京都市は、
新型コロナウイルスへの
妊婦の
不安を
和らげるため、
症状の
有無にかかわらず、
出産間近の
妊婦全員にPCR
検査を
行うことを
決めました。
京都市によりますと、
対象と
なるのは、
京都市に
住む、
妊娠38
週前後で
出産を
間近となった
妊婦全員です。
新型コロナウイルスの感染が疑われる症状があるかどうかは問わず、PCR検査を実施するということで、妊婦全員を対象とするのは全国で初めてだということです。
妊婦は、発熱などの症状があっても必ずしもPCR検査を受けられないことに不安を抱えているケースが多く、これを和らげるねらいがあるほか、もし感染していた場合、生まれてきた赤ちゃんに加え出産に立ち会う医療関係者に感染が広がるおそれもあり、院内感染を防ぐことにもつながるということです。
京都市内では、すでに複数の医療機関が独自にPCR検査を行う取り組みを始めていますが、症状がないまま陽性が確認された妊婦もいるということです。
京都市は、症状がない場合にかかる通常2万円ほどの検査費用の全額を補助することを決め、今月の市議会で約1億円の予算を計上することにしています。
妊婦のPCR検査をめぐっては、京都府も府内の出産間近の妊婦全員が費用の負担なく検査を受けられるよう、調整を進めています。