「21~24
時間」…25.5%
「15~18時間未満」…12.7%
「12~15時間未満」…11.7%
「12時間以上」と答えた人はあわせて61.3%に上りました。
▽「付き添い中に行ったケアの内容」
「食事の介助」など身の回りの世話のほか、「吸引・吸入」や「バイタル確認」、「心電図モニターの取り付け」、「胃管交換」など、医療的ケアを含むさまざまなケアを担ったとの回答がありました。
こうしたケアの中には、「療養上の世話」として原則は看護師などが行う業務に位置づけられているものも含まれ、現場の人手不足を付き添う親が補っている現状が伺えるということです。
▽「付き添い入院中の食事の調達先」
「主に院内のコンビニや売店」…65.1%
「主に院外のコンビニや売店、スーパー」…8.5%
「主に病院から付き添い者に提供される食事」…5.6%
付き添う親への病院から食事の提供は、実施されている病院も一部あるものの、まだ少ないことがうかがえます。
▽「病室での睡眠について」
「
子どもと
同じベッドで
寝ていた」…51.8%
「病院からレンタルした簡易ベッド」…32.9%
「ソファー、いす」…6.4%
自由記述には、モニターのアラーム音や看護師の巡回の音、同じ病室の子どもの泣き声などでゆっくり眠れないとの回答もあったということです。
また、「付き添い中に体調を崩したことがある」と回答した人は51.3%に上ったということです。
医師からも環境の改善求める声
医療現場からも
環境の
改善を
求める
声があがっています。
佐賀市にある佐賀大学医学部附属病院では、入院中の子どもに付き添う保護者に対して、支援団体から提供されるカレーやスープの缶詰や衛生用品などが入ったセットを毎月配っていて、この日も看護師がそれぞれの病室に届けていました。
受け取った
母親は「
入院が
長くなると
自分の
食事に
困るし、
経済的にも
負担になるので、こうした
支援は
とてもうれしいです。
応援してもらっていると
感じて
励みになります」と
話していました。
この病院では▽家族が寝るための簡易ベッドを有料で貸し出しているほか、▽親の負担を軽減するため保育士が子どもを一時的に預かるなどの対応をとっています。
一方、
看護師の
配置や
付き添いの
環境を
大幅に
変えることは
病院だけでは
難しく、
制度そのものの
改善が
必要だということです。
「今の制度だと存在が無いことに」
小児科の
松尾宗明医師は「
入院中の
子どもたちにとって
付き添う家族は
欠かせない
存在にもかかわらず、
今の
制度だと
その存在が
無いことになっているのが
問題ではないか」と
指摘しています。
そのうえで「付き添う家族に食事を提供するなど、病院の環境を変えていく必要がある。一方、どうしても付き添えない家族もいるので、そういう子どもには付き添いがなくても安心して入院できる体制を整えていくべきで、国に対策を考えていただきたい」と話していました。
国に要請「改善へ向けて検討会設置を」
実態調査の
結果をふまえ「NPO
法人キープ・
ママ・スマイリング」は1
日、
親の
生活環境などの
改善に
取り組むよう
厚生労働省とこども
家庭庁に
要請しました。
要望書では、▽
厚生労働省とこども
家庭庁の
協力のもと、
医療機関やNPO
団体などとも
連携し、
親の
生活の
支援や
経済的支援に
取り組むことや、▽
入院時の
付き添い環境の
改善に
向けた
検討会を
立ち
上げることなどを
求めています。
要望書を受け取った、こども家庭庁母子保健課の山本圭子課長は「調査や要望の内容をしっかり確認し、厚生労働省とこども家庭庁で連携しながら、何ができるのか検討したい」と述べました。
要請のあと
会見した「NPO
法人キープ・
ママ・スマイリング」の
光原ゆき
理事長は、「
入院する
子どもに
付き添う親の
環境は
過酷で、
厳しい状況にあります。
国がリーダーシップをとり、
病院や
私たち
支援団体も
一緒になって、
親が
安心して
子どもを
見守り
付き添える環境を
作っていければと
思います」と
話していました。
海外の現状
一方、
海外の
病院での
付き添いの
経験をもとに「
子どもの
入院生活を
よいものにするためにも、
保護者が
安心して
付き添える環境づくりが
必要だ」と
指摘する
人もいます。
佐藤麻弥さんは、
去年5
月に
小児がんの1つ、
神経芽腫で
長男・
