今月こんげつ中旬ちゅうじゅんから休止きゅうしする郵便ゆうびん局きょくの数かずは増ふえているということです。

従業じゅうぎょう員いんが数すう人にんの小規模しょうきぼな郵便ゆうびん局きょくが中心ちゅうしんで、窓口まどぐちのほか、ATM＝現金げんきん自動じどう預あづけ払はらい機きも休止きゅうししているところが多おおく、いずれも営業えいぎょう再開さいかいの時期じきは未定みていだとしています。

一方いっぽう、日本にっぽん郵便ゆうびんでは郵便ゆうびん物ぶつや、ゆうパックなどの配達はいたつ業務ぎょうむに影響えいきょうは出でていないとしています。

会社かいしゃでは利用りよう者しゃに対にたいし、はり紙しやホームページなどで近隣きんりんの郵便ゆうびん局きょくを利用りようするよう呼よびかけていて、感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうが社会しゃかいのインフラを担になう郵便ゆうびんのサービスにも及およんでいます。

東京とうきょう・台東たいとう区くにある銭湯せんとう「改あらため栄さかえ湯ゆ」では、今月こんげつ18日にち、休暇きゅうか中ちゅうの従業じゅうぎょう員いんが新型しんがたコロナウイルスの陽性ようせいと判断はんだんされました。

店主てんしゅの翁おう 洋平ようへいさんも濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの疑うたがいがあるということでPCR検査けんさを受うけるため20日にちに臨時りんじに休業きゅうぎょうしました。

結果けっかは陰性いんせいで体調たいちょうにも変化へんかがなかったため、21日にちから営業えいぎょうを再開さいかいしたものの、感染かんせんした従業じゅうぎょう員いんは、ほぼフルタイムで働はたらいてくれる貴重きちょうな存在そんざいだったため人手ひとでが足たらず、平日へいじつの営業えいぎょう時間じかんは2時間じかん短縮たんしゅくしています。

今いまのところ、30日にちに通常つうじょうの営業えいぎょう時間じかんに戻もどる予定よていだということです。

そのため、従業じゅうぎょう員いんの感染かんせんがさらに出でたり、今後こんごも感染かんせんの拡大かくだいが続つづいたりすると経営けいえいに大おおきな影響えいきょうが出でかねないと懸念けねんしています。

翁おうさんは「銭湯せんとうは、地域ちいきの高齢こうれい者しゃや自宅じたくにお風呂ふろがない方ほうの受け皿うけざらとして、公衆こうしゅう衛生えいせいを保たもつ役割やくわりがある。できるだけ安定あんていした営業えいぎょうを続つづけていきたい」と話はなしていました。

かかりつけのクリニックが週末しゅうまつで休やすみだったため、週しゅう明あけに医師いしの診察しんさつと検査けんさを受うけようと考かんがえていたところ、今度こんどは90歳さいの父親ちちおやも頭痛ずつうや発熱はつねつの症状しょうじょうを訴うったえました。

このため週しゅう明あけの18日にちに都内とないの医療いりょう機関きかん5か所かしょほどに電話でんわをかけましたが、いずれも予約よやくで埋うまっていると断ことわられ、翌日よくじつの朝あさに再度さいど、電話でんわをかけても予約よやくがとれませんでした。

その後そのごも電話でんわをかけ続つづけ、19日にちの夕方ゆうがたになって品川しながわ区くの在宅ざいたく診療しんりょうのクリニックに往診おうしんしてもらい、父親ちちおやとともに医師いしの診察しんさつとPCR検査けんさを受うけることができました。

自身じしんの発症はっしょうから5日にち目めのことでした。

2人にんは翌よく20日にちにコロナ感染かんせんと診断しんだんされ、父親ちちおやは飲のみ薬やくを処方しょほうされました。

山田やまださんは「症状しょうじょうが出でた時点じてんですぐに受診じゅしんし、検査けんさを受うけられないと手遅ておくれになってからでは遅おそい。特とくに高齢こうれい者しゃは、いつ悪化あっかするかわからずとても心配しんぱいでした」と話はなしていました。

クリニックの医師いしはこれ以上いじょう、診察しんさつや検査けんさまで時間じかんがかかる状態じょうたいになると症状しょうじょうを悪化あっかさせる患者かんじゃが増ふえるおそれがあるうえ、発症はっしょうから5日にち以内いないの服用ふくようが勧すすめられている薬くすりの処方しょほうも間に合まにあわなくなると指摘してきします。

前まえの週しゅうより30％余あまり増ふえ、第だい6波はのピーク時じの706件けんを超こえました。

空あき病床びょうしょうが見みつからず搬送はんそうまでに時間じかんがかかるケースも増ふえていて、今月こんげつ24日にちまでの1週間しゅうかんでは725件けんのうち89％が搬送はんそうまでに1時間じかん以上いじょうかかっています。

また、5時間じかん以上いじょうかかったケースも84件けんと、前まえの週しゅうの4倍ばい余あまりに上のぼっているということです。

一方いっぽう、救急きゅうきゅう搬送はんそうの依頼いらいがあったものの、保健所ほけんじょの判断はんだんなどで搬送はんそうされなかったケースも852件けんに上のぼっています。

最近さいきんは新型しんがたコロナウイルスだけでなく、熱中ねっちゅう症しょうの疑うたがいで搬送はんそうされるケースも相次あいついでいるということで、東京とうきょう消防庁しょうぼうちょうは引き続ひきつづき関係かんけい機関きかんと連携れんけいして対応たいおうにあたっています。

