【26日にち随時ずいじ更新こうしん】ヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんでも衝突しょうとつ 100人にん以上いじょうが死亡しぼう

軍事ぐんじ衝突しょうとつをめぐり国連こくれんの安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいでは「戦闘せんとうの一時いちじ的てきな停止ていし」などを求もとめるアメリカが提出ていしゅつした決議けつぎ案あんの採決さいけつが行おこなわれましたが、ロシアと中国ちゅうごくが拒否きょひ権けんを行使こうしして否決ひけつされる事態じたいとなっています。

26日にちの動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえしています。

《軍事ぐんじ的てきな動うごき》

ヨルダン川よるだんがわ西岸せいがん 治安ちあん部隊ぶたいとの衝突しょうとつで100人にん以上いじょう死亡しぼう

ヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんのベツレヘム中心ちゅうしん部ぶで25日にちにNHKが撮影さつえいした映像えいぞうでは、数すう百ひゃく人にんの市民しみんが街まちの中心ちゅうしん部ぶに集あつまり、空爆くうばくによってガザ地区ちくで大勢たいせいの市民しみんが亡なくなり人道じんどう状況じょうきょうも悪化あっかしていることに抗議こうぎの声こえをあげています。

デモの参加さんか者しゃたちは「ガザの虐殺ぎゃくさつをやめろ」と書かかれたポスターを掲かかげるなどして市街しがい地ちを行進こうしんしていました。

一部いちぶの参加さんか者しゃは、イスラエル側がわとの間まに設もうけられた検問けんもん所しょに向むけて投石とうせきするなどしたため、イスラエルの治安ちあん部隊ぶたいは催涙さいるい弾だんを発射はっしゃして鎮圧ちんあつしていました。

デモの参加さんか者しゃは「ガザへの空爆くうばくや侵攻しんこうは許ゆるされるものではない」とか「いまこそパレスチナ人じんが耐たえてきた苦くるしみを終おわりにすべき時ときです」などと話はなしていました。

パレスチナ保健ほけん省しょうは、ガザ地区ちくでイスラエルとイスラム組織そしきハマスによる衝突しょうとつが始はじまった今月こんげつ7日にちから25日にちまでに、ヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんではイスラエルの治安ちあん部隊ぶたいなどとの衝突しょうとつで、パレスチナ人じん104人にんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしています。

米べい有力ゆうりょく紙し “イスラエルが米べいと地上ちじょう侵攻しんこうを遅おくらせることで合意ごうい”

アメリカの有力ゆうりょく紙し、ウォール・ストリート・ジャーナルは25日にち、アメリカとイスラエルの政府せいふ当局とうきょく者しゃの話はなしとして、イスラエルがアメリカからの要請ようせいに応おうじて、ガザ地区ちくへの地上ちじょう侵攻しんこうを遅おくらせることで合意ごういしたと伝つたえました。

中東ちゅうとう各国かっこくに駐留ちゅうりゅうするアメリカ軍ぐんを守まもるための防空ぼうくうミサイルシステムの配備はいびを終おえるまでだとしていて、配備はいびは早はやければ、今週こんしゅう後半こうはんまでに、完了かんりょうするとしています。

これに先立さきだち、アメリカのオースティン国防こくぼう長官ちょうかんは21日にち、イスラエル・パレスチナ情勢じょうせいが緊迫きんぱくの度合どあいを増ます中なか、ハマスを支援しえんするイランからの弾道だんどうミサイルなどへの警戒けいかいを念頭ねんとうに、中東ちゅうとうに展開てんかいするアメリカ軍ぐんの部隊ぶたいなどを防衛ぼうえいするため、迎撃げいげきミサイルシステム「THAAD」の配備はいびと地ち対空たいくうミサイルシステム「パトリオット」の追加ついか配備はいびを指示しじしました。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、イスラエルの地上ちじょう侵攻しんこうが始はじまれば、この地域ちいきの部隊ぶたいがさまざまな武装ぶそう勢力せいりょくから標的ひょうてきとなることをアメリカ軍ぐんなどが懸念けねんしているとした上うえで、アメリカ国防こくぼう総省そうしょうは、イラクとシリア、クウェート、ヨルダン、サウジアラビア、そしてUAE＝アラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽうへの配備はいびを急いそいでいると伝つたえています。

