ジェーン・スーさんが「つかれさま」にめるおも
Easy Japanese news
May 27, 2023 14:05
Furigana
日本報紙
いま、幅広はばひろ年齢ねんれいそう女性じょせいから圧倒的あっとうてき共感きょうかんあつめるジェーン・スーさん書店しょてんでは特設とくせつコーナーつくられ、インターネットを通をとおして配信はいしんされる音声おんせい番組ばんぐみ・ポッドキャストでは、リスナー総数そうすうが18まんにんえるという人気にんきほこります。そんなスーさんが、ポッドキャスト番組ばんぐみ毎週まいしゅうリスナーにかけることばが「つかれさま」。そのひとことにどんなおもめているのでしょうか。

聞き手ききて取材しゅざい 杉浦すぎうら友紀ゆきアナウンサー)

ジェーン・スーは「いて、しゃべって、つたえるひと

ジェーン・スーさんは1973ねん東京とうきょうまれこの5つきで50さいになりました。「ジェーン・スー」というペンネームで、はじめて著作ちょさくしたのが10ねんまえ。いまはラジオのパーソナリティーやコラムニストとして活躍かつやくしています。インタビューをしたのは、東京とうきょう赤坂あかさか。ふだん、スーさん担当たんとうしているラジオ番組ばんぐみやポッドキャストを制作せいさくしている放送ほうそうきょくスタジオでした。
杉浦すぎうら

ここが、あのふだんラジオをとっている?

(スー)

そうですね。はいスタジオです。

杉浦すぎうら

テレビられるのはかなりひさしぶりで、あまりられてないですよね?

(スー)

ふだんはそうですね。

杉浦すぎうら

それなぜなんでしょう?

(スー)

うーう-ん…、あまり得意とくいじゃない(えみ

なんかね、テレビって、やっぱりたいっていうひとのためのメディアだとおもんですよ。映像えいぞうつたえたいとか、自分じぶん姿すがたをもってつたえたいっていうひとがやるメディアだとおもってて、わたしそれあまりなくて、なかなかね、こう「ワーッ」てたのしめないんですよね。

杉浦すぎうら

今回こんかいなぜていただけることになったんでしょう?

(スー)

今回こんかい杉浦すぎうらさんが『OVER THE SUN』のリスナーだったっていうのもあるんですけど。

杉浦すぎうら

はいえみ

(スー)

ま、それ半分はんぶん冗談じょうだんで。10ねんなんですよ、出版しゅっぱんぶつして。いちばん最初さいしょ単行たんこうほんしたのが2013ねんなんで、10ねんだし、ちょっといつもちがことをチャレンジしようかなとおもって。今回こんかいは。

杉浦すぎうら

きょうはいろいろお話おはなしをうかがえればとおもんですが、「ジェーン・スーとは一体いったい何者なにものなのか」と、スーさん自身じしんかれたらなにこたえますか?

(スー)

いて、しゃべって、つたえるひとみたいなかんですかね。

大学だいがく卒業そつぎょうレコード会社かいしゃ就職しゅうしょく宣伝せんでんなど仕事しごと取り組とりくんだのち、メガネの販売はんばい会社かいしゃ転職てんしょく。35さいまで会社かいしゃいんとしてはたらいていました。あるとき、SNSに投稿とうこうしていた文章ぶんしょう出版しゅっぱんしゃにとまり、ほんことにつながったのです。

杉浦すぎうら

もともとエッセイストになろうとか、ラジオパーソナリティーになろうっていうことがゆめだったわけじゃないですよね?

(スー)

35さいまで会社かいしゃいんをずっとやっていて、12、3ねんやってたんだとおもんですけど。ちょうどそのとき、SNSの「mixi」がはやっていて。そこでジェーン・スーっていう名前なまえでやってたんですけど、そのSNSに「コミュニティ」っていうのがあって、そこで自分じぶん友達ともだち一緒いっしょつくったものにひと結構けっこうあつまってきて。

それひとから「このコミュニティでいてることを雑誌ざっし連載れんさいしませんか?」とか、「なにいてみませんか?」とか、そういうオファーをちょこちょこっといただいたりして。ちょうど会社かいしゃいんもやめてそんなにいそがしくなかったんで、「じゃあ」なんてって。まあ小遣こづかかせですよね。それではじめたり。

ラジオに関にかんしては、さき作詞さくしなんですよ。もともと音楽おんがく業界ぎょうかいレコード会社かいしゃにいたんですけど、そこめてしばらくしたときに、もと同僚どうりょうげた会社かいしゃがあって、「アイドルのプロデュースをやるから一緒いっしょにやらないか?」ってお誘おさそいただいて。資料しりょうつくったりとか、衣装いしょうかんがえたりとか、そういうことはまえ仕事しごとでもやってたんで、「やります、やります」「ありがとう」って。

それアルバイトっていいのかしら、なんか本業ほんぎょうではないんですけど、自分じぶんやくてるなってかんでやってたんですよ。そしたら「作詞さくしも」ってわれて、「いや、作詞さくしちょっとちがんじゃないの?」ってったんですけど、それがすごくおおきな自分じぶん分岐ぶんきてんではあって。

信用しんようしているひとから「やってみて。やってみたらいいよ。できるよ。」ってわれたものはやってみようとおもって、そのときはじめてやったんですよ。そのときの同僚どうりょうは、仕事しごと実績じっせきやり方やりかた尊敬そんけいするものがすごくあったので、かれならじゃあ、興味きょうみもない技術ぎじゅつもないけどやってみようかなとおもって、やったら意外いがいたのしくて。

それきっかけラジオようになって、これも、しゃべることに興味きょうみがあったわけではないんですけど、プロデューサーのほう仕事しごともすごくおもしろいものをやってらっしゃるし、ひととしても信頼しんらいしているから、「じゃあ、そのふねってみようかな」って。

