米ニューヨーク州オルバニーで、湖に張った氷の上を歩いていた12歳の男子中学生が水中に転落して死亡した。助けようとした11歳の少女中学生も転落して重体となっている。
オルバニー警察の発表や地元メディアの報道によると、現地時間の7日午後4時半ごろ、子ども2人が湖に転落したと目撃者から通報があり、救急隊が7分後に現場に到着した。
駆け付けた警官は、まず最初に女子生徒を発見。この生徒は、男子生徒が転落するのを見て助けようとしたと思われる。
女子生徒は病院に搬送され、8日の時点で重体となっている。
その後ニューヨーク州警察が行った湖の捜索で、男子生徒の遺体が発見され、収容された。
調べによると、男子生徒は氷の上を歩いて湖を渡ろうとしていたところ、足元の氷が割れて転落したと思われる。
ノースオルバニー中学校は、2人が同校の生徒だったことを確認した。
地元住民は普段から、冬になると水面に張った氷の上を歩いて湖を渡っていたらしい。オルバニー警察のSNSの投稿に、ある住民は「ここオルバニーで育った私たちの中で、冬の間に3~4回は氷の上を歩いて渡ったことがない人はいないはず」とコメント。何年か前に同じ場所で転落したことがあるという人もいた。
事故を受けて9日には、氷に立ち入らないよう注意を呼びかける標識が例年よりも早く設置された。同地では気温の変動のために氷の状態が不安定になっていた。