《イスラエルの動うごきなど》

イスラエル軍ぐん ハマスによる残虐ざんぎゃく行為こういだとする映像えいぞうを公開こうかい

イスラエル軍ぐんは23日にち、各国かっこくの報道ほうどう関係かんけい者しゃ100人にん以上いじょうをテルアビブ郊外こうがいの軍ぐんの施設しせつに招まねいて今月こんげつ7日にちのハマスによる大だい規模きぼ攻撃こうげきの様子ようすを記録きろくしたとする映像えいぞうを公開こうかいしました。

映像えいぞうは、ハマスの戦闘せんとう員いんが体からだにつけていた小型こがたカメラや、イスラエル側がわの住民じゅうみんが運転うんてんする車くるまに取り付とりつけられていたドライブレコーダー、それに住宅じゅうたくの防犯ぼうはんカメラなどから集あつめたものだとしていて、43分ふんにのぼっています。

このうち、道路どうろを走行そうこうしていた車くるまのドライブレコーダーの映像えいぞうでは、道路どうろ沿ぞいに自動じどう小銃しょうじゅうを持もったハマスとみられる戦闘せんとう員いんが待ち伏まちぶせしていて、次々つぎつぎに車くるまをめがけて発砲はっぽうしてくる様子ようすがうかがえます。

会場かいじょうでは、むごたらしい映像えいぞうが流ながれるたびに、深ふかいため息いきとともに「もうやめて」とか「神かみに許ゆるしを求もとめます」といった声こえが漏もれていました。

映像えいぞうの公開こうかいについてイスラエル軍ぐんのハガリ報道ほうどう官かんは「ハマスによる人道じんどうに対にたいする罪つみを知しってもらいたい」と趣旨しゅしを説明せつめいしていました。

ネタニヤフ首相しゅしょう 地上ちじょう侵攻しんこう「いつ始はじめるかなど言いえない」

パレスチナのガザ地区ちくをめぐる情勢じょうせいが緊迫きんぱくする中なか、イスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうは、現地げんち時間じかんの25日にち午後ごご8時じ過すぎに演説えんぜつし、ガザ地区ちくの住民じゅうみんに対にたいして「私わたしたちはハマスと戦たたかっている。民間みんかん人じんを殺ころしたりけがさせたりするつもりはない」と述のべ、改あらためてガザ地区ちくの南部なんぶに退避たいひするよう警告けいこくしました。

そして地上ちじょう侵攻しんこうについては「われわれは準備じゅんびしているが、いつ始はじめるかなど詳細しょうさいは言いえない。タイミングは戦時せんじ内閣ないかくと軍ぐんの幹部かんぶたちと決定けっていする」と述のべるにとどめました。

地上ちじょう侵攻しんこうの可能かのう性せいが高たかまるなか、ガザ地区ちくではイスラエル軍ぐんの空爆くうばくによる死傷ししょう者しゃが増ふえ続つづけています。

地上ちじょう侵攻しんこうの可能かのう性せいが高たかまるなか、ガザ地区ちくではイスラエル軍ぐんの空爆くうばくによる死傷ししょう者しゃが増ふえ続つづけています。

ガザ地区ちくの保健ほけん当局とうきょくは25日にち、イスラエル軍ぐんが退避たいひ先さきとして通告つうこくし、ネタニヤフ首相しゅしょうが改あらためて退避たいひを警告けいこくしたガザ地区ちく南部なんぶでの死者ししゃが今週こんしゅうに入はいって全体ぜんたいの65％を占しめていると発表はっぴょうしました。

さらにガザ地区ちくでは燃料ねんりょう不足ふそくによりUNRWA＝国連こくれんパレスチナ難民なんみん救済きゅうさい事業じぎょう機関きかんによる支援しえん活動かつどうが25日にち夜よるにも停止ていしに追い込おいこまれるおそれがあり、人道じんどう危機ききに拍車はくしゃがかかることが懸念けねんされます。