信頼しんらいするひとのことばをしんじて、ふねをそのつど乗り換のりかえていってここたってかんですね。

杉浦すぎうら

スーさん時代じだいは、まだひと会社かいしゃずーず-っと仕事しごとをするのが普通ふつうだった時代じだいだとおもんですよ。それでも組織そしきはなれてみたり、ふねってみるっていう感覚かんかくなるのって、自由じゆううらやましいなってすごくおもんですけど。

(スー)

自分じぶんがつかなかったですけど、意外いがいきっぽいのと、いやだなっておもといなくなっちゃったり、あっちがやりたいなとおもうといなくなっちゃったりっていうのを意外いがいやるたちなんだなとおもって。

あとはやっぱり自分じぶんが「つまらないな」とか「もっとほかにやりたいことがあるな」っていうふうにおもってるのに、そっちのほうに自分じぶんうごかさないでいい理由りゆうって100でも200でもおもいつくじゃないですか。「こん仕事しごといそがしい」とか、いろんな事情じじょうあるってって。「もうちょっとちたら」とか、「いい仕事しごとつかったら」とか。

だけどなにちたことってないなとおもって。だったらもうはなしをもらった時点じてんで。それ転職てんしょくのときにいちばんおもったのかな。「準備じゅんびができてることなんか絶対ぜったいないんだな」とおもって。おもしろいはなしたとき、やってみたいことができたときに、自分じぶん準備じゅんび万端ばんたんってことはたぶんこのさき一生いっしょうないだろうなとおもったので、それでやりはじめたら、どんどんつぎからつぎへとうつっていくようになっちゃって、ですね。

ラジオひるかおに、そしてポッドキャストへ

2014ねんにはみずからの名前なまえがついたレギュラー番組ばんぐみばってきされました。リスナーからの相談そうだんこたえる語り口かたりくち評判ひょうばんになり、いまでは月曜日げつようびから木曜日もくようびまでのレギュラー番組ばんぐみ担当たんとうラジオひるかおとなりました。そして、2020ねん10つき毎週まいしゅう金曜日きんようび配信はいしんされるポッドキャスト『OVER THE SUN』がスタートしました。
「みなさま、今週こんしゅうよくぞよくぞ金曜日きんようびまでたどりつきました!本当ほんとうつかれさん!」というお決おきまりのあいさつではじまる番組ばんぐみは、フリーアナウンサー堀井ほりい美香みかさんとの“アラフィフ”ふたりのおしゃべり話題わだいは、VIO脱毛だつもうから、「し」、ヒヤシンス、プロレス…ととめどなくひろがります。女性じょせい中心ちゅうしん口コミくちこみ人気にんきがつき、いまでは性別せいべつ世代せだいわず共感きょうかんんでいます。

杉浦すぎうら

2020ねんにポッドキャストの『OVER THE SUN』がはじまって、この配信はいしん一気いっきリスナーのそう拡大かくだいしたなという印象いんしょうがあります。

(スー)

そうですね。ラジオをやってるときは、あさ、おばあさまとかに「あらこれからの?頑張がんばってね」なんてはなしかけられたりすることはあったんですけど、ほとんどひと気付きづかない。唯一ゆいいつ気付きづのがタクシー運転うんてんしゅさんこえかるんで。かおじゃなくて。

杉浦すぎうら

いてるから、ラジオ

(スー)

そうなんです。こえで「もしかして…」っていうことはあったんですけど。

それがポッドキャストがはじまったら、わかひとにすごいこえかけられるんですよ。それびっくりで。表参道おもてさんどうとかをあるいていて「ジェーン・スーさんですか?」、渋谷しぶやあるいていて「ジェーン・スーさんですか?」って、新宿しんじゅくの、銀座ぎんざの、いわゆるおしゃれ場所ばしょっていうところをたまにわたしとおことがあるんですけど、そういうところでこえをかけられて。しかも20だい後半こうはんとか30だい前半ぜんはんほうに。

なんこのひとたちがいてるんだろう?おばさんのための番組ばんぐみなのに」とおもいながら、まあたのしんでもらえるんだったらいいかとおもってるんですけど。わりましたね、そういう意味いみでは。

杉浦すぎうら

そうやってリスナーのそうひろがっていっていることに関にかんしていかがですか?

(スー)

ありがたいですね。ポッドキャストだからなんだろうなとおもいます。なかなかラジオスマートフォンでけるっていうことをまだらないわかかたたちもたくさんいるでもなぜかね、ポッドキャストは伝播でんぱ(でんぱ)しやすいんですよね。女性じょせいの「クチコミ」のちからっていうのをひさしぶり実感じっかんしましたね。たのもしいおもって。

おいしいものとかすぐらせるじゃないですか。サプリとか、意外いがいコスパがいい化粧けしょうひんとか、そういうのまわってくるじゃないですか。たぶんそれおなそこにはれたんだなとはおもいますけど。

繰り広くりひろげられるのは“無駄むだばなし

杉浦すぎうら

でも、いってみれば、『OVER THE SUN』って堀井ほりい美香みかさんとのおしゃべり展開てんかいされていく番組ばんぐみで、あえてなら、無駄むだばなし…?

(スー)

そうですね。どうかんがえても無駄むだばなしです。あえてわなくても完全かんぜん中身なかみゼロです。

なにかをつたえようとか、だれかをすくおうとか、そういったことは一切いっさいかんがえてなくて、堀井ほりいさんわたししゅうに1かい気心きごころれたおんな友達ともだちってしゃべる時間じかん大切たいせつに、とおもってますね。

それぐらいゆるさがもしかしたら気に入きにいってもらえてるのかな。そんなかんもします。

杉浦すぎうら

たしに、放送ほうそうっていうとちょっと身構みがまえたり、テレビとく身構みがまえてしまう部分ぶぶんあるおもいますけど、なんかこう身構みがまえてる様子ようすにんになくて。

(スー)

ないですね。まるでないですね。

杉浦すぎうら

でもにん私的してきな、プライベートにちか会話かいわをしゃべるっていうことに抵抗ていこうとかはなかったんですか?

