川崎重工業が
自衛隊から
請け負った
潜水艦の
修理をめぐって
捻出した
裏金を
不正に
流用していた
問題を
受けて、
木原防衛大臣は、
実態を
調べるため
特別防衛監察を
行うよう
指示したことを
明らかにしました。
川崎重工業は3日、海上自衛隊から請け負った潜水艦の修理で取引先企業との間で架空の取り引きを行い、捻出した裏金を飲食などに不正に流用していたと発表しました。
これについて、木原防衛大臣は5日の閣議の後の記者会見で「防衛装備庁において架空の取り引きや、過払いの有無の調査を実施しているが防衛大臣としてこのような疑いが生じていることを非常に深刻に受け止めている」と述べ、特別防衛監察を行うよう指示したことを明らかにしました。
特別防衛監察は、防衛省・自衛隊で不祥事が起きたときなど、事実の解明に向けて客観的な調査が必要だと防衛大臣が判断した場合に行われます。
調査を行うのは防衛監察本部で、独立した立場から調査し、改善策を含めて防衛大臣に報告します。
特別防衛監察は、おととし、陸上自衛隊の部隊に勤務していた五ノ井里奈さんが在職中に性被害を受けたと訴えたことから実施されて以来となります。