26日にちの時点じてんでコロナ病床びょうしょうに入院にゅういんしている患者かんじゃは3人にんにとどまっていますが、重おもい持病じびょうがある患者かんじゃなどが発熱はつねつするなどして搬送はんそうされてきて、コロナの疑うたがいがある患者かんじゃとしてコロナ病床びょうしょうでの対応たいおうが求もとめられるケースが相次あいついでいるということです。

また、コロナ以外いがいの病気びょうきやけがで搬送はんそうされる患者かんじゃも多おおく、重症じゅうしょう患者かんじゃ用ようの病床びょうしょうがほぼ満まん床ゆかになっているということです。

病院びょういんではふだん救急きゅうきゅう搬送はんそうの要請ようせいに9割わり程度ていど応おうじてきましたが、今いまでは6割わり程度ていどしか受け入うけいれられなくなっているということで、26日にちは朝あさから午後ごご1時じごろまでに受うけた6件けんの要請ようせいに対にたいして受け入うけいれられたのは1件けんにとどまっていました。

横堀よこぼり將司つかさ 高度こうど救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンター長ちょうは「今いまは重おもい病気びょうきの人ひとがコロナにかかっても行き場いきばがなくなってきている。救急きゅうきゅう医療いりょうにすぐにアクセスできない状況じょうきょうになっているので、交通こうつう事故じこやけがなどには気きをつけてほしい」と話はなしています。

こうした状況じょうきょうを受うけて大阪おおさか府ふは対策たいさく本部ほんぶ会議かいぎを開ひらき、吉村よしむら知事ちじは「感染かんせんはさらに拡大かくだいする可能かのう性せいがあり、発熱はつねつ外来がいらいや救急きゅうきゅう外来がいらいを含ふくめて医療いりょう全体ぜんたいがひっ迫ひっぱくしている。また、入院にゅういん患者かんじゃの多おおくが70代だい以上いじょうの高齢こうれい者しゃで、こうした点てんを踏ふまえた要請ようせいや対策たいさくを決きめたい」と述のべました。

これを受うけて会議かいぎでは「大阪おおさかモデル」を非常ひじょう事態じたいを示しめす「赤色あかいろ」に引き上ひきあげるとともに、医療いりょう提供ていきょう体制たいせいがひっ迫ひっぱくしているとして「医療いりょう非常ひじょう事態じたい宣言せんげん」を出だしました。

あわせて府民ふみんに対にたいし、こまめな換気かんきなど基本きほん的てきな感染かんせん対策たいさくの徹底てっていや早期そうきのワクチン接種せっしゅを呼よびかけるほか、重症じゅうしょう化かのリスクが高たかい高齢こうれい者しゃや基礎きそ疾患しっかんのある人ひとには不要ふよう不急ふきゅうの外出がいしゅつを控ひかえるように、同居どうきょする家族かぞくなど日常にちじょう的てきに高齢こうれい者しゃと接せっする人ひとには感染かんせんリスクの高たかい行動こうどうを控ひかえるように、呼よびかけることを決きめました。

飲食いんしょく店てんなどに対にたいしては営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅくは要請ようせいしませんが、マスク会食かいしょくの徹底てっていなどを求もとめるとしています。

こうした要請ようせいは28日にちから来月らいげつ27日にちまで行おこなうとしています。

このほか会議かいぎでは、感染かんせん者しゃ数すうの急増きゅうぞうなどをふまえ、オンラインでの診療しんりょうや薬剤やくざい処方しょほうの体制たいせいを強化きょうかすることを確認かくにんしました。

対策たいさく本部ほんぶ会議かいぎの後のちに発表はっぴょうされた27日にちの時点じてんの大阪おおさか府内ふないの病床びょうしょう使用しよう率りつは52.0％となり、非常ひじょう事態じたいの目安めやすの50％を超こえました。

ことし2月つき神戸こうべ市しは、保健所ほけんじょなどの負担ふたんを軽減けいげんしようと市役所しやくしょのワンフロアを使つかって「自宅じたく療養りょうようフォローアップセンター」を設置せっち。

軽症けいしょうや無む症状しょうじょうで自宅じたくで療養りょうようする人ひとへの連絡れんらくのほか、本人ほんにんや家族かぞくからの相談そうだんに電話でんわで応おうじています。

これまでは民間みんかん企業きぎょうに委託いたくし70人にん態勢たいせいで行おこなっていましたが、新型しんがたコロナの感染かんせん急きゅう拡大かくだいを受うけ、先週せんしゅうから市しのほぼすべての部局ぶきょくから約やく100人にんの職員しょくいんを派遣はけんし170人にん態勢たいせいで対応たいおうにあたっています。

市しは感染かんせん者しゃを把握はあくしてから24時間じかん以内いないには本人ほんにんと連絡れんらくを取とる方針ほうしんですが、感染かんせん者しゃの急増きゅうぞうで1日にち程度ていど連絡れんらくが遅おくれるケースが出でてきているということです。

27日にちも、担当たんとう者しゃは「いつ自宅じたく待機たいきを終おえて仕事しごとに復帰ふっきできるのか」といった問い合といあわせを受うけたり、療養りょうよう期間きかんの終了しゅうりょうを知しらせたりする連絡れんらくに追おわれていました。

神戸こうべ市し保健所ほけんじょの村田むらた秀夫ひでお 保健ほけん課長かちょうは「今月こんげつ後半こうはんからの感染かんせん急きゅう拡大かくだいを受うけ、電話でんわ対応たいおうなど職員しょくいんの負担ふたんが増ましている。市民しみんには基本きほん的てきな感染かんせん対策たいさくの徹底てっていをお願おねがいしたい」と話はなしていました。