(スー)

とくなかったかもしれない。かれてみてはじめて気が付きがつきましたけど。

杉浦すぎうら

それ受け入うけいれてもらえるだろうっていう感覚かんかくもあったんですか?

(スー)

おなようなはなしをしているどう世代せだい女性じょせいたくさんいるはずだ、なぜならわたしが、なぜなら堀井ほりいさんが、お互おたがそれぞれべつ場所ばしょおなじようなことしているから。」とかんがえるならば、なにをやろうとしているか、なにたのしんでいるのかは、なにをしゃべってもつたわるだろうなとはおもってましたけど。「ちょっと邪魔じゃましまーす」ってって友達ともだちうちようなかんいてくださってるほうおおんじゃないかな。

みんなおな土俵どひょうたのしんでくれるのがうれしいです。なにわたしたちをジャッジするでも、あがめたてまつったり、さげすんだりとかではなくて、ほんとにみんなおな草原そうげんで、「た、た!あそぼうよ、金曜日きんようびだよ、はじまるよ!」っていうスタンスでいてくださってるのがかって、それがすごくうれいし、らくですね。らくです。

杉浦すぎうら

2にん会話かいわ、2にんのおしゃべりいているだけなんですけれど、なんだかいているがわも3にんとして参加さんかしているような感覚かんかくなるんですよね。

(スー)

思い当おもいあたるふしがあったりするようですね、いてくださってるほうにも。

それでクスっとわらったり、一緒いっしょおこったり、たぎったり。そうかんがえると、3にんたくさん世界中せかいじゅうにいるとおも心強こころづよですよね。

杉浦すぎうら

おしゃべりまあ無駄むだばなしなんだけれどなぜ人生じんせいのいろんなことにつうそこするような、つうじるような、最終さいしゅうてきにはまとまっていくし、まとまらないときももちろんあるんですけど、それがすごく不思議ふしぎだなっておもっていて。

(スー)

でも、ああやって、なにでもいいはなしかったなるのは、おばさんの特徴とくちょうですよ。

杉浦すぎうら

爆笑ばくしょう

(スー)

かる」「いいね」「そうねーね-」ってって、自分じぶんたちで「いいこと導き出みちびきだした」みたいなことってわって、「じゃあ」ってってかえっていくのは、もう中高年ちゅうこうねん女性じょせい特権とっけんだとおもってますから。わたしたちは。で、みんなで「かる」「そうよ」「いいこと」ってお互おたが言い合いいあってるっていうのがたのしいんですよ。

杉浦すぎうら

なるほどえみ

(スー)

たぶんいたことのないひとは、まった番組ばんぐみ概要がいようがつかめないとおもんですよ。「『OVER THE SUN』ってなにですか?」ってかれて「中年ちゅうねん女性じょせい2にん無駄むだばなしです」ってわれたら、そこ時間じかん理由りゆうってないじゃないですか。でも実際じっさい経験けいけんしていただいて、なに自分じぶん生活せいかつ変化へんかこるっていうことがあるんだとすれば、そういう意味いみではスパイスみたいにはなってるのかもしれないですね。

SNSなんかてると、「きょう、会社かいしゃですっごいいやなことがあったけど、帰り道かえりみちいたらゲラゲラわらって、もう気持きもちがれちゃった」とか、「どものかしつけしているときにと、わらっちゃってどもをこしちゃって大変たいへん」とか、「くだらないはなしだとおもったらすごい自分じぶんさるはなしをされて、いろいろかんがえなきゃ大変たいへん」とか、そういうなにかちょっとこう、ちょっと日常にちじょううごかしたり、矛先ほこさきえたりっていうものに、無駄むだばなしっていうものが役に立やくにたんじゃないですかね。うん

へんで」にこめたおも

そんな番組ばんぐみでリスナーから大切たいせつにされていることばがあります。それが、

へんで」

じつ、ポッドキャストの2かい配信はいしんのときに登場とうじょうしていました。

杉浦すぎうら

番組ばんぐみなかで、「パワーワード」とわれるようなつよ印象いんしょうのこことばがいろいろかたちてきますけど、そのなかでもやはりいちばんにあげられるのが、「にはいかないけど、へんで」っていう言葉ことばだとおもんです。

あの言葉ことばはどういうおもはっしている言葉ことばなんですか?

(スー)

あれはどういうながてきたのかもそんなにおぼえてないですけど、「そんなにガツガツいくほどつよくないです」っていうような言葉ことば女性じょせいからことがおおくて。「わたしそんなにつよくいきたくない、いけないし」っていう。

それで全然ぜんぜんいいんじゃないのかなとおもって。ひとそれぞれ出力しゅつりょくってあるじゃないですか。でもそれって、ちからつよひとけちゃうってことじゃなくて、にいくっていう闘争とうそうしんがなくても、けないっていう気持きもってたほうが明日あしたにつながるなとおもって、わたしは…。

それたぶんポロッとたんですけど、意外いがいみんな大事だいじにしてもらっててうれしいですね、その言葉ことばを。

杉浦すぎうら

いまみんなごう言葉ことばのように、「へんで」…。

(スー)

いやもう、ほんとに、「へんで」ですよ。

立ち上たちあがればけてないですから。

杉浦すぎうら

あーあ-立ち上たちあがればけていない。

そっか。立ち上たちあがればいいんですね、とにかく

(スー)