玲恩くんを9
歳で
亡くしました。
「こうやって写真を眺めていると、きのうのことのように思い出しますね」
玲恩くんの治療のため、国内の複数の病院のほか、ベルギーやフランスの病院でも付き添いを経験しました。フランスの病院では、付き添う親にも無料で朝食が提供され、昼食や夕食も必要に応じて注文できたほか、病室には親のための備え付けのベッドもあったということです。
また、病院内で親がマッサージやカウンセリングを受けられるなど、子どもから離れて体を休めたり気分転換したりするための環境も整備されていたということです。
「付き添う私たちの健康面や食事面も一緒に考え大事にしてくれていると感じられて配慮がありがたかったし、カルチャーショックでした」
そのうえで
今、
親が
笑顔で
子どもを
支えられる
環境づくりは、
子どもの
療養環境をより
よいものにするためにも
大切なことだと
佐藤さんはいいます。
その理由について、かつて玲恩くんに言われたことばを思い出しながら話してくれました。
「私もはじめの頃、息子に『ママ笑って』って、『悲しい顔していないでもっと笑って』って言われたときに、いけないって思って。自分が沈んでる場合じゃないって思ったので。そこでこの病室に来る時、息子に会う時はなるべく笑っていよう、元気でいようってずっとそれだけは思ってきていました。それを支えられる環境って、あったほうが絶対にいいと思うんですよ。そのほうが子供も、保護者がリラックスしているのを見て、笑っているのを見て安心する。それが息子が私に『笑って』って言ったことだと思うんですよね」
ハラスメントで辞職へ 町長2人がそれぞれ会見で謝罪
岐阜県池田町の岡崎和夫町長(76)は、第三者委員会の調査で女性職員など15人に対するセクハラがあったと認定されたことを受けて、25日午前に辞職願を提出しました。愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)は、町の職員に複数のハラスメント行為を行っていたと第三者委員会から認定され、24日に辞職願を提出しています。2人の町長は25日、それぞれ会見を開いて職員や町民に謝罪しました。これまでの経緯や認定されたハラスメント行為、2人の町長が会見で語った内容をまとめました。
Source: NHK
Apr 25, 2024 17:04
栃木 遺体遺棄事件 容疑者が前日夜に複数人と合流 車貸したか
栃木県那須町で、全身が焼かれた男女の遺体が見つかった事件で、逮捕された容疑者が前日の夜に都内のコンビニで複数の人物と合流し、車を貸したとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。車からは血痕が見つかっていて、男性の妻とみられる女性のDNA型と一致したということで警視庁などは詳しいいきさつを調べています。
Source: NHK
Apr 23, 2024 11:04
ホテルが高い…観光需要の回復などで「宿泊料」25%余上昇
「高い!」大型連休を前にホテルを予約しようとしたとき、そう感じた方もいるのではないでしょうか。昨年度の平均の消費者物価指数が発表され、ホテルなどの「宿泊料」は、前の年度より25点5%上昇しました。影響は、働く人の「出張」にも…。上昇はいつまで続くのか、取材しました。
Source: NHK
Apr 19, 2024 18:04
ドイツ “軍事施設への破壊工作計画” 2人逮捕
ドイツの検察当局は、軍事施設などへの破壊工作を計画していたなどとしてドイツとロシア双方の国籍を持つ2人を逮捕したと発表しました。ウクライナへの軍事支援の妨害をねらっていたとされ、地元メディアはウクライナ軍の兵士が訓練を受ける軍事施設などが標的とされていたと伝えています。
Source: NHK
Apr 19, 2024 09:04
消えゆく街の本屋… 陳列に工夫 独自の目利きで活路も
ネット通販や電子書籍の普及などで、10年で4600店あまりの書店が閉店しています。文化拠点の役割がある地域の書店の支援に向け、17日、齋藤経済産業大臣が書店の経営者らと意見交換しました。厳しい状況のなか、ユニークなアイデアでファンを増やす「街の本屋」も出てきています。
Source: NHK
Apr 17, 2024 21:04
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