日本新聞: トヨタ水素エンジン車改良で航続距離1.5倍市販化目指す方針

トヨタ水素すいそエンジン車しゃ改良かいりょうで航続こうぞく距離きょり1.5倍ばい市販しはん化か目指めざす方針ほうしん

May 27, 2024 22:05

Furigana

カーボンニュートラルの実現じつげんに向むけてトヨタ自動車とよたじどうしゃが開発かいはつ中ちゅうの水素すいそエンジン車しゃが26日にちまで静岡しずおか県けんで行おこなわれた耐久たいきゅうレースに出場しゅつじょうしました。水素すいそタンクの改良かいりょうにより航続こうぞく距離きょりが1.5倍ばいに伸のびたということで、さらに性能せいのうを高たかめて市販しはん化かを目指めざす方針ほうしんです。

静岡しずおか県けんの「富士ふじスピードウェイ」では26日にちまで24時間じかんの耐久たいきゅうレースが行おこなわれ、トヨタは開発かいはつを進すすめている走行そうこう中ちゅうに二に酸化さんか炭素たんそをほとんど排出はいしゅつしない水素すいそエンジン車しゃで出場しゅつじょうしました。

今回こんかいは燃料ねんりょうの「液体えきたい水素すいそ」を入いれるタンクの形かたちを円筒えんとう形がたからだ円形えんけいに改良かいりょうし、搭載とうさいできる液体えきたい水素すいその量りょうを15キロまで増ふやしたとしています。

これにより1回かいの燃料ねんりょう補給ほきゅうで走はしれる距離きょりが去年きょねんの1.5倍ばいのおよそ140キロに伸のびたということです。

さらに、車くるまのエンジンルームには二に酸化さんか炭素たんそを回収かいしゅうする装置そうちも搭載とうさいしたということで、トヨタでは、さらに性能せいのうを高たかめて「水素すいそエンジン車しゃ」の市販しはん化かを目指めざす方針ほうしんです。

ドライバーとしてレースに出場しゅつじょうした豊田とよだ章男あきお会長かいちょうは「水素すいそで走はしり、二に酸化さんか炭素たんそを吸収きゅうしゅうできる夢ゆめのような車くるまを目指めざして開発かいはつは着実ちゃくじつに進すすんでいる。カーボンニュートラルの世界せかいでも引け目ひけめを持もたないでいいエンジンにチャレンジしていきたい」と話はなしていました。