そうです。

たおされるかどうかじゃなくて、立ち上たちあがるかどうかですから。

“モヤモヤ”を言語げんごする

何気なにげないおしゃべりからまれた言葉ことばどうしておおひととどいていくのか。

スーさん番組ばんぐみのリスナーにその魅力みりょくいてみると、「すごく共感きょうかんしてくれてるなっていうのがつたわってくる」「『育児いくじちゅうほう、お仕事しごとちゅうほう、おやすほう』ってわれると、なんか『ああわたしもいていいんだな』みたいにおもいますね。ラジオだから、そばにいるようながしちゃいますよね。」と、スーさん寄り添よりそってくれる存在そんざいあることを魅力みりょくとしてあげるひとがいます。

そして、「言葉ことばのチョイスがすばらしいっていうか、わたしにはおもいつかないような言葉ことばいつも使つかってらっしゃるのでひざ(ひざ)をことがすごくおお」と、スーさんはっする言葉ことば魅力みりょくかたひと目立めだちます。

杉浦すぎうら

リスナーのほうにスーさん魅力みりょくいてみると、いろんなほうっていたのが「言語げんごしてくれる」っていうことでした。スーさん言語げんごしてくれるから、そこからまたいろんなことをかんがえたり、いろんなきっかけこせたりすることができるっていう。

言語げんごについてはどうかんがえていますか?

(スー)

言語げんごすることが自分じぶん得意とくいだとおもったことはないんですけど、まあみなさんそうおっしゃってくれるってことは、たぶんそこわたし特徴とくちょうひとなんだなとおもってて。

じゃあ、なんそうなったかっていうと、モヤモヤすることってあるじゃないですか、うまく言葉ことばにできないモヤモヤしていること。

杉浦すぎうら

あります、あります。

(スー)

それすごいかんがえて、かんがえて、友達ともだちとウワーッとはなして、「どういうことなんだ? ああいうことなんだ?」ってウワーッとはなして、「かった!」ってなるのがすごいなんですよ。

杉浦すぎうら

あーあ-

(スー)

このかった!」のためにきてるとっても過言かごんではないぐらいこの瞬間しゅんかんで。そのかった!」を電波でんぱにのせたり、文字もじにしたり、文章ぶんしょうにしたり、なんじゃないかな。

杉浦すぎうら

むかしからそういう行動こうどうをされてた…?

(スー)

そうです。

「はぁー、これ、そういう意味いみだったのか!だからモヤモヤするんだ」とか、「だから、これ、なんか自分じぶんがうまくできなかったんだ」って。

言語げんごってみなさんんですけど、言語げんごというよりも、モヤモヤしていることの理由りゆう突き止つきとめて、自分じぶんなかで「はら」させる瞬間しゅんかんなによりなんですよ。それたのしくてしょうがない。

杉浦すぎうら

たのしくてしょうがない、スッキリするとどういう気持きもなるんですか?

(スー)

おいしいごはんをべたあとぐらい満足まんぞくかんはありますね。

杉浦すぎうら

でも、たしそのモヤモヤした気持きも言語げんご…、なに言葉ことばと、つぎ展開てんかいかんがえられるかもしれないですよね。つぎなに行動こうどうするかとか。

(スー)

そうですね。自分じぶんのボトルネックがどこあるかって自分じぶんいちにんかんがえてるとわからないんですよ。

でもひとはな結構けっこうづけることがあるので、だからわたしよくひとはなしたほうがいいよ」ってんですけど、あと書き出かきだとかね。

とにかく自分じぶんなかからっていうことがなにより大事だいじだとおもってて、それをすることですすめていけるコマって確実かくじつあるので、わたし体感たいかんじょうは。

杉浦すぎうら

そのモヤモヤは、すっきりすればいいんですか?解決かいけつしなくていいんでしょうか?

(スー)

まずはすっきりさせることで、世の中よのなかかたがかなりわるので、そこからですね。

そこから勝手かってはなしうごきだすので。いままでずっとまってたとおもってたものが、硬直こうちょくしてたものがうごきだすので、そこからさきその指針ししんってると自動じどうてきに、「これ解決かいけつできることだ」とか、「これはちょっと解決かいけつ時間じかんかかることだ」とか、「なるほどこうやって取り組とりくんでいこう」とか、自分じぶん態度たいどまりますよね。

それがモヤモヤしたままでなにがなんだかからないと、どうしていいかかんないじゃないですか。モヤモヤのきりれれば、それに対にたいして自分じぶんどうするかめやすくなるから、あんまりすぐ解決かいけつっていうとこまでいかないかな。

杉浦すぎうら

そこからは、自分じぶんちからっていうことなんですかね?

(スー)

そうですね。そうですね。

で、ちからあるんですよ、だれにでも。だれでもっていうと、また語弊ごへいあるというか、それわたしめられることではないので。ただあなたそのちからがないってだれめた?たぶんあなた自身じしんじゃないの?」っていうことは、ていきたいですね。

背中せなかしません」

杉浦すぎうら

スーさんなか言葉ことばはっするっていうことは、どういうふうに意識いしきされてますか?

(スー)

ラジオ仕事しごとはじめてかなりわったとおもいます。

むかし仕事しごとをするまえはもっと短絡たんらくてきでしたし、自分じぶん半径はんけい5メートルにしかひとはいないとおもってたとっても過言かごんではないような表現ひょうげん使つかっていたこともあります。ただラジオやることで、それ電波でんぱにのってとおくまで、見知みしらぬひとみみにまでとど経験けいけんをしていくうちに、それぞれ生活せいかつ事情じじょうおもをはせられるようになったのかなあ…。

仕事しごとだけではたぶんそうならなかったとおもいます。

杉浦すぎうら

言葉ことばげかけるときになにかこういうことはしないようにしようとか、意識いしきしていることってありますか?

(スー)

ズバッと言い切いいきとか、なにかの現象げんしょうっていうようなことはしないようにしていますね。

杉浦すぎうら

でもこたを、簡単かんたんこたえをがるっていうひとたちって結構けっこういるとおもんですよね。それについてはどうおもいますか?

