コロナ “特定のたんぱく質濃度が重症度と関係” 千葉大学病院 - Easy News

コロナ “特定とくていのたんぱく質たんぱくしつ濃度のうどが重症じゅうしょう度どと関係かんけい” 千葉ちば大学だいがく病院びょういん

Aug 1, 2022 15:08

Furigana

千葉ちば大学だいがく病院びょういんなどで作つくる研究けんきゅうグループが、新型しんがたコロナの入院にゅういん患者かんじゃの血液けつえきを調しらべたところ、特定とくていのたんぱく質たんぱくしつの濃度のうどが上昇じょうしょうし、患者かんじゃの重症じゅうしょう度どと入院にゅういん日数にっすうに相関そうかん関係かんけいがあることが分わかりました。研究けんきゅうグループは、このたんぱく質たんぱくしつの濃度のうどを測定そくていすることで、重症じゅうしょう化かを予測よそくできるとして、新あたらしい治療ちりょう法ほうの開発かいはつなどにつなげたいとしています。

これは、千葉ちば大学だいがく病院びょういんと千葉ちば大学だいがく大学院だいがくいんで作つくる研究けんきゅうグループが、1日にち記者きしゃ会見かいけんで発表はっぴょうしました。

それによりますと新型しんがたコロナで死亡しぼうした患者かんじゃの肺はいの血管けっかんにできた血栓けっせんを調しらべたところ、「Myl9（ミルナイン）」というたんぱく質たんぱくしつが多おおく付着ふちゃくしていることが分わかったということです。

そして、新型しんがたコロナの入院にゅういん患者かんじゃの血液けつえきを調しらべたところ、このたんぱく質たんぱくしつの濃度のうどが通常つうじょうよりも最大さいだいで40倍ばい近ちかく上昇じょうしょうしていて、濃度のうどと重症じゅうしょう度ど、入院にゅういん日数にっすうの間まに相関そうかん関係かんけいがあることが分わかりました。

このため、研究けんきゅうグループは「Myl9」の濃度のうどを測定そくていすることで、新型しんがたコロナの重症じゅうしょう化かを予測よそくできるとして、今後こんご血液けつえき中ちゅうのこのたんぱく質たんぱくしつを簡単かんたんに測定そくていするキットの開発かいはつや、新あたらしい治療ちりょう法ほうにつなげたいとしています。

千葉ちば大学だいがく病院びょういんの横手よこて幸太郎こうたろう院長いんちょうは「今後こんごのコロナ、あるいは次つぎの新あたらしい感染かんせん症しょうの制圧せいあつにつながる知見ちけんを得えられたのではないかと思おもっている。今後こんごも研究けんきゅうを積み重つみかさねていきたい」と話はなしています。