都との基準きじゅんで集計しゅうけいした23日にち時点じてんの重症じゅうしょう患者かんじゃは今月こんげつ16日にち時点じてんより1人にん減へって44人にんでした。

男女だんじょ別べつでは、男性だんせい33人にん女性じょせい11人にんです。

また、年代ねんだい別べつでは、70代だいが最もっとも多おおく22人にん、次ついで60代だいが10人にん、50代だいが5人にん、80代だいが4人にん、40代だいが2人にん、30代だいが1人にんでした。

60代だい以下いかの割合わりあいはおよそ41％で、専門せんもん家かは「依然いぜんとして高たかい」と指摘してきしています。

このほか、人工じんこう呼吸こきゅう器きやECMOの治療ちりょうがまもなく必要ひつようになる可能かのう性せいが高たかい状態じょうたいの人ひとは23日にち時点じてんで205人にんで、今月こんげつ16日にち時点じてんと比くらべて10人にん減へりました。

ただ、専門せんもん家かは「重症じゅうしょう患者かんじゃ数すうの新あらたな発生はっせいが続つづいており、いまだ警戒けいかいすべき水準すいじゅんにある。増加ぞうかの予兆よちょうを見逃みのがさないよう、厳重げんじゅうに警戒けいかいする必要ひつようがある」と指摘してきしています。

また、23日にち時点じてんで陽性ようせいとなった人ひとの療養りょうよう状況じょうきょうを今月こんげつ16日にち時点じてんと比くらべると、自宅じたくで療養りょうようしている人ひとは31人にん増ふえて712人にん、都とが確保かくほしたホテルなどで療養りょうようしている人ひとは103人にん増ふえて881人にん、医療いりょう機関きかんに入院にゅういんするか、ホテルや自宅じたくで療養りょうようするか調整ちょうせい中ちゅうの人ひとは99人にん増ふえて696人にんでした。

「療養りょうようが必要ひつような人ひと」全体ぜんたいの数かずも188人にん増ふえて23日にち時点じてんで3590人にんとなり、専門せんもん家かは「依然いぜんとして高たかい水準すいじゅんで推移すいいしている」と指摘してきしています。

また、今月こんげつ21日にちまでの1週間しゅうかんでは、新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした39人にんが亡なくなりました。

前まえの週しゅうより9人にん減へりました。

死亡しぼうした39人にんのうち、70代だい以上いじょうが36人にんを占しめています。