(スー)

こちらみせではあつかっておりません」ってお断おことわするだけですよ、わたしは。

杉浦すぎうら

えみ

(スー)

ちょっと在庫ざいこいてないんですよね、うちは」っていう。

たとえばわたしラジオいてくださってるほう、ポッドキャストをたのしんでくださってるほうほんんでくださってるほうが、わたし創作そうさくぶつなにかをかんがえるきっかけになったらいいなとおもってるんです。でもわたし創作そうさくぶつなり発言はつげんなりが思考しこう停止ていし手伝てつだをしちゃうのがすごくいやなので…。

ズバッと言葉ことばてくると気持きもがいいじゃないですか。で、そういうものをわたしほっしがるし。でもそれやると、そのひと自分じぶんちからかんがえるっていうことをしなくなるおもんですね。そうすると、なにかを享受きょうじゅしているつもりで、じつうばわれてるってことになるので、そこ加担かたんしたくないのかもしれないですね。

ひと言葉ことばってつよとまねしたくなるじゃないですか?

杉浦すぎうら

はい

(スー)

で、それそのまま使つかいたくなるじゃないですか?

杉浦すぎうら

はい

(スー)

SNSの恩恵おんけいと…まあ功罪こうざいあるんでしょうね。功罪こうざいというか、それつみのほうになるのかじんによって判断はんだんことなるおもんですけど。つよ言葉ことば使つかったり、ズバッとみみ心地ごこちのいい言葉ことば使つかったりすることで、それをまねして使つかって、本当ほんとうそのひとこころそこからそうおもったのかとか、「はらち」したのかっていうのがからないような言葉ことば氾濫はんらんしているようにおもんですよね。

それたときに、「ああここ加担かたんするのは、なにかを提供ていきょうしているようでうばってるだけだからよくないな」とおもって。そこけているところかもしれないです。

だから背中せなかしてください」とかわれると、「しません」って。

50さいになったいま、かんがえること

5つきに50さいになったジェーン・スーさん年齢ねんれい経験けいけんかさねてきたいまおもことがあります。

(スー)

わたし本当ほんとう人生じんせい後悔こうかいすくないほう、大体だいたいのことは後悔こうかいしていないんですけど、唯一ゆいいつあるとしたら、もう少もうすこはや自分じぶんのこと信用しんようしてあげればよかったかなとおもいます。

杉浦すぎうら

どういうことですか?

(スー)

たとえば仕事しごとをしたり、しゃべる仕事しごとをしたり、興味きょうみはなかったとしても、なにわかときに気軽きがるにやってみるチャンスってたぶんあったとおもんですよ。でも、そういうところでげなかったやっぱりわたしなんかが」と。

わたし自分じぶんおもしろいおもってることをひとはおもしろいとおもわないだろうなとおもってたので、もう少もうすこ自分じぶんのやりたいとかいてほしい、やってみたいっていうものにびついてもよかったなとおもってて。

じゃあ、どうやったらびつけるんだろうってかんがえるやっぱり自分じぶんのことをもう少もうすこ信頼しんらいしてあげるっていうことしかないとおもんですよね。

杉浦すぎうら

自分じぶんのこと信頼しんらいするって、たしできるようでできないことですよね。

(スー)

自分じぶんのことがいちばん信用しんようできないっていうのがひと真理しんりじゃないですか。自分じぶんのことをいちばん信用しんようできないっていうのと、自分じぶんのことをしんじてあげるって、じつ同時どうじ成立せいりつできるんですよね。

わたしはこういうなまくせがある、こういう失敗しっぱいをする、こういうときに気付きづいちゃう、だからなにでも信用しんようできるわけじゃないぞ、でもつぎのチャンスにはできるかもしれない、このあとひっくり返ひっくりかえせるかもしれない、っていうふうにしんじるでも、100%信用しんようしないっていう。

このふた自然しぜん同時どうじ成立せいりつできるようになったのはやっぱり40ぎてからだとおもんで、もう少もうすこ手前てまえそれができてたら、もっととおとこにいけることもあったのかなとおもいますね。

女性じょせい人生じんせい取材しゅざいしてえたこと

最初さいしょ著書ちょしょから10ねんこのはるあらほん出版しゅっぱんしました。さまざまな分野ぶんや活躍かつやくする13にん女性じょせいをみずから取材しゅざいしたインタビューエッセイです。
(スー)

わかときに、いまほど「女性じょせいとは」っていうことをわれずに青春せいしゅん時代じだいごしているんですね。

いまわか女性じょせいなんかは、「おんなとは」っていうことをもっとかんがえる機会きかいたくさんあるおもんですけど、わたし場合ばあいぼんやりしてたのもあって。

大人おとなになって、つまり社会しゃかいじんになってみて、「なんかおかしいぞ」とか、「なんだろう、これ」っておもときに、結構けっこう確率かくりつで、「これ、わたしおんなだからだ」っておもうことがあって。たぶんおなことが男性だんせいにもあるはずなんですよ。「なんかくるしいぞ、なんかおかしいぞ。ああこれおれおとこだからだ」っていうこともあるおもんです。

それ因数いんすう分解ぶんかいして、「こういう構成こうせい要素ようそになってるのか」っていうのをのがやっぱりたのしくて。やってるうちに、「ああこれ自分じぶんのせいだとおもってるけどちがったじゃん。」「ねえねえ、これ自分じぶんのせいだとおもったけど、わたしちがったよ」っていうのをく、しゃべる、っていうことをしているうちに、たぶんひとがたくさんあつまってきてくださったんだとおもんですけど。

だから女性じょせいのありようをうとかかたるとかっていうつもりはなくて、あくまで私事しじ自分じぶんこととしてかんがえたときにどうしても女性じょせいあるっていうタグが自分じぶんについてくるので。それについていろいろかんがえてたら、おんなひと成功せいこうたん(たん)がやっぱり圧倒的あっとうてきすくないんですよね。

昭和しょうわ40年代ねんだい、50年代ねんだいまれぐらいかな、その世代せだいわたしたちが小学生しょうがくせいだったとき、図書館としょかんにあったのって、キュリー夫人ふじん、ナイチンゲール、ヘレン・ケラー、マザー・テレサ、このあたですよね?

