この従業員は「作業の邪魔だったので載せた」と話しているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。
4月11日、神戸市中央区港島の市道で大型トレーラーのコンテナの上に載っていた鉄製のかごが落下し、ぶつかった60歳の歩行者の男性が意識不明の重体となっていて、警察はトレーラーの61歳の運転手を過失運転傷害の疑いで逮捕しました。
落下したかごは幅3メートル、奥行きと高さがおよそ2メートル 重さがおよそ900キロで、タイヤなどをコンテナに積み込む際に使われていたということです。
捜査関係者によりますと警察のその後の捜査で、事故の前日に、トレーラーが止まっていた運転手が勤める会社の作業場で、別の従業員がフォークリフトを使ってかごをコンテナの上に載せる様子が防犯カメラに写っていたことが分かりました。
この従業員は、警察に対し「作業の邪魔だったので載せたが、降ろすのを忘れていた」と話しているということです。
トレーラーの運転手は、調べに対し「確認が不十分だった」と供述しているということで、警察は運転手がかごに気付かず、そのまま発進したことが事故につながったとみて詳しいいきさつを調べています。
また、かごを載せた従業員は「一時的にコンテナの上に載せることは過去にもあった」と話しているということで、警察は安全管理に問題がなかったかどうかについても捜査を進めています。