各国かっこくが医療いりょう機関きかんなど支援しえん

ガザ地区ちくで燃料ねんりょう不足ふそくなどにより稼働かどうできない医療いりょう機関きかんが相次あいつぐ中なか、各国かっこくが支援しえんに乗り出のりだしています。

このうちフランスのマクロン大統領だいとうりょうは25日にちの記者きしゃ会見かいけんで、病院びょういんを支援しえんするため、フランス海軍かいぐんの艦船かんせんを派遣はけんするほか、医療いりょう物資ぶっしを積つんだ航空こうくう機きをエジプトに派遣はけんすることを明あきらかにしました。

フランス政府せいふによりますと、派遣はけんされる艦船かんせんは、多おおくのベッドや手術しゅじゅつ室しつを備そなえ、病院びょういんとしての機能きのうも持ち合もちあわせているということです。

またイギリスも21トンの支援しえん物資ぶっしを送おくることを決きめ、物資ぶっしを乗のせた飛行機ひこうきが25日にち、エジプトに到着とうちゃくしたということです。

このあと、トラックでガザ地区ちくへ運はこばれる予定よていで、クレバリー外相がいしょうは25日にち、到着とうちゃくした航空こうくう機きの写真しゃしんとともに「人道じんどう支援しえん物資ぶっしは引き続ひきつづき、最もっとも必要ひつような人ひとたちに届とどく必要ひつようがある」とSNSに投稿とうこうしています。

国連こくれん職員しょくいんこれまでに38人にん死亡しぼう

パレスチナ難民なんみんを支援しえんするUNRWA＝国連こくれんパレスチナ難民なんみん救済きゅうさい事業じぎょう機関きかんは25日にち、ガザ地区ちくで新あらたに職員しょくいん3人にんの死亡しぼうが確認かくにんされ、これまでの死者ししゃは合あわせて38人にんにのぼると発表はっぴょうしました。

また、UNRWAが管理かんりする150か所かしょの施設しせつには、合あわせておよそ61万まん人にんが避難ひなんしているということです。

避難ひなん所しょは1か所かしょ当あたり1500人にんから2000人にんを受け入うけいれられる態勢たいせいが取とられていますが、避難ひなんしている人ひとの数かずは、平均へいきんで定員ていいんの2.7倍ばいとなっていて、最もっとも多おおい避難ひなん所しょでは12倍ばいにも上のぼり、過密かみつ状態じょうたいが深刻しんこく化かしています。

このうち、南部なんぶラファでおよそ4600人にんが避難ひなんしている学校がっこうでは、近ちかくで攻撃こうげきがあり、1人にんが死亡しぼうしたほか、子こども9人にんを含ふくむ44人にんがけがをしたということです。

また、ガザ地区ちく中部ちゅうぶや南部なんぶにあるUNRWAの22の医療いりょう機関きかんのうち稼働かどうしているのは8か所かしょだけで、それらの病院びょういんでも燃料ねんりょう不足ふそくのため、医療いりょうの提供ていきょうが難むずかしくなっているほか、医薬品いやくひんの在庫ざいこもあと数すう日にち分ぶんしか残のこっていないということです。

また、呼吸こきゅう器きの疾患しっかんや、下痢げりの症状しょうじょうを訴うったえる5歳さい未満みまんの子こどもが増ふえていて、避難ひなんしている人々ひとびとの健康けんこう状態じょうたいの悪化あっかが懸念けねんされます。

家族かぞくを人質ひとじちにとられたイスラエル人じんが会見かいけん

イスラム組織そしきハマスによって兄弟きょうだいやいとこなどを人質ひとじちにとられているイスラエル人じん4人にんが、フランス・パリで会見かいけんを開ひらき、人質ひとじちの解放かいほうに向むけた協力きょうりょくを呼よびかけました。