実際じっさい彼女かのじょたちがなにをしたかっていうことよりも、やっぱ献身けんしんとか、自己じこ犠牲ぎせいとか、あとはくるしくても我慢がまんをするとか、そういうことがたっとばれる。

なんとなくそういうことができるほうがとうと女性じょせいとして価値かちたかっていうようなものを、たぶんうっすらぼんやりわたし自分じぶんでインストールしてたとおもんですよ。それによって、自分じぶんなんかがっておもときもあった自分じぶん自身じしんしんじられなかったときもあったし、そうできない自分じぶんめたこともあったし。

でも、「あれ?おかしいぞ。」「べつにそうじゃなくても、きるすべなんてたくさんあるじゃない」ってったときに、「じゃあ、どんなひとがいるの?」っていう女性じょせい成功せいこうたんが、男性だんせいよりやっぱり圧倒的あっとうてきすくないんですよね。あったとしてもくしけいとか、自己じこ犠牲ぎせいけいとかがおおくて。そうじゃない、自分じぶん居場所いばしょ自分じぶんでつくったひとはなしきたいなとおもって。それで、13にんほうお話おはなしうかがって、ほんにしたんですよ。

わたしどものころ、女性じょせい駅員えきいんさんっていなかったんですよね。

杉浦すぎうら

ああわたしどものころも、まだそんなにおおくなかったとおもいます。はい

(スー)

で、女性じょせい駅員えきいんがいないのは、できないからだとおもってたんです、わたしは。やっちゃいけないとか、できないとか、そういう理由りゆうだとおもってたんです。

でも大人おとなになって、そこにそういうひとたちがたくさん、当たり前あたりまえのようににするようになれば、「なんでわたし、あんなことおもってたんだろう」っていまになるおもわけですよ。

テレビてるあの俳優はいゆうさん、あのタレントさん、スタイリストのひと美容びようひと特別とくべつなんじゃなくて、だれ最初さいしょから自分じぶんせき用意よういされてたひとはいなくて、みんな自分じぶんその居場所いばしょをつくってった。女性じょせい場合ばあいは、やっぱりまだまだすわせきがそもそも用意よういされてないってことがすごくおおんで、自分じぶん居場所いばしょつくんなくちゃいけないとおもんですよ。

それでことによって、もしかしたら自分じぶんこっちがわけるのかも、これがやってみたいのかもっておもってもらえたらうれしいな。たことがないから、自分じぶんにはできない。あれ特別とくべつおもってるだけで、たくさんれば当たり前あたりまえのようになってく。それ当たり前あたりまえのものとしてつぎ世代せだいわたっていうのが、もしかしておんな仕事しごとなのかなとおもってて。

そんなものわたしたちのはいわけないわよ、あれ特別とくべつよ」「あれは、ほかひとたちのものよ」ってってたものを、公平こうへいにして、自分じぶんたちの手元てもと獲得かくとくをして、そしてあるのが当たり前あたりまえっていう状態じょうたいつぎ世代せだいわたしていくっていうことに、すこ「いっちょかみ」できたらうれしいなとおもってます。

杉浦すぎうら

こんお話おはなしいてておもったのは、それこそスーさん自身じしんもご自身じしんでいろんなふねって、で、いまのこの位置いちがあるんだとおもんですけど、スーさん自身じしんまさにその位置いち勝ち取かちとったんじゃないかなってがするんですけど。

(スー)

勝ち取かちとったっていうと、不断ふだん努力どりょくがあったようにこえるかもしれないんですけど、わたし場合ばあいは、本当ほんとううんえんもよかったし、あと、たまたまはまったってかんかな。

まえのことをこつこつやってれば、はまるときっておもんですよね。いろいろ自分じぶんなかで、きてきて自分じぶん法則ほうそくみたいなのがかってきたんですよ。で、なにはなしたときに100%準備じゅんびができてることはまずないとか、どこのかかんなくても、いただいた仕事しごとを120から200ぐらい相手あいて期待きたいえるものをかえしていけば、いい方向ほうこうとびらひらいてくとか、そういうのは、この年齢ねんれいになってかってきたことかもしれないですね。

杉浦すぎうら

自分じぶん法則ほうそくって、いいことばですね。

(スー)

だれにでもてはまるわけではないんですけど、わたし法則ほうそくは、すこずつえてきたとおもいます。

それでその13にん女性じょせいはなしいて、みなさん全部ぜんぶちがはなしをする活躍かつやくしている全部ぜんぶちがうし、時代じだい全部ぜんぶちがうのに、つうそこしているものがやっぱりあるんですよね。それわたしはほんと鳥肌とりはだぐらい役得やくとくだなとおもって、うれしくて。全部ぜんぶばなしいたわたししか、最初さいしょらないから。こういうことを瞬間しゅんかんのためにきているなとおもいましたね。

みんなちがはなしをしているのに、みんなおんなじはなしをしているってことは、ここにもなんらかの法則ほうそくあるんだとか。

杉浦すぎうら

あれはなんでなんだろう、たし多種たしゅ多様たよう女性じょせいたちで、年齢ねんれい幅広はばひろですあの13にんだけじゃなくてもこのつうそこするものって、なになんですかね?

