海で
泳いでいて、
いつの間にか沖に
流されていたという
経験をしたことはありますか。
これは
海岸から
沖に
向かって
海水が
流れて
いく離岸流によるものです。
目に
見えないため
察知することが
難しく
非常に
危険です。
今回、NHK
潜水取材班は
離岸流の
怖さを
知るために、
専門家に
助言を
受けて
安全対策を
行い、
実際に
離岸流に
入って
その動きを
可視化しました。
「すごい引き込まれてる」
離岸流の発生している場所では、波打ち際で沖に向かう強い流れを感じました。
そのあと、波に引き寄せられるように海の中へ入ると、すぐ足が着かなくなり、この時点で溺れてしまう可能性があります。
流されて3分。
自分がどの方向に流されているのかわかりにくく、気づかないうちに岸から遠く離れていました。
離岸流とはどのようなものか。
撮影では海水を色付けできる着色剤を使い海の流れを見える化してみました。
着色剤が沖に向かって流れる場所がありました。
離岸流です。
海水浴中に、この流れにつかまると沖へ一気に流されてしまうのです。
この離岸流、地形や波の打ち寄せ方などによってどの海岸でも起こり得る現象で陸から発見しにくいのが特徴です。
そのため事前に危険を察知することができず、海の事故につながっているケースがあとを絶ちません。
水の事故に詳しい水難学会の斎藤秀俊会長は海で命を落とさないために、離岸流のような海の危険を知って遊び方を考えてほしいと話します。
「離岸流に流されることを考えておくことが大切。泳ぎに自信がなかったら、ひざ下で遊ぶ。この先1歩踏み出したら命を失う可能性があることを意識して本格的な夏を迎えてほしいと思います」
(動画は6分36秒です。データ放送ではご覧になれません)