川崎重工業が、
自衛隊から
請け負った
潜水艦の
修理で
捻出した
裏金を
不正に
流用していた
問題で、
橋本康彦社長が11
日取材に対し、
そのほかの
全事業を
対象に
社内調査を
始めたことを
明らかにしました。
川崎重工業は7月3日、海上自衛隊から請け負った潜水艦の修理や検査を行う神戸工場の担当部門で、取引先企業との架空の取り引きによって10数億円の裏金を捻出し、不正に流用していたと発表しました。
潜水艦の乗組員に物品などを供与していた疑いがあるとして、会社は外部の弁護士による特別調査委員会を設置して調査を進めています。
川崎重工業の橋本社長は11日、防衛関連企業が参加する防衛省での意見交換会に出席したあと取材に対し「皆様の信頼を裏切る行為だと思う。申し訳ないと思っている」と述べて陳謝しました。
現在進めている調査について、会社は年内をめどに結果を公表するとしていましたが、橋本社長は事実関係が判明した時点で、そのつど公表し調査を急ぐ考えを示しました。
さらに「すべての事業でこういったことの可能性がないか、総点検を指示し、いま動いている」と述べて、潜水艦に関連する事業以外のすべての事業を対象に社内調査を始めたことを明らかにしました。