(スー)

それひと言ひとことでずばってっていくと、だんだん消費しょうひされていって、みんなかんがえなくなってくんですよ(えみ

杉浦すぎうら

ああたしに。

(スー)

もっとなが期間きかんで、たとえばこのひとはこういうはなしをした」みたいなことをたくさんはなして、そのながで、わたしかんじた彼女かのじょたちの法則ほうそくはこうですっていうお話おはなしをするのと、「成功せいこうした13にん女性じょせいきました。共通きょうつうする法則ほうそくこれ、これ、これ」ってやるのだと、はいかたちがし、理解りかいりょくちがう。でも、ズバンってもらったときのよろこみたいなものは、そうやってパワーワードでっていったほうがあるんですよね。

杉浦すぎうら

快感かいかんですよね。

(スー)

そうです、そうです。

杉浦すぎうら

でも、それをしちゃいけない。

あなたに「つかれさま」

(スー)

10ねんものいてかったんですけど、おんなひと元気げんきだとうれしいんですよ。わたしたのしいんです。おんなひとがすごい笑顔えがお元気げんきたのしいと、わたしもすごくうれしいし、たのしいし、そういうものがたいし。で、それ呼応こおうしておとこひとたちのなかで、いわゆるザ・権力けんりょくがわっていうのではないひとたちが、自分じぶん自身じしん解放かいほうしたりとかっていうところに派生はせいてきにつながってくんだったら、もうそれはほんとにうれしいことこのうえなくて。

でも、まず最初さいしょは、やっぱりおんなひと自分じぶんでいて、自分じぶんたのしんでる様子ようすのがきなんだなとおもって、そういうものとちかところにあるものをきたいっていうのはありますね。

杉浦すぎうら

どうしたら自分じぶんしあわで、みんなしあわせな生活せいかつおくれるんだろうか、そのためにはなにが必要ひつようなんですか?

(スー)

いまはただ、正解せいかいがないんですよ。だからそれで一番いちばんむずかしいんだとおもいます。

杉浦すぎうら

正解せいかいがない?

(スー)

多様たようせい担保たんぽされたってことは、つまり正解せいかいひとじゃなくなったっていうことなんで。

多様たようせいがある社会しゃかいわたしそのほうがいいとおもいます。っていうことは、つまりじんそれぞれしあわゴールちが、それは正解せいかいひとじゃないってことなんです。だから自分じぶんどこ目指めざしていいかからない。

よくロールモデルがいないってわれますけど、おんなひとのロールモデルなんて簡単かんたんつかるわけなくて、だって仕事しごとしてる、してない」、「どもいる、いない」、「結婚けっこんしてる、してない」で、ライフステージわってきますから、女性じょせいは。その2×2×2で、最低さいていでも8パターンあるわけじゃないですか。いちにんひとをロールモデルにするのがむずかしいおもんですよ。

そうかんがえるんであれば、自分じぶんなか正解せいかいっていうのを自分じぶん探し当さがしあてなきゃいけないっていうのって、ものすごく胆力たんりょくがいるし、基礎きそ体力たいりょくもいることなんですね。だってだれってる正解せいかいいかけていったほうがらくなんだもん。「このとしでだいたい結婚けっこんして、どもいて、マイホームって、こういう仕事しごとをしてつとげて」っていうロールモデルというか、正解せいかいだったわけじゃないですか、それが。でも正解せいかいがないから、どうしていいかからない。そりゃきづらいですよね。

(スー)

失敗しっぱいしても、もう一度もういちど立ち上たちあがって、もういちかいトライもできるんだよっていうことはいたいんですよ。一生いっしょう懸命けんめい頑張がんばったこと、自分じぶんとしてはあきらめたくないことで失敗しっぱいしちゃった、うまくできなかったってことには、「じゃあ、もういちかいチャレンジしてみなよ」っていうことはえるだから、「失敗しっぱいしてこい」じゃなくて、失敗しっぱいしちゃったっていうひとに「じゃあ、なんとかもういちかい立ち上たちあがる方法ほうほう一緒いっしょかんがえようか」っていうのはいたいかな。

杉浦すぎうら

そういう社会しゃかいなかきていて、やはり『OVER THE SUN』いて、最初さいしょに「よくぞ、よくぞここまでたどりつきました、お疲おつかれさま」って、冒頭ぼうとうわれると、すっとかたちからりるというか、そういう感覚かんかくがすごくあって。

(スー)

ありがたいです。金曜日きんようびってみんなつかれてますからね。

お疲おつかれさま」っていうことばにはいろんな意味いみはいってますよね。あなたとてもよく頑張がんばったことをわたしっているっていう意味いみ一番いちばんおおのかな、わたし使つかときは。

成果せいかどうであれ、そこにたどりつくまでに緊張きんちょうしたり、れないことやったり、頑張がんばったり、ちょっと無理むりしたりして…。なんだろうな… 自分じぶんいつわわけではないんですけど、でも自分じぶんちいさいはこ閉じ込とじこめたり、自分じぶん必要ひつよう以上いじょうおおきくせたりっていうことをして、金曜日きんようびになったんだとおもんですよ、1週間しゅうかんそこでお疲おつかれさま」ってって、シュっと自分じぶんのありのままのサイズもど、そういう呪文じゅもんみたいになったらいいですね。

