日中外交筋などによりますと、中国の上海で去年12月、50代の日本人男性が、当局に拘束され、当時、スパイ行為などの疑いが持たれたとみられていました。
上海にある日本総領事館はこの男性について先月当局に逮捕されたことを明らかにしました。
当局による手続きが進められたことになりますが、日本総領事館は今回男性が逮捕された詳しい容疑についてコメントできないとしています。
中国では、反スパイ法が施行されたよくとしの2015年以降、日本人がスパイ行為に関わったなどとして当局に拘束されるケースが相次いでいて、日本の外務省によりますと、この男性を含めてこれまでに少なくとも16人が拘束されました。
このうち解放されたり刑期を終えたりしてすでに8人は帰国していますが、ことし2月には服役中だった北海道出身の70代の男性が死亡したほか、今回の男性を含め7人は依然帰国できておらず、日本政府は中国政府に対してさまざまな機会を通じて解放を呼びかけているということです。