これは、フランスにあるユダヤ系けいの団体だんたいが主催しゅさいしました。

このうち24歳さいの弟おとうとを人質ひとじちにとられているシャニさん（25）は、ハマスの襲撃しゅうげきが始はじまった直後ちょくご、ガザ地区ちく近ちかくのコンサート会場かいじょうから逃にげる弟おとうとから電話でんわを受うけ、弟おとうとがつかまるまで数すう時間じかんの間ま、励はげまし続つづけたということです。

シャニさんは、当時とうじの電話でんわの音声おんせいなどを紹介しょうかいしたうえで「イスラエル人じんの人質ひとじち2人にんも新あらたに解放かいほうされたことは私わたしたちに希望きぼうを与あたえたが、すべての人質ひとじちを返かえしてほしい」と訴うったえました。

また38歳さいのいとこを人質ひとじちにとられているオフィーアさん（24）は、フランスのマクロン大統領だいとうりょうが24日にちにイスラエルを訪問ほうもんし人質ひとじちの解放かいほうを訴うったえたことに謝意しゃいを示しめしたうえで「これは国際こくさい的てきな問題もんだいでいますぐ行動こうどうが必要ひつようだ」と述のべ解放かいほうに向むけた各国かっこくの協力きょうりょくや、ICRC＝赤十字せきじゅうじ国際こくさい委員いいん会かいによる人質ひとじちの状況じょうきょうの調査ちょうさを求もとめました。

主催しゅさい者しゃによりますと、ほかの人質ひとじちの家族かぞくも今週こんしゅう、スペインやベルギーなどを訪おとずれ、解放かいほうに向むけた協力きょうりょくを呼よびかけるということです。

避難ひなん民みんにボランティアが支援しえん物資ぶっし届とどける

イスラエル最大さいだいの商業しょうぎょう都市としテルアビブでは、ハマスからのロケット弾だん攻撃こうげきによってガザ地区ちくとの境界きょうかい付近ふきんなどから避難ひなんを余儀よぎなくされているイスラエルの人ひとたちに、支援しえん物資ぶっしを届とどける活動かつどうが行おこなわれています。

これは地元じもとのNGOが企画きかくしたもので、テルアビブ中心ちゅうしん部ぶの施設しせつで25日にち、ボランティアの人ひとたちが市民しみんから寄よせられた食料しょくりょうや衣類いるい、それに日にち用品ようひんなどを振り分ふりわける作業さぎょうを行おこなっていました。

NGOによりますと、およそ1万まん5000人にんのボランティアが支援しえん物資ぶっしを届とどけたり、精神せいしん的てきなケアをしたりする活動かつどうにあたっているということです。

支援しえんの対象たいしょうはガザ地区ちくとの境界きょうかい付近ふきんやイスラム教いすらむきょうシーア派は組織そしきヒズボラとの戦闘せんとうが続つづくレバノン国境こっきょう周辺しゅうへんから避難ひなんを余儀よぎなくされた人々ひとびとでイスラエルの主要しゅようメディアはその数かずはおよそ20万まん人にんにのぼると伝つたえています。

活動かつどうに参加さんかした40代だいの男性だんせいは「物資ぶっしを必要ひつようとしている人ひとが少すこしでも希望きぼうを感かんじ、気きにかけている人ひとたちがいることを知しってほしいです」と話はなしていました。

また、活動かつどうを企画きかくしたNGOのギリ・ブレナーさんは「多おおくの家族かぞくが支援しえんを必要ひつようとしているいまこそ、団結だんけつしなければいけません」と話はなしていました。

《外交がいこう関連かんれん》

「戦闘せんとうの一時いちじ的てきな停止ていし」決議けつぎ案あん ロシアと中国ちゅうごくが拒否きょひ権けん行使こうしで否決ひけつ

イスラエル軍ぐんとイスラム組織そしきハマスの軍事ぐんじ衝突しょうとつをめぐり、国連こくれんの安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいでは25日にち午後ごご、日本にっぽん時間じかんの26日にち朝あさ、ガザ地区ちくへの人道じんどう支援しえんを行おこなうための「戦闘せんとうの一時いちじ的てきな停止ていし」などを求もとめるアメリカが提出ていしゅつした決議けつぎ案あんの採決さいけつが行おこなわれ、15か国かこくのうち10か国かこくが賛成さんせいしましたが、ロシアと中国ちゅうごくが拒否きょひ権けんを行使こうしして否決ひけつされました。