ラジオ深夜しんや便びん インタビュー ここからアンコール ラジオパーソナリティー・コラムニスト ジェーン・スー」

6つき1にち午前ごぜん2まで「NHKラジオ らじる★らじる」でのが配信はいしんちゅう

https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0324_03_3863478

5
4
3
2
1
日本報紙
障害しょうがいしゃ雇用こよう ひろがる代行だいこう事業じぎょう やりがいや成長せいちょうは?報酬ほうしゅうは?課題かだい
障害しょうがいしゃ雇用こようりつ先月せんげつ引き上ひきあげられるなか企業きぎょうわって障害しょうがいしゃはたら提供ていきょうする事業じぎょう拡大かくだいしています。障害しょうがいしゃはたら確保かくほにつながる一方いっぽうで、障害しょうがいしゃ成長せいちょう自立じりつにつながっていないケースがあると指摘してきされていることから、厚生こうせい労働ろうどうしょう企業きぎょうに対にたい雇用こようりつ達成たっせいだけを目的もくてきとした安易あんい利用りようおこなわないよう指導しどうしています。
資源: NHK May 1, 2024 20:05
日本報紙
三井みつい物産ぶっさん 最終さいしゅう利益りえき1ちょう600おくえん えんやす影響えいきょう 2ねん連続れんぞく1ちょうえん
大手おおて商社しょうしゃ三井みつい物産ぶっさんの2023年度ねんど、1年間ねんかん決算けっさんは、最終さいしゅうてき利益りえきが1ちょう600おくえんあまりで、過去かこ最高さいこうだった前年度ぜんねんどぐ、これまでで2番目ばんめたか水準すいじゅんとなりました。海外かいがいでのインフラ関連かんれんのビジネスなどで利益りえき増加ぞうかし、えんやす追い風おいかぜとなりました。
資源: NHK May 1, 2024 18:05
日本報紙
築地つきじ市場しじょう跡地あとち機能きのうがたスタジアム”さい開発かいはつ事業じぎょうしゃ提案ていあん説明せつめい
築地つきじ市場しじょう跡地あとちさい開発かいはつにな事業じぎょうしゃが5つき1にち会見かいけんひらき、およそ5まんにん収容しゅうようできる機能きのうがたスタジアムを整備せいびするなどの提案ていあん内容ないよう説明せつめいしました。
資源: NHK May 1, 2024 17:05
日本報紙
かつら由美ゆみさん死去しきょ 94さい 日本にっぽんのブライダルファッションの先駆さきが
日本にっぽんのブライダルファッションの先駆さきがけで、世界せかいてきられたデザイナーのかつら由美ゆみさんがくなりました。94さいでした。
資源: NHK Apr 30, 2024 13:04
日本報紙
べいFRB 金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごう 30にちからはじまる 会合かいごう会見かいけん注目ちゅうもく
外国がいこく為替かわせ市場しじょう一時いちじ、1ドル=160えんだいと、34ねんぶりのえんやす記録きろくするなかえん相場そうばおおきな影響えいきょうおよぼす、アメリカのFRB=連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじかい金融きんゆう政策せいさくめる会合かいごうが30にちからはじまります。会合かいごう記者きしゃ会見かいけんでパウエル議長ぎちょう利下りさげに慎重しんちょう発言はつげんをすれば、一段いちだんえんやすすすみかねないだけに、会見かいけん内容ないよう注目ちゅうもくされます。
資源: NHK Apr 30, 2024 00:04
日本報紙
ことしの「はる叙勲じょくん受章じゅしょうしゃ発表はっぴょう あわせて4108にん
ことしの「はる叙勲じょくん」の受章じゅしょうしゃ発表はっぴょうされ、各界かくかい功労こうろうのあったあわせて4108にん受章じゅしょうすることになりました。
資源: NHK Apr 29, 2024 05:04
日本報紙
はる褒章ほうしょう紫綬しじゅ褒章ほうしょう原田はらだ美枝子みえこさん 段田だんだ安則やすのりさんなど
長年ながねんにわたってその道そのみち一筋ひとすじ打ち込うちこんできたひとや、芸術げいじゅつやスポーツの分野ぶんや功績こうせきのあったひとなどにおくられる「はる褒章ほうしょう」の受章じゅしょうしゃ発表はっぴょうされ、俳優はいゆう原田はらだ美枝子みえこさんや段田だんだ安則やすのりさんら651にんと14の団体だんたい受章じゅしょうすることになりました。
資源: NHK Apr 28, 2024 05:04
日本報紙
大型おおがた連休れんきゅう初日しょにち 生活せいかつ困窮こんきゅうしゃへの食料しょくりょう無料むりょう配布はいふに500にんちょうながれつ
大型おおがた連休れんきゅう初日しょにちの27にち都内とない公園こうえん生活せいかつ困窮こんきゅうしゃのための食料しょくりょう無料むりょう配布はいふおこなわれ、500にんえるひとながれつつくりました。食品しょくひん光熱こうねつ値上ねあがりがつづなか新型しんがたコロナウイルスの5るい移行いこう利用りようしゃかずこうまりしているということです。
資源: NHK Apr 27, 2024 22:04
日本報紙
教育きょういく実習じっしゅうで“なりたくない” 教員きょういん魅力みりょくかんじるためらう学生がくせい
各地かくち教員きょういん採用さいよう試験しけん出願しゅつがんはじまっていますが、教職きょうしょく課程かてい履修りしゅうした学生がくせいへの調査ちょうさ教育きょういく実習じっしゅうちゅうに「教員きょういんになりたくないとおもうようになった」という回答かいとうが4わりえたことがわかりました。一方いっぽうで「やりがいをかんじた」という回答かいとうも8わりのぼっていて、魅力みりょくかんじつつ長時間ちょうじかん労働ろうどう保護ほごしゃ対応たいおうなどからためらう学生がくせい姿すがた浮き彫うきぼりになりました。
資源: NHK Apr 27, 2024 19:04
日本報紙
不正ふせい選挙せんきょ選挙せんきょに関にかんするにせ情報じょうほう”を調しらべてみると…
選挙せんきょ結果けっかはあらかじめめられている」「期日きじつぜん投票とうひょう書き換かきかえられる」「開票かいひょうしょ使つかうムサシの機械きかいひょう操作そうさされている」選挙せんきょがあるたび、こうしたにせ情報じょうほうがSNSでひろがります。不正ふせい選挙せんきょ本当ほんとうにないのか。そして、こうしたにせ情報じょうほうひろがるとどのようなことが懸念けねんされるのか。選挙せんきょ事務じむのプロなどに取材しゅざいして調しらべました。
資源: NHK Apr 27, 2024 15:04