明治座では午後4時前に、夜の部の公演が代役で行われることなどをしらせる紙が張り出されました。公演を見るために集まった人たちは、その様子を見つめて劇場内に入っていきました。
公演を夫婦で見る予定だったという女性は「猿之助さんのニュースにはとてもびっくりしました。猿之助さんの歌舞伎とプライベートのことは別に考えていますが、このようなことになってしまいとても残念に思います。夜の公演は代役の方が出るので見ようと思います」と話していました。
立役から女形まで幅広く演じることができる実力派として、歌舞伎の舞台で活躍する一方、テレビドラマや現代演劇にも出演して人気を集めています。 また、市川猿翁さんが確立した「スーパー歌舞伎」を受け継ぎ、世界的な人気漫画「ONE PIECE」を歌舞伎として演じるなど歌舞伎界を担う1人となっています。 猿之助さんは今月、東京・明治座で行われている歌舞伎の公演で昼夜にわたり、主演を務めていて、明治座によりますと、18日の昼の部の公演は中止するということです。
兄、猿翁さんとともに歌舞伎界の新たなジャンルとして人気を博した「スーパー歌舞伎」に数多く出演し、舞台を支えました。 今の市川猿之助さんは段四郎さんの長男です。 松竹によりますと、段四郎さんはここしばらくは体調を崩し、本格的な舞台から遠ざかっていたということです。
心配になって様子を見に来たという60代の女性は、「学生時代から長年にわたり猿之助さんのファンとして公演をみて応援しつづけてきているのでニュースにびっくりして信じられません。明治座のホームページも全然つながらず何があったのかと不安ですが、猿之助さんは若手も育てていてこれからの歌舞伎を引っ張っていく人なのでとにかく歌舞伎界のために早く戻ってきて欲しいです」と話していました。 また20代の女性は、「猿之助さんのことはよくテレビでみていて、明るい人だという印象を持っていたので、このようなことがあるとは思いませんでした。まだ事情がよくわかりませんが、ショックです」と話していました。 60代の女性は「4月に抽選でようやくチケットが当たって、初めて猿之助さんの歌舞伎が見られると、とても楽しみにしていましたが、ここに来る途中のバスでニュースを知りました。いろいろな報道も出ているので、とても驚いています。歌舞伎界で何が起きていたのか、私にはわかりませんが、猿之助さんには早く良くなってほしいです」と話していました。
近くに住む60代の女性は、「搬送されたと聞いてびっくりしました。きのうからけさにかけて変わった様子はありませんでした。お母さんとは、ゴミ出しなどで話したことがあり、心配です」と話していました。 また70代の男性は「救急車が4台くらい来て、救急隊員は10人ぐらいいたと思う。こんなことになって残念です」と話していました。
電話での主な相談窓口は、 ▽「よりそいホットライン」が0120-279-338、 ▽「こころの健康相談統一ダイヤル」が0570-064-556となっています。
市川猿之助さんとは
市川段四郎さんとは
松竹の広報担当者「情報把握につとめている」
18日に公演予定があった明治座では
猿之助さんの自宅周辺の様子は
SNSなどの相談窓口