これに続つづいて「即時そくじ停戦ていせん」などを求もとめるロシアの決議けつぎ案あんは採択さいたくに必要ひつような賛成さんせいが得えられず、いずれも否決ひけつされる事態じたいとなりました。

バイデン大統領だいとうりょう “過激かげきな入植にゅうしょく者しゃがパレスチナ住民じゅうみんを攻撃こうげき”と批判ひはん

アメリカのバイデン大統領だいとうりょうは25日にち、オーストラリアのアルバニージー首相しゅしょうとの首脳しゅのう会談かいだんのあとに行おこなわれた共同きょうどう記者きしゃ会見かいけんで、イスラエルが自国じこくを防衛ぼうえいするために必要ひつような支援しえんをすると述のべる一方いっぽうで「困難こんなんであろうともできるかぎりのことをして罪つみのない市民しみんを守まもらなければならない」と述のべて、ガザ地区ちくの住民じゅうみんの犠牲ぎせいを最小さいしょう限げんにすべきだと改あらためて強調きょうちょうしました。

さらに「ヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんにおいて過激かげきな入植にゅうしょく者しゃがパレスチナの住民じゅうみんを攻撃こうげきしており、火ひに油あぶらを注そそぐような状況じょうきょうに強つよく懸念けねんしている」と述のべて批判ひはんしました。

プーチン大統領だいとうりょう アメリカを念頭ねんとうに批判ひはんを展開てんかい

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは25日にち、首都しゅとモスクワで開ひらいた、国内こくないの宗教しゅうきょう指導しどう者しゃたちとの会合かいごうでイスラエル・パレスチナ情勢じょうせいについて言及げんきゅうし「今月こんげつ7日にちのテロで殺ころされたイスラエル人じんなどの遺族いぞくに哀悼あいとうの意いを表あらわしたい」と述のべた一方いっぽうで「罪つみのない人々ひとびとが他者たしゃによる犯罪はんざいの責任せきにんを負おうべきでない」と述のべ、イスラエルによるガザ地区ちくへの地上ちじょう侵攻しんこうの可能かのう性せいに懸念けねんを示しめしました。

そのうえで、プーチン大統領だいとうりょうはアメリカを念頭ねんとうに「特定とくていの勢力せいりょくがさらなる事態じたいの悪化あっかを誘発ゆうはつし、利己りこ的てきな利益りえきのために多おおくの国くにや民族みんぞくを巻き込まきこみ、中東ちゅうとう地域ちいきを越こえて混乱こんらんと憎悪ぞうおの波なみを起おこそうとしている」などと、批判ひはんを展開てんかいしました。

また「世界中せかいじゅうでナショナリズムや宗教しゅうきょう的てきな不ふ寛容かんようをあおる西側にしがわ勢力せいりょくは、ロシアに対にたいしても敵対てきたい的てきな目標もくひょうを追求ついきゅうしている」などと主張しゅちょうし、みずから始はじめたウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうについて欧米おうべいの脅威きょういから国くにを守まもるためだと改あらためて正当せいとう化かした形かたちです。

国連こくれん報道ほうどう官かん「ビザ発給はっきゅうは協議きょうぎ中ちゅう」

イスラエルのエルダン国連こくれん大使たいしが国連こくれん職員しょくいんへのビザの発給はっきゅうを今後こんご、拒否きょひする考かんがえを示しめしたと伝つたえられていることについて、国連こくれんのデュジャリック報道ほうどう官かんは25日にち、定例ていれいの記者きしゃ会見かいけんで、これまでのところ現地げんちで活動かつどうする国連こくれん職員しょくいんなどの滞在たいざい資格しかくに変化へんかがあったという情報じょうほうはないとした上うえで「ビザについてはイスラエル当局とうきょくと通常つうじょうのルートで協議きょうぎ中ちゅうだ」と述のべるにとどめました。

また、イスラエル側がわがグテーレス事務じむ総長そうちょうの辞任じにんを求もとめていることについて問とわれると「コメントすることはない」と述のべました。

国連こくれん事務じむ総長そうちょう 発言はつげんが誤解ごかいされていると反論はんろん

国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうは、自身じしんの発言はつげんにイスラエルが強つよく反発はんぱつしていることについて25日にち、ニューヨークの国連こくれん本部ほんぶで急きゅうきょ会見かいけんを開ひらき、発言はつげんが誤解ごかいされていると反論はんろんしました。

グテーレス事務じむ総長そうちょうは会見かいけんで、安保理あんぽりでの発言はつげんではハマスを明確めいかくに非難ひなんした上うえで一般いっぱん市民しみんを殺害さつがいしたり誘拐ゆうかいしたりすることは決けっして正当せいとう化かできないと指摘してきしたと説明せつめいし「ハマスのテロ行為こういを正当せいとう化かしているかのような誤解ごかいがあることにショックを受うけている。それは間違まちがいであり正せい反対はんたいだ」と反論はんろんしました。

イスラエルと国連こくれんの関係かんけい悪化あっかが長引ながびけばすでに滞とどこおっているガザ地区ちくへの人道じんどう支援しえんがこれまで以上いじょうに停滞ていたいする事態じたいも予想よそうされます。

イエメン反はん政府せいふ勢力せいりょく ハマスによる攻撃こうげきに加くわわる声明せいめい

緊迫きんぱくするガザ地区ちく情勢じょうせいをめぐり、イランの支援しえんを受うけるイエメンの反はん政府せいふ勢力せいりょくは25日にち、声明せいめいを出だし、ハマスによる攻撃こうげきに加くわわる考かんがえを示しめしました。

イランメディアが25日にち、公開こうかいした動画どうがの中なかで、イエメンの反はん政府せいふ勢力せいりょくフーシ派はの指導しどう者しゃ、アブドルマリク・フーシ氏しは声明せいめいを読み上よみあげ「われわれは多おおくの戦士せんしを動員どういんし、敵てきであるイスラエルに対にたいするパレスチナの人々ひとびとの聖戦せいせんに加くわわる用意よういができている」と述のべ、イスラエルをけん制けんせいしました。

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうは今月こんげつ19日にち、この勢力せいりょくがイスラエルに向むけて発射はっしゃした可能かのう性せいがある巡航じゅんこうミサイルや無人むじん機きを、撃墜げきついしたと発表はっぴょうしていますが、声明せいめいではこのミサイルなどによる攻撃こうげきについては言及げんきゅうしませんでした。

世界せかい各国かっこくでサイバー攻撃こうげき 「ハクティビスト」関与かんよか

イスラエルとイスラム組織そしきハマスとの軍事ぐんじ衝突しょうとつが続つづく中なか、世界せかい各国かっこくでサイバー攻撃こうげきも相次あいついでいます。

政治せいじ的てきな主張しゅちょうを目的もくてきにサイバー攻撃こうげきを仕掛しかける「ハクティビスト」と呼よばれるハッカー集団しゅうだんが関与かんよしているとみられます。

このうち、東京とうきょう 目黒めぐろ区くのペットサロンでは、ホームページが何者なにものかによって改かいざんされているのが25日にち午後ごごに見みつかりました。

サイトには、英語えいごで「われわれは常つねにパレスチナのイスラム教徒きょうとの同胞どうほうに寄り添よりそっている」などといった主張しゅちょうが書かかれていました。

一方いっぽう、「IRoX Team」と名乗なのるハッカー集団しゅうだんが今回こんかいのサイトについてハッキングを行おこなったとSNS上じょうで主張しゅちょうしています。

店みせのオーナーの50代だいの男性だんせいは「イスラエルのニュースは毎日まいにち、見みていましたが、まさか自分じぶんに降り注ふりそそぐとはという感かんじで、びっくりしています。自分じぶんではどうすることもできないので専門せんもんの人ひとにきいてみようかなと思おもっています。迷惑めいわくなのでやめてほしい